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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第四章 王立高等学園

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暴風王女と赤い死神はまた大国皇太子のデートを邪魔する計画を立てます

その放課後、ジャンヌらは魔導第一師団の訓練所で訓練に励んでいた。


「おりゃー」

ウィルは転移してアレクに切りかかる。

模擬剣を一瞬で引き抜きアレクはウィルを弾き飛ばす、

更にそこに衝撃波を浴びせる。

それを転移で躱すやアレクの後ろに転移、振り向きざま剣を降ろす。

それをかろうじてアレクは剣で受ける。


「ウイル上達してきたじゃないか」

珍しくアレクは褒めた。


「これからまだまだ行きますよ」

二人は離れて剣で打ち合う。

でも、単純な剣技ではまだまだウイルはアレクにはかなわない。

あっという間に追い詰められ剣を弾き飛ばされた。


「くっそう」

ウィルは地団駄踏みしめて悔しがる。


「あははは、まあ、ウィル上達したぞ」

横でジャンヌが笑った。


「次はアレク行くぞ」

ジャンヌが模擬剣を構えた。


「えっちょっと休ませて」


「問答無用」

ジャンヌはあっという間にスピードマックスにしてアレクに切り結ぶ。

ガキンガキン、剣を思いっきりアレクに叩きつけるがアレクはなんとかはじき返す。

しかし、勢いのあるジャンヌはなかなか止まらない。

アレクが必殺技で下段から切り上げようとした時にいきなりジャンヌが消えた。


「げっ」

勢いあまって切り上げてたたらを踏む。


それを思いっきり後ろからジャンヌは蹴り上げていた。

どさっと地面にアレクは倒れ込む。


「ジャンヌ卑怯だぞ。

ウイルはそう簡単にやられないんだから少しは休ませろよ」

体についた土を払いながらアレクが言う。


「ふんっ戦場では休みなんてない」

笑ってジャンヌが言う。

確かにその通りだが、ウイルクラスがどんどん育っているジャンヌの部隊は中々手ごわかった。


「よし、暗くなって来たからそろそろ終わりにするか。

続きは明日やろう」

ジャンヌが言うが、


「すいません。明日はちょっと」

ウィルが済まなさそうに言う。


「えっどうしたウイル。まさかデートか」

ジャンヌが驚いて言う。


「うっそう、ウィル君デートなの?」

ライラが残念そうに言う。


「違います。ガーネットに連れられて」


「それデートって言うんじゃないのか」

アレクが言う。


「兄弟そろっておんなじこと言わないでください。」


「兄弟ってエカテリーナか」


「一緒の学年のボリスです」


「ああ、ボリスか」

そんな奴がいたなと言うアレクの認識レベルだ。


「で、どこ行くんだ?」

ジャンヌが聞く。


「知りませんよ」


「何だ今から尻に敷かれているのか?」


「だからデートじゃないって。姉様とオウを心配だから後をつけるって」


「何だと。あの二人いつの間に」

ジャンヌが言う。


「日中はエカテリーナがオーウェンに付きまとっているはずなのに」

アレクが言う。


「何だアレク、相も変わらず、オーウェンとクリスの邪魔しているのか」

ジャンヌが呆れて言う。


「俺じゃない。エカテリーナがお熱なだけだ」


「まあ、そう見えるが。そのエカテリーナのガードをかいくぐったという事か。

やるなオーウェンはでと、ジャッカル!」

第一魔導師団と一緒に訓練していたオーウェンの護衛隊長を呼ぶ。


「オーウェン明日はどこの店予約したんだ」

ジャンヌがズバリと聞く。


「えっそんなの俺の口からは」

慌ててジャッカルは誤魔化す。


「ここからつけていくのは前と同じだからな。

出来たら今度は趣向を変えて店で待ち合わせって言うのが良いだろう」


「しかし…」


「お前が行ったなんて言わないって。

でないとお前に教えてもらったと言って朝からこの前みたいに一緒に行動するぞ」

ジャンヌが脅す。


「そんな」

ジャッカルは青い顔をした。


「そらそらどうする」

ジャンヌの圧力にジャッカルが屈するのは時間の問題だった。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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