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第25話 ー夜の野営と魔狼の群れ

 この場所は事前に確認していた通り、開けた平地ではなく木々に囲まれた比較的安全な野営地であり、風よけとなる岩も点在している。馬を繋ぐのに適した木があり、魔物の痕跡も今のところ見当たらない。


「ここなら、十分休めそうですね」


 レオンが辺りを見渡しながらつぶやくと、ガルフも馬車を停めながら頷いた。


「そうだな。旅の途中での野営は慣れているが、護衛がついているとやはり安心できる。いつも護衛を雇っているが、今回は特に頼もしいな」


 ミレーユも「夜露は気になるけれど、焚き火があれば十分ね」と落ち着いた様子で荷物を整理し始める。

 一方、アニエスは野営という状況にすっかり興奮しているのか、セリナの周囲をちょこまかと動き回っていた。


「お姉ちゃん、お姉ちゃん! 野宿って、冒険みたいだね!」

「……走り回ると転ぶ」

「えへへ、大丈夫!」


 セリナは淡々と答えながらも、どう扱えばいいのか分からないのか、目を逸らしつつも耳を微かに動かしている。その様子を見て、レオンは苦笑しながら焚き火の準備に取り掛かった。


「セリナ、俺は火を起こす。周囲の様子を確認しておいてくれ」

「うん、すぐ戻る」


 セリナは野営地の周囲を軽やかな足取りで歩き、慎重に気配を探る。獣人特有の鋭敏な感覚を持つ彼女なら、異変があればすぐに察知できるだろう。

 一方、ガルフは馬の手綱を木につなぎ、水やりを済ませる。

 レオンは枯れ枝や落ち葉を集め、やがて焚き火の炎がゆらめき始める。橙色の光が一行の影を長く伸ばし、静かな夜の訪れを告げていた。


 その後、野営地の中央でガルフとレオンが手早く荷物を降ろし、テントの設営を進めた。馬車の横では、ミレーヌが戸惑いながらも夕食の準備に取り掛かっている。

 焚き火がぱちぱちと燃え、夜の冷え込みをわずかに和らげる。夕方から徐々に気温が下がり始め、夜の帳が森の奥へと広がっていくなか、炎の暖かさが一行に安堵をもたらした。


「食べ足りなかったら言ってね。若い人は、しっかり食べないと」


 そう声をかけたのは、ガルフの妻ミレーヌ。彼女にとって、久しぶりの野営であり、慣れないながらもパンや野菜のスープを用意していた。旅支度を手伝う合間にも、護衛で疲れているレオンとセリナの分も気遣ってくれる。

 セリナは少し離れた場所でナイフの刃をチェックしていたが、差し出されたパンを見て一瞬迷い、やや遠慮がちに手を伸ばした。


「……もう、足りてる」


 そう言いながらも、結局は素直に受け取る。彼女にとって、人と一緒に食事をするのはまだ馴染みのないことだったが、ミレーヌの温かさには自然と心を開きつつあるようだった。

 一方、レオンはスープを受け取りながら感謝の言葉を口にする。


「助かります。食事の準備までしてもらって、ありがたいですね」

「いえいえ、護衛をしていただいているんですもの。これくらいは当然ですよ」


 そう言って微笑むミレーヌの横で、ガルフが少し苦笑しながら火にあたっていた。


「しかし、今回は君たちが護衛を引き受けてくれて本当に助かったよ。実は、いつもは別の連中に頼んでたんだが、急に来れなくなってな」


 レオンが「別の連中?」と問い返すと、ガルフはやや言葉を濁しながら頷いた。


「ああ、昔から護衛を頼んでいたんだが、少し素行に問題がある連中でね。そこまで酷いわけじゃないが……まあ、護衛任務に支障をきたすほどじゃなかった。でも今回は家族を連れてるし、ちょっと心配してたんだ」


 レオンとセリナは顔を見合わせる。


(……最近ギルドから追放された五人組のことだろうか?)


