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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第四章 王立高等学園

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大国皇太子はクリスをお姫様抱っこで運ぶ

寝てしまったクリスをお姫様抱っこしてオーウェンは部屋を出た。

外にはアルバートやメイ、オーウェンのおつきのジェキンスらが心配して待っていた。

オーウェンの胸の中で幸せそうにクリスは寝ていた。


「どうされたのですか?」

アルバートが咎めるように聞く。


「王妃殿下がクリスに無理やりワインを飲ませたのだ」

「えっクリス様は大丈夫でしたか?」

メイが驚いて食いつく。


「えっクリスはお酒はダメなのか?」

オーウェンが聞く。


「ジャンヌ殿下からは絶対に飲ませるなと言われていたんですが」

メイが答える。


「別に普通だったぞ。すぐに寝たけど。」

赤くなってオーウェンは言う。

クリスにくっつきたいなんて言われたなんてこんなところでは言えない。


「ではクリス様の騎士の私が代わります」

アルバートが手を差し出すが、オーウェンは首を振る。

クリスの体に他の男が触れるなんて許せる訳は無かった。


「ふんっクリスには部屋まで送ってとこの私が言われたからな。他の者に触れ指すわけにはいかない」

しれっとオーウェンは嘘をつく。


「そんな事をクリス様が言うわけないだろ」

アルバートが突っ込むが、

「嘘だと思うなら王妃殿下らに聞けばいい。」

絶対に部屋に入れないと知ってオーウェンは言うや歩き出した。


「オーウェン様。」

慌てて3人は後を追い出した。

オーウェンはクリスの体温を感じながら歩けるという幸せをかみしめながら女子寮までゆっくりと歩いた。



「で、アレク皇太子。あなたジャンヌのことどう思っているの?」

オーウェンらが出て行ったあと改めて王妃は聞いた。


「出来たら一緒にずうーっと過ごしたいと思うのですが」

アレクが言う。


「それは結婚したいという事?

男なんでしょ。はっきり言ってくれない」

王妃が詰める。


アレクはワインが入ったグラスをあおった。

「そうとって下さい」

「はっきり聞きたいんだけど」

「母上。皇太子に失礼ですよ」

ジャンヌが珍しく言う。


「だってはっきり聞きたいじゃない。あなたももう20超えているんだから」

「ジャンヌ王女と結婚したいです」

アレクは言い切った。


「でも、ジャンヌはマーマレードの皇太子なのよ。あなたもノルディンの皇太子じゃない」

王妃は突っ込んだ。


「もし、どうしてもジャンヌが皇太子を降りられないなら、

ノルディンの皇太子はやめます!」


「そんなの許されるの?申し訳ないけど、先の大戦で2人もあなたのライバルは死んだのよ。

あなた除いたら雑魚しかいないじゃない。

私が皇帝なら絶対に許さないわ」


「別に私がこちらに来ればいいだけですよね。

ノルディンの皇帝の座よりもジャンヌ姫と一緒の方が何か面白そうなので」


「面白いだけで1国を治められるの?

そもそも3年前のあなたの侵略戦。

国民の多くはあなたを許していないわよ」


「それは先日戦災孤児の子に教えてもらいました」

アレクは子供に殴られた腹を抑えた。

「でも、認めてもらうように、頑張って行くつもりです」


「そんな甘いわけないでしょ。あなたの国の皇帝は認めない。

マーマレードの国民も認めない。それで婚姻を認めろなんて無理よ」

「じゃあ皇帝が認めて、国民が認めれば認めて頂けるんですね」

アレクは逆襲した。


「えっ。それは良いわよ。出来る訳無いと思うけど」

王妃は認めた。


「ちょっと待て。二人とも。私の意志はどうなる」

ジャンヌが突っ込むが


「あなた何言っているの。暴風王女をもらってくれるなんて奇特な人他にいるわけないでしょ。

あなたクリスじゃないのよ。あの子は何十通も婚姻の申し込みがあるけど、あなたは今のところ0なんですからね。

もらってくれるって言うんだから喜びなさい」


「そんなむちゃくちゃな」

ジャンヌはむくまれたが、


「皇帝の承諾と国民の承諾さえ取り付けたらいつでもあなたを受け入れるわ」

「判りました。約束ですからね。」

二人が意気投合するのを俺は認めんぞ…当事者の一人であるジャンヌは叫び続けていた。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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