第五話「8月12日の夏のできごと。」
俺は、吸血鬼という種族を思い出した。
俺が知っている限りの 吸血鬼の情報
不死身で、心臓の位置に杭を刺さないと死なない。 大蒜が苦手。
人の血を吸う。 |(俺はこれで思い出した。)血を吸われた人間は吸血鬼に―――――って!
やばいんじゃないか!?
俺は現に血を吸われた。じゃあ俺はどうなる!?
吸血鬼になるのか!?
俺はそんな感じでトリップした。
─しばらくお待ちください─
俺は気がつくとお昼の時間だったことを思い出した。
俺は外に出る。
昨日の夜とは違う。ちゃんと人がいた。
俺はファーストフード店に入る。
ハンバーガーとポテトのセットを頼んで、席に着く。
何気ない普通の日常だった。
それが俺の『人間として』最後の日になろうとは思いもせずに。
俺が家に帰ると一通の手紙が届いていた。
真っ黒の封筒に包まれた手紙。
俺は家に入り、封筒を見る。
消印どころか切手すらも貼っていない。
『招待状』
封筒にはそう書かれていた。
俺は入っている手紙を読む。
『8月15日
貴方をヒスドレイク宅へご招待します。』
とだけ書かれている。
今日は8月12日。あと三日後ってこと。
ヒスドレイク宅とは俺のアパートの近くにある『吸血鬼の館』のこと。
俺はすぐ分かった。
この手紙の差出人が誰であるのかを。
( ノ゜Д゜)こんにちは!白鴉です。ハイ
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