 だが、レオンは何も言わず、ただ黙ってガルフの言葉を待った。


「ギルドに急いで頼んで、君たちが来てくれた時は正直驚いたよ。まさかこんなにしっかりした護衛が来るとは思ってなかった。結果的に、今回新しく募集をかけて正解だったかもしれないな」


 ガルフはレオンとセリナを見て、心底安堵したように微笑む。


「本当に、ありがとう。頼りにしてるよ」


 レオンは軽く頷きながら、スープをすすった。ミレーヌの料理は質素ながらも温かみがあり、旅の疲れを和らげてくれる味だった。

 ふと横を見ると、セリナも静かに食事を進めている。彼女はいつものように淡々としているが、尻尾の動きがゆったりとしているのが分かる。少しはこの場の雰囲気に馴染んでいるのかもしれない。


 そんな中、アニエスは懲りずに「お姉ちゃんの耳、触っていい?」とセリナを狙っていた。セリナは冷静にかわしつつも、以前ほど強く拒絶する様子はない。


「え~、ダメなの? でも、お姉ちゃんのお耳、すっごいふわふわなのに……」

「……触らないで」


 そう言いながらも、尻尾がわずかに揺れている。頑なだったセリナも、無邪気な少女の押しの強さには多少慣れてきたのかもしれない。彼女の中で、アニエスを妹のように感じ始めているのかもしれない――そんな微笑ましい予感があった。

 ひととおり食事を終えた後、ガルフは焚火を見つめながらレオンとセリナに問いかける。


「さて、夜の見張りはどうする?」


 馬車の中で休むのはガルフ一家であり、護衛の二人は外で焚火を利用しながら警戒にあたるのが基本だ。


「俺が先に見張りをして、夜中から明け方にかけてセリナに交代しましょうか。何かあったらすぐ起こします」


 レオンの提案に、セリナは短く頷く。


「……わかった。それでいい」


 夜目が利く獣人であるセリナが、深夜から明け方の時間を担当するのは理にかなっている。こうして見張りの順番を決めると、セリナは仮眠を取るために焚火から少し離れた場所へ移動した。

 彼女は足を伸ばして尻尾を巻き、フードを深く被りながら眠る姿勢をとる。レオンはその様子をちらりと見て、彼女なりに効率よく体力を回復しようとしているのだと理解した。

 一方、ガルフ一家は馬車の中で休む準備を始める。アニエスは名残惜しそうにセリナを見つめながら、「お姉ちゃん、おやすみなさい!」と元気よく声をかけた。しかし、その声はすぐにミレーヌに「もう寝る時間よ」とたしなめられ、渋々ながら馬車へと戻っていった。


 月が森の上に差し掛かり、木々の影がさらに深くなっていく。焚火の炎がゆらめき、時折薪が弾ける音が静寂の中に響く。レオンは焚火を見やりながら、周囲の気配に神経を研ぎ澄ませていた。警戒しながらも、できるだけ疲れを溜めないようにと椅子に腰掛けるが、やはり気は休まらない。

 そんなとき、仮眠を取っているセリナのほうから、かすかな声が漏れた。まるで押し殺したような呻き声――「やっ、やめて!」と、寝言とは思えない切迫した響きだった。普段は無表情で、感情をあまり表に出さない彼女が、こんなふうにうなされるなんて初めて見る。レオンは思わず彼女のほうへ目を向けた。


(セリナが……悪夢を?)


 近づくべきか迷ったが、放っておくのも気がかりだ。狼耳がピクリと動き、額にはうっすらと汗が滲んでいる。レオンは意を決して、そっと彼女のそばへ歩み寄る。


「セリナ……? 大丈夫か?」


 呼びかけても、彼女は目を覚ます気配がない。眉を寄せ、呼吸も浅い。何かに怯えるような寝顔に、レオンの胸に不安が広がる。セリナの過去に、自分の知らない痛みや恐怖があるのかもしれない。直接尋ねるわけにもいかないが、このまま悪夢に苛まれ続けるのを見過ごすこともできなかった。


「……セリナ、起きろ」


 そっと肩に手を置いて揺すってみる。すると、彼女の身体がびくっと強張り、次の瞬間、はっと目を開けた。狼耳が警戒するようにピンと立ち、視線をさまよわせる。


「……え? なに……?」

「悪い、変に起こして……。すごくうなされてたみたいだったから」


 セリナは一瞬困惑したような表情を見せたが、すぐに自分の状況を理解したのか、背筋を伸ばしてふうっと息をつく。そして、平静を装うように尻尾を揺らしながら、そっけなく言った。


「……別に、問題ない。寝るときに、昔のことを思い出すことがあるだけ」


 そう言いながら、再び目を閉じようとする。しかし、そのわずかな仕草の中に、彼女の本心を隠そうとしているのが見て取れた。


(何か、大きな辛い経験があるんだろうな……でも、無理に聞いても嫌がるだろう)


