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可惜夜(あたらよ)に君を想う  作者: ウエハース
第一章 一ノ瀬遥と愉快な仲間たち
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悪化してしまった日常


そのまま何事も無く放課後に…とはならず、プリント回すだけで舌打ちされるわ、殺意マシマシの視線がたくさん飛んでくるわでもう大変。まだ物理的な嫌がらせがない分まだマシだが、あれだけでこうなるのか。男子より女子の方が嫉妬深いとか言ってる人もいるが男の方も大概だろ。なんて心の中で愚痴ってたら件の3人が申し訳なさそうに近づいてきた。

「一ノ瀬さん一ノ瀬さん」

「どうかしましたか蒼野さん」

さん付けなあたりから申し訳なさが伝わってくるなぁ。

「それって私たちのせい?」

「Exactly」

「すみません……」

下を向いてしょんぼりしている蒼野。その恰好に思わず笑みがこぼれる。

「まぁ、半分は俺の行いのせいだしそんな気に病まないでいいから」

「一体何したんだい……?」

「ちょっと男子数人と色々あってさ。面倒過ぎたからめちゃくちゃ雑にやったらブチギレられてこうよ」

やれやれ、とため息混じりに言うと、3人の頭の上に?が浮かぶ。

「ほんとになにしたの遥っち」

「かくかくしかじか…………」

俺は昼休みにあったことを簡略化して伝えた。

「あははは!さすがに雑すぎるでしょ!あは、あははは!」

「そんな面白いか?」

「優芽はツボがちょっと変なんだよ。」

「ちょっと変とかいう次元じゃなくない?」

楽しく会話をしているが、忘れてはならない。今はまだ放課後、クラスメイト達はまだ教室に残ってるのである。視線が……痛い。

今話しているせいで明日からはもっと酷いことになりそうなことを、3人は知らない。なんて考えながらふと時計を見ると……バイトまであと1時間という事実を示していた。……1時間!?

「もうこんな時間!?俺バイトあるからもう帰るわ!じゃ!」

「んー」

「バイバーイ」

「また明日」

蒼野たちに別れを告げ、全速力で駅へと向かう。電車に間に合うかは正直言ってわからないが、遅れるとマネージャーからのげんこつをもらうのでできれば遅れたくはない。

「ふー、間に合った」

普段なら絶対にしない駆け込み乗車をして、電車に滑り込む。危ない危ない、これに乗り遅れたら遅刻確定だからめちゃくちゃ焦った。連絡来てそうだな。確認するか。

「……あれ?」

スマホが無い。え、置いてきた?学校に?取りに戻…いや時間がない。このまま行くしかない、か。向こうに着いたら伝えればいい。今日1日スマホ使えないのは残念だが仕方ないか……。

テスト終わったので更新していきます

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