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採血時

作者: 人間詩人

いつもながらの血液検査なのだが

診察よりも先に行われるのだから

この上のない緊張感が

やって来る


検査室で受け付け表を渡すと名前の確認から始まり

検尿用の紙コップを渡される


そして順番待ちとなるのだが

長い長いよなと感じてしまい

やがて緊張感のピークに達すること しばしば


順番が呼ばれるのだが

まさに格闘もの感覚になると感じる


なぜなら私の採血用の血管は一カ所しか現れないからだ

元来から血管が出にくくなっている体重なのだから

さぁ大変と言うことになる


技師さんが何度も何度も

血管の位置を確認しながら

私に ここですよねと

確認してくる


私は頷いて この位置しか

はっきりとは血管が浮かび上がりませんからと言う


いよいよ採血だ 

ゴムバンドを上腕に締め付けてから


アルコールのアレルギーは

有りませんかと技師さんは

再度の確認をしてくる


いざと思うと私は目をつむり 早く早く終われと

心の中で叫ぶのである


採血時には痛みが伴うが

それ以降は血液が吸い上げられのを 見守ることに


しばらくすると採血容器に

血液が基準量に達し

やっと恐怖からの解放された気分になる


採血が終了すると技師さんが止血ようのばんそうこうをペタリと貼り付けて

終了となる


一月に一度の恐怖と私の心の中に植え付けられてしまっているから

嫌だよ 採血検査はと

心が拒否するぐらいな感覚にまでなっているのであった

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