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Road To Hana  作者: Stray__Cat
8/9

Hana Ranch Restaurant(ハナ ランチ レストラン)

ハセガワストアを出るころには、雨はやんでいたが、相変わらず空はどんよりとしている。

そろそろいい時間になったので、ハナランチレストランに向かうことにした。

 ハナランチレストラン、別に昼時(lunch)だけだからではなく、牧場(Ranch)の意味のランチである。ハナハイウェイから、少し山側に上ったところに位置しており、ハナの町を望むことができる。


 店に入ると、先客が一組いた、平日ならばこんなものだろうかと思っていると、やってきたスタッフにどこでもいいからと言われたので、先客から1テーブル離れた窓際に席を取った。

メニューは、それほど多くはないので悩むことはなかった。サラダと肉料理それとコーヒーをオーダーして、しばらくすると先ほどのスタッフが持ってきてくれた。

 量は、肉もサラダもアメリカンサイズ、かつ味はシンプル、要するにおおざっぱ、ここはやはりアメリカだと再認識しつつ、食べることにした。


 窓からの光が明るくなってきた気がしたので、窓の外を見る。

空一面に覆いかぶさっていた雲も、ところどころ切れ目ができ、その間から日が差し込んできていた。

 天気の移り変わりを眺めながら、のんびりと食後のコーヒーをすすっていると、いつの間にか店内には、数組の客が各々のんびりと食事を楽しんでいた。

天気も持ち直したことだし、一度ホテルに戻ることにした。支払いも、さっきのスタッフだった(もちろん、15%のTipsを入れて)。

車をホテルに向けて走らせる。といっても、10分もかからないのだけど、、


 ぼーっとする間もなく、ホテルに到着、車を預けて自分のコテージに向けて歩きはじめたら、カートを走らせる兄ちゃんが声をかけてきた。

 乗る?と聞かれたので、お願いできると言ったら、Jump Up!と声をかけられたので、座席に乗って部屋番号を伝えると、兄ちゃんはカートをスタートさせた。

 歩くと、そこそこの距離だが、カートだとあっという間に入り口に着く。

ありがとうと言って、Tipを渡すと、兄ちゃんは下手なウィンクをして、カートを走らせていった。


 部屋に戻り、ラナイに出て椅子に残っていた水滴を拭いて座る。

ちょっと湿っているが、気にしない。


挿絵(By みてみん)


 何も考えずにラナイからの景色を眺める。風が揺らす木々の葉の音と少し遠くに聞こえる波の音がすべて、仕事に追われ焦って動くこともない、余分なノイズもない、ゆったりとした気分に浸っていたら、いつの間にか意識が薄れていった。

(続く)

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