その手を握るのは
私の右手はいつも友人や彼が握ってくれる、だけど、別れ際寂しい気持ちになるのは、
私だけだろうか?
いつもと変わらない日常を、送る私。
友人と他愛のない話や、好きなアニメや自分たちの書いた物語の次の話を考えたり……。
毎日、退屈のない日々。
学校が終われば家に帰る時間、お互い「またね!」といって帰るが、
私はこの時が嫌いだ。なぜだか分からないが、友人はちゃんと帰れただろうか、事故にあってないだろうか、何故かそんなことばかり考えてしまう。
ふと、こんな言葉が頭をよぎった。
‘’依存しなければ生きていけないほど弱っていく俺達は………どこへ向かうの?‘’
心の声なのだろうか、分からないそんな言葉ができた。
「愛ーーーーーー――!」
遠くで私を呼ぶ声が聞こえた。私の彼だ、まだ付き合って三ヶ月だが、幸せいっぱいのラブラブなの♡。
いつも、学校の通学路の途中から家までの間、ずっと手をつないで、話をするだけ。
それだけでも私にとって幸せだ。
「……あ、あのさ愛。」
「ん?何?コータロー。」
「……き、キスしてもい?」
「ーーーーーーう、うん。い、いいよ。」
「じ、じゃあ、ご、ごめんね。」
「あ、謝らないで。」
こんなやりとりを、しながらも彼は私にキスをしてくる。嬉しいはずなのに、「もうちょとその先もしてなんて」って言ったら彼はどんな反応を見せてくれるのだろうか?
にやけてしまいそうな顔をしないように堪える。
「何が、おかしいの?」
「ううん、別にごめん。」
「ーーーっ、可愛いから、その顔誰にもめせちゃダメだからな!」
照れながらも彼は力強く私の手を引っ張った。
20分後、私の家に到着。楽しい時間はあっという間だ。もう少しいたいが。
「それじゃあまた明日。」
「うん。また明日。」
するっと離れてしまう、私と彼の手、ヒンヤリとした風が私の手を冷やす。
“どうして、好きなのに……何も……伝えられないの……辛い、もっとずっと、いたいのに手を伸ばしても届かないの?”
また、そんな言葉が頭をよぎった。何も伝えられないこの思い……… 。
夜になると、この思いは加速し始めた。
「大好きでたまらない。大好きで大好きで、胸が張り裂けそうで苦しくっくってたまらない。
あなたを愛してーあなたに会いたくてたまらない。
息が苦しい程、あなたに会いたいと、願う。この夜。」
『手を伸ばしてつかみたかったのは、光
一筋の光に手を伸ばしてつかみたかったー。
暖かく輝く、その光を』
私は、心のなかにある想いをありったけ吐き出し、夜の眠りへ。
翌朝、いつもどうりに彼の元気な声と、明るい笑顔で待っていた。
「おはよう。愛。」
「おはよう。コータロー。」
いつものように手をつなぎ、学校へ。
“君と手を繋ぐと心が嬉しいんだ。「うれしくて、うれしくて。」花びらのように気持ちがキラキラー キラキラとーーーーーーーー”
「じゃあ、また放課後。」
「うん。また。」
「!あーいー!おはようーー!」
「おはよう。」
《まだ、自分には怖いことがたくさんあるけど、伝えたいことがあるんだ。いつか。
それでもね、私は前を向いて歩いて行くから、安心して、君のそばにいるから。》
ありがとう。
本当は「黒子のバスケ」で書いてみようと思ったんですが、無理でした。(汗)
まぁ、という訳でこれが作者の文章力と言うか国語力です。