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第9話 本物として

私は上米良くんを振ったことに対して罪悪感はなかった。その中で3か月間のドラマが終わろうとしていた。ラストシーンは私が自殺をするシーンだった。

[もうこれ以上は限界。]

私は死んだふり。.........カットがかかった。

「クランクアップおめでとうございます。いや~原田さん、良い演技だったよ。ありがとうね。」

私は少しは成長したかな?でも褒められてるようではなー。私の元へママが来た。

「どう?少しは変われた?」

「うん。撮影の中で修正能力も付いたし、それ以外でも相手のことに対しての気遣いも出来るようになったし。」

「1番は仕事に全力でやりすぎたのを7割8割で出来るようになっていたものね。真子、良く頑張ったわね。ねぇ優希。」

え?パパ?撮影現場の近くにある大きな木の裏に隠れていた。そして私の所に歩いてきた。

「真子、お前はまだ半人前だからな。天狗にだけはなるなよ。」

「うん。」

「俺はスタッフさんたちに挨拶して来るから先に帰ってて。」

「私たちも帰ろうか。明日も仕事でしょ?」

「うん。帰ろう。」

沢山の収穫を得た連ドラでした。運が良いのかこの後、私は水10枠の主演を獲得した。今回のドラマが高視聴率で私が注目されたらしい。頑張ってよかった。パパ、ママ、涼子さんありがとう。



次の日から仕事が大幅に増えた。ドラマ撮影は1か月後だけど…上米良くんと共演するんだよな…。そこらへんギクシャクしないかどうか心配だから家でママと涼子さんに相談した。

「上米良くんをフッた?何故?」

「涼子さんは分からないから仕方がないけど、ママと会話してたんです。パパと熊谷麻美のこと。」

「ええ。あの話の流れから言わせてみれば仕方がないね。」

「何を話したんですか?」

「あんなことになったから…。」

私からは何も言えなかった。

「涼子ちゃんの件もあるから真子は失敗したくないのよ。」

「そうですか。でもね真子ちゃん。私は彼が本気で行為を持っていなかったから結婚しなかったの。上米良くんが本気で好きでいてくれるなら上米良くんの気持ちに答えてあげるべきだよ。」

「私は真子の人生だから自分で決めなさい。きっとパパも同じこと言うはず。」

ギクシャクする前に気持ちを伝えなければ。



この日私は仙台でラジオの仕事があった。収録中のお便りで妙なお便りが来た。

“久しぶり。舞だよ。7年ぶり。今は仙台にいます。オンエアー日に東北の松に来てね。”

「舞ー。久しぶりに会いたいな。」



オンエアー日は今日だったので東北の松に行った。先に来たがまだ来ていなかった。

「真子ー。」

この声は?

「舞ー。」

私は大きく手を振った。隣には...智?

「何で2人が一緒なのよ。」

「俺ら結婚したんだ。」

「そうなの。あの後、私も転校したでしょ。何でか中学校で会ったの。」

「吉良吉影がいるS市杜王町でね。」

「そうなんだ。幸せそうだね。」

「真子も良い人見つけなよ。大人気女優さん。」

「ありがとう。2人とも元気でね。」

元気そうな2人を見て私も元気が出た。   続く

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