 レオンは深く追及せず、「わかった。後は俺が見張りを続けるから、ゆっくり休め」とだけ伝えた。セリナは小さく頷き、今度は静かに目を閉じる。

 焚火の光が彼女の横顔を照らす。何が彼女を苦しめているのか、それを知るのはまだ先かもしれない。それでも、いつか――彼女自身が話してくれる日が来たら、そのときはきちんと向き合おう。

 レオンはそんなことを考えながら、再び焚火の前に座り、静かな夜の見張りを続けた。


 深夜になり、森は静寂に包まれていた。焚火の炎が小さく揺れ、レオンは見張りを続けながら時折まぶたが重くなるのを感じる。夜間は魔物が活性化する時間帯であり、特に狼系の魔物は夜に狩りを行う習性がある。

 ガルフ一家が馬車の中で寝息を立てる中、セリナがふと目を覚まし、外套を羽織ってレオンのそばに近づいた。


「……少し眠れた。代わる?」

「いや、まだ大丈夫。もう少ししたらお願いするよ」


 そんなやり取りをしていたとき、遠くから低く長い遠吠えが聞こえた。空気が変わる。セリナの耳がピンと立ち、レオンも森の奥へ視線を向ける。


「……来るぞ」


 数秒後、闇の中に赤い光が浮かび上がる。複数の瞳がこちらを睨み、低い唸り声が森の静寂を切り裂いた。魔狼だ。通常の狼よりも一回り大きく、牙や爪に魔力を宿した厄介な相手。単独で現れることもあるが、今は群れを成している。


「こんな場所に……!」


 馬車の中で目を覚ましたガルフが、唸るように声を上げた。レオンは剣を抜き、落ち着いた声で答える。


「問題ありません。俺たちが対処します」


 セリナは静かにフードを被り直し、魔狼の群れにじっと視線を据えた。


「……まとめて始末する」


 暗闇の中で彼女の瞳がかすかに光を帯びる。尻尾を張り、いつでも飛び出せる体勢を取っている。


 魔狼は五頭。馬車と荷物、そして人間を獲物と認識し、じりじりと距離を詰めてくる。セリナは迷わずナイフを抜き、音もなく一頭の足元へ投じた。

 シュッ、と風を切る音。魔狼の前脚をかすめ、地面に深く突き刺さる。その一瞬の隙をついて、レオンが前へ出た。


「ミレーヌさんとアニエスちゃんは馬車の奥へ! ガルフさんも中で待機してください!」


 レオンはそう指示すると、自ら焚火のほうへ向かい、足元にあった薪をすばやくくべた。炎が勢いを増し、周囲を照らし出す。突然の明るさに魔狼たちが一瞬ひるんだ隙を突き、レオンは剣を抜き放ち、突っ込んできた魔狼を迎え撃った。

 鋭い牙が襲いかかる。しかし、レオンは剣を正確に振るい、魔狼の攻撃を受け流す。相手の爪は青白い魔力を帯びており、一撃でも食らえば深手を負う可能性があった。それでも彼は騎士仕込みの剣技で防御し、カウンターを狙う。

 一方、セリナは闇の中を疾風のように駆け、魔狼の死角から襲いかかる。ナイフが一頭の喉元を貫き、短剣がもう一頭の脇腹を裂いた。


「……1、2……あと3頭」


 静かに数えながら、セリナは次の標的を見定める。残りの魔狼は、徐々にレオンとセリナを包囲しようと動く。しかし、レオンが「セリナ、今だ!」と合図を送ると、彼女は迷いなく行動に移った。

 一瞬で背後に回り込み、魔狼の喉を正確に突き刺す。残りの二頭が怯んだ隙に、レオンは剣を横に払ってもう一頭の首を落とした。最後の魔狼は勝ち目がないと悟り、森の奥へと逃げ去った。


 魔狼の群れが退散したのを確認すると、レオンとセリナはすぐに周囲を見回し、被害状況を確認する。ガルフ一家は馬車の中で身を寄せ合っており、アニエスは顔をこわばらせて母親ミレーヌの腕にしがみついていた。ミレーヌは震える娘を優しく抱きしめながら、落ち着かせようとしている。馬や荷物も目立った損傷はなく、かすり傷程度で済んだようだ。

 敵を殲滅したあとの処理も重要だ。魔狼の死骸をそのまま放置すれば、翌日以降に腐臭が漂い、他の魔物を引き寄せる可能性がある。レオンとセリナは手際よく死骸を野営地から少し離れた場所へ運び、一箇所にまとめた。完全な焼却は時間がかかるため、夜が明けたら処理することにする。


