アラジンと魔法のパンツ〜超短編集〜
『恵方丸かぶり』
お寿司屋さん「節分に、恵方へ向かって巻き寿司を丸かぶりすると、運がいいといいます」
アナウンサー「恵方って何ですか」
お寿司屋さん「その年の、縁起が良い方角ですね」
アナウンサー「今年の恵方はどっちですか」
お寿司屋さん「東の方です」
アナウンサー「では、みなさん、東へ向いて食べましょう」
北極点でスタンバってた人「……」
南極点でスタンバってた人「……」
『自動うがい機』
社員「事務所の自動うがい機、液が最近薄くなったんじゃない?」
衛生係「いいえ、絶対にそんなことありません。循環させているだけですから」
社員「……」
『よみがえった男』
生き返ったばかりで、まだお話はありません。
これからの活躍がたのしみですね。
(筆者注=超短編集1「虹色のくも」の「死んだ男」を参照いただければ、より深く理解できます。あ、邪魔くさいでしょうから、次に再掲載します)
『死んだ男』(再録)
男が死んでしまったので、お話はありません。
(^^;)
『火星人襲来』
「大変です、火星人が来ました」
「こんにちは、九紫火星人です」
「どうも、ぼく一白水星なんだ」
「あ、九星の話ね」
『小便小僧』
公園で――。
通りかかった人「そんな小便小僧のおちんちんから出ている水を飲んだら汚いですよ」
のどの渇いている人「だいじょうぶ。水道の水を引いてるんだから、蛇口と同じさ」
通りかかった人「でも、トイレの汚水パイプとつなぎ間違ったって、業者の人がいま事務所で謝ってますョ」
のどの渇いていた人「……」
『アラジンと魔法のパンツ』
悪い魔法使い「古いパンツと新しいパンツを交換しますよ〜」
お姫さま「キャー、おまわりさん、下着フェチ!」
シヘェラザード「千二夜目にと考えたけど、やっぱりランプでないと物語は無理ネエ」
(おしまい)
〔これらの物語はフィクションであり、実在の人物、団体とは関係ありません〕
次の作品もよろしく。
●超短編集『美しい水車小屋の娘』『虹色のくも』『はだかの王さま』『森の熊さん』『うさぎとかめ』『早すぎた埋葬』
●千鶴と美里の仲よし事件簿『尿瓶も茶瓶も総動員、人質少女を救い出せ』『グルメの誘いは甘いワナ』『昔の彼は左利き』
●前期高齢少年団シリーズ『ケータイ情話』『ミッション・インポシブルを決行せよ』『車消滅作戦、危機一髪』『秘密指令、目撃者を黙らせろ』『さよならは天使のパンツ大作戦』
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