恥ずかしさに見合う報酬
「こちらご注文の商品となっております。」
「ありがとうございます。」
よし、さっきまでのことは一旦忘れよう!うん。んで美味しくこのパフェを食べよう!
「美味しそ〜!」
「ほんとにすげぇ美味そう。」
「食べよ食べよ!」
「わーったから落ち着け。」
「いただきまーす!」
「いただきます。」
「美味し〜〜!」
「美味っ!すげぇなこれ、苦労した甲斐があったわ。」
「うんうん!みんなに自慢しよ!」
なんというか……食べる姿も様になってるな。顔が良いってことを再認識させられたわ。ま、俺には他の男子みたいな欲はないし高嶺の花ってやつだなぁ。
「どうしたの?一ノ瀬。」
「いや?別に。」
「ふーん。ほら口開けて。」
「は?」
「あれ?こっちのやつ食べたいんじゃなかったの?」
「いや、まぁ、はい……」
「ほら。」
「あ、あーん。」
「どう?」
「いいなこっちも。結構酸味もあって美味しい。」
「でしょ?じゃ次私ね。」
「へ?」
「ほらそっちのちょーだいよ、あげたんだから。」
「ああそういうこと。ほらよ。」
「美味しい〜!いいねいい甘さしてる!」
高嶺の花とか言ったけど多分違うなこれ。なんか小動物みてぇだ。頬に生クリーム付いてるし……
「蒼野。」
「ん?」
「頬、生クリーム付いてるぞ。……ん、あっっっま。なんか混ざってんだろこれ。」
「ふえっ!?」
「?」
「い、いや、なんでもない……」
どうしたんだ?俺なんかしたか?別に頬に生クリーム付いてるって言って、それから生クリーム指で取って、食べ……食べ!?何してんの俺!?指で取ってあげるまででよかったじゃん!うわぁ……恥ずい……流石にキモいわこれは……
「ねぇ、見た?あそこの2人。」
「見た見た。食べさせあっただけじゃなくて彼氏君頬に付いてた生クリーム取って食べてたね。」
「「………………!」」
「さっさと食べて出るぞ。」
「異議なし。」