 ガルフは馬車の中からその様子を見ており、状況が落ち着いたのを確認すると、慎重に馬車を降りて深々と頭を下げた。


「まさか、こんな場所で魔狼に襲われるとは……運が悪かったが、それ以上に君たちがいてくれて本当に助かった。見事な腕前だったよ」


 そのとき、アニエスが涙をにじませながら、セリナの方をじっと見つめていた。そして、おそるおそる馬車を降りると、セリナの元へと駆け寄る。


「お、お姉ちゃん……こわかった……」


 小さな手がセリナの袖をぎゅっと握る。セリナは驚いたように視線を落とし、戸惑いの表情を浮かべた。


「……もう大丈夫」


 いつものように淡々と答えるが、アニエスはなおも不安そうにセリナの腕にしがみついて離れない。その仕草はまるで、怖い夢を見た子犬が安心を求めて寄り添うようだった。


「……うっ」


 セリナは、思わず息を詰まらせる。どう対応すればいいのか分からないらしく、困ったように尻尾が微かに揺れる。それでも、無理に振り払うことはせず、そのままそっとアニエスの手を受け入れていた。


 これまで幾度となく魔物の襲撃を受けてきた護衛の旅。だが、今回の魔狼襲撃は夜間における最大の脅威だった。

 それでも、レオンとセリナは迅速に対応し、群れを撃退。ガルフ一家や馬車に一切の被害を出さずに切り抜けた。

 その結果、商人ガルフと妻ミレーヌは二人の実力を改めて実感し、深く感謝の意を示す。


「いやはや、ここまで頼もしい護衛はなかなかいないな。まさに適材適所だったよ」


 感心した様子のガルフに、ミレーヌも「本当に助かりました」と柔らかく微笑む。

 一方、アニエスはセリナを見上げ、潤んだ瞳で「お姉ちゃん、ほんとにすごい……!」と感嘆の声を漏らした。

 だが、セリナは「……当然」とそっけなく答えるのみ。しかし、ふわりと尻尾が揺れるのを見逃さなかったレオンは、彼女がまんざらでもなさそうにしているのを感じた。


 魔狼との戦闘後、レオンとセリナは焚火を再調整し、見張り体制をより強化する。群れのほとんどを仕留め、最後の一匹も退散したが、再び別の群れが近づいてこないとは限らない。特に魔狼のような知性を持つ魔物は、仲間の死を見て警戒する場合もあれば、逆に執着して仕返しに来ることもある。油断は禁物だ。


「お疲れ。怪我はないか?」


 レオンが尋ねると、セリナは肩をすくめ、「大丈夫」と短く返す。彼女の体は鋭敏な動きに見合うだけの頑丈さを備えているが、それでも深夜の戦闘で多少の疲労はあるだろう。しかし、仮眠を取ったこともあってか、目はしっかりと冴えているようだった。

 ガルフ一家が馬車へ戻り、改めて休息を取ると、野営地には静寂が戻る。焚火の炎が揺らめき、火の粉がひらひらと舞う。冷たい夜気が二人の肌を撫で、静寂の中にわずかな安堵と、それでもまだ緊張の抜けない張り詰めた空気が漂っていた。


 しばらくして、セリナはレオンが座る木箱の近くにそっと腰を下ろした。何か言いたげに口を開きかけ、結局黙る。その微妙な仕草を見たレオンは、先ほど彼女がうなされていた場面を思い出す。彼女はどんな過去を抱えているのだろうか――だが、ここで踏み込むのは躊躇われた。

 セリナの心にはデリケートな部分があるはずで、下手に質問すれば余計な溝を作るかもしれない。結局、レオンは何も言わずに「仮眠を続けてもいいんだぞ」とだけ告げる。

 しかし、セリナは小さく首を振り、「もう眠らない。そろそろ交代」と短く返した。彼女の目はすでに冴えており、夜の警戒に集中するつもりのようだ。レオンも疲労が限界に近かったため、ありがたく申し出を受け入れ、寝袋へ身を沈めた。

 火の揺らめきの向こうで、セリナは静かに森へ視線を向ける。その横顔は、いつもの無表情よりもわずかに柔らかさを帯びているように見えた。もしかすると、彼女なりにアニエスやミレーヌの優しさに触れ、人間の家族の温かみを思い出しているのかもしれない――いや、レオンの勝手な思い込みかもしれないが。

 レオンはその姿を瞼に焼き付けながら、重いまぶたを閉じる。見張りはセリナに任せておけば安心だ。そう自分に言い聞かせると、次第に意識が薄れ、深い眠りへと落ちていった。

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