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可惜夜(あたらよ)に君を想う  作者: ウエハース
第一章 一ノ瀬遥と愉快な仲間たち
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物好き1号、参上

「やぁ一ノ瀬君。」

「お、おはよう?どうした?」

びっくりした……。GW明けで憂鬱だったからボーッとしてたらすんごいイケメンに話しかけられた。

「いや、何やら面白い噂を聞いてね。」

「あぁ……あれか……」

「どうやら心当たりがあるようだね?」

「あって欲しくないんだけどなぁ…………。で、それがどうしたんだよ喜野。というか俺に話しかけたらお前も噂立つぞ。」

こいつは喜野隆人。さっきも言った通りイケメン。すんごいイケメン。人間国宝レベル。こいつの一挙手一投足に歓声が付くくらいには人気。

「別に冷やかしに来たという訳では無いよ。ここだけの話なんだが……僕ね、友達居ないんだよ……。」

「冗談だろ?お前が友達出来なかったら全国の陰キャ舌噛んで死ぬぞ。」

「本当なんだってば!一ノ瀬君も知っているとは思うが僕って、イケメンじゃん?」

あ〜こいつ自分の顔の良さ自覚してるタイプのイケメンか……ちょっとウザイな。

「おうそうだなイラつくほどには顔良いな。」

「そのせいでファンは出来るのに友達は出来ないんだよ。気付いたら周り全部ファンだった……」

「あっそういう……」

前言撤回。こいつとは仲良くなれそうな気がしなくもない。

「なので!今日は君と友達になりに来たのさ!」

「……………………なんで?」

「言っちゃ悪いが君も友達居ないだろ。男友達。」

「誰かさんたちのせいで居ませんね。」

おいそこの3人。言った途端に顔を逸らすんじゃない。お前らだよ。噂どれだけ肥大化してるか知ってんのか。もう手に負えねぇよ。

「なら!僕と友達になってくれないか?君も僕もwin-winだろう?」

「まぁ確かにそうだな。別になってもいいけど……」

「よし決定だね!なら、これからよろしく頼むよ遥君。」

いきなり名前呼び…だと……!?陽キャ怖い距離の詰め方エグい。あと『僕が名前で呼んだんだから君も呼ぶだろう?』って顔やめてください。圧すごいんで。いやほんとに圧すごいんで!

「よろしく頼む、隆人。」

圧に負けてしまった……うわすんごい満足そうな顔してる。

「こちらこそよろしく。」

うーん無邪気な笑顔。眩しすぎる。でも、やったよ……やっと、高校で男友達が出来たよ。こんな友達になりたい物好きって居たんだな……

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