表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

覚悟

作者: ベルぜ

君達は気軽に言葉を放ち、人を傷つけていないだろうか?

君達は気軽に暴力をふるい、人を死に追いやっていないだろうか?

いつかはきっと、自分が其の咎に襲われると知らずに。

これはそんな昔の話。


むかーしむかし、ある男が居ったそうな。


男は毎日毎日悪事を働きました。


いや、男自身は悪事とは思っていません。


悪事とは、本人ではなく回りが決めるものなのですから。


子供を拐い売り飛ばし、物を盗んでは別の場所へ。


悪事は人にはバレずに次の場所へ。


運悪く捕まった時に男が言うことは決まっていました。


「すいません、悪気は無かったんです!次はしないのでどうか御勘弁を。」


ええ。次この街でやることはないのですから。


そんなことを繰り返していた男はある町へつきました。


見た目は明るく、裕福そうな町でした。


ここなら生きていける。


そう感じた男はこの街へ入りました。


裏通りへ入ったとたんそれは起こりました。


「へへっ、ちょうどいいところにおっさんが来たぜ。あんたに恨みはないが覚悟してもらうぜ。」


男はあっという間にチンピラにボコられ、物品を奪われました。


「へへっ、パンツだけは勘弁しといてやるよ」


薄れ行く意識のなか、見えたのは幼い頃の自分そっくりな少年であった。


そして、次に目を覚ますと牢の中でした。


「ここは…?」


「ひっひっひっ、目をさましたかい。ここは奴隷市さ。あんさん引きずられてここに来たのさ。」


どうやら男は売られてしまったようです。


「俺はこのあといったい…」


「もう買い手は決まっていてねぇ…ひっひっひっ…。男好きのホモ貴族さ。おっと暴れて逃げようったって無駄さね。逃げてもここは悪の町。入ったが運の尽きさね。」


そうして、男はこの街から二度と出ることはなく、凄惨な死を迎えたとさ。


めでたしめでたし?



因果応報。これを覚悟するように。

覚悟したならやるがいいよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