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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第四章 王立高等学園

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

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学園祭実行委員会

日々1日2回投稿が大変に

続く限り頑張ります

丁度その時に生徒会長ら執行役員が入ってきた。

皆慌てて席に着く。


生徒会長はコロンバス・ダイニンゲン、伯爵家の長男だ。

普通は伯爵家の人間だと地位は高い方に入るのだが、各国の王族が多く集まるこの会議では緊張していた。

その彼がつっかえひっかえ説明を始める。


「落ち着け」

とかジャンヌがヤジを飛ばす。

オーウェンはそれを見ながら資料に


さっきはごめんねと書く。


がクリスは目の端にちらっと見るが無視した。

頭の隅に抱き合うエカテリーナとオーウェンの様子がよぎったのだ。


今日も図書館に行くの?


その様子にめげずに更に書き込む。

クリスは嫌そうに頷いた。


僕も後で行くね。


オーウェンが更にめげずに書き込む。

そこでクリスは考えた。

オーウェンはイラっとはするが頭はいい。

ジャンヌやアレクを教えるのはスミスでは厳しいだろう。

オーウェンならなんやかんや言いながらでもやってくれるのではないかと。


そこで、図書館で手伝ってほしいことがあるんですが。


と渋々書き込むとオーウェンは喜んで頷いた。


-何だろう、クリスの頼みって?


前期は図書館でクリスを見ても声さえかける事は出来なかったが、やっと机の隣で一緒に勉強できるって事につながるんだろうか。

オーウェンは楽しくなった。


「では各クラスは来週のこの時間までに何をされるか概要を書いて生徒会までご提出ください」

オーウェンはほとんど何も聞いていなかったが、コロンバスは何とか説明を終えていた。


そのあと質疑応答があって、1時間くらいで会議は終わった。

そのあとスティーブはクリスと連れ立って図書館に向かう。


「来週の今の時間までに何するか決めないといけませんね」

クリスが言う。


「アンケートは取っているからその結果を今日中にまとめてそちらに送りますよ」

スティープが言う。


「ざっと私が見た感じでは演劇が多かったと思うのですけど。どなたか演出できる方いらっしゃいます?」

クリスが聞く。


「うーん。アレク殿下とか、人に指示がうまそうに思うんですけど」


「アレク殿下ですか。でも、殿下は演技力もありそうですし、見た目も良いと思うので、集客力もあるから演技に専念していただいた方が良くありませんか?」


「うーん、そうするとジャンヌ王女もオーウェン殿下も難しくなってしまいますよね」

と言いながらスティーブは考える。


「そう言えばエステラ・ハイドさんはどうですか。平民出で王子様の演技とか指導するのはどうかと思いますが彼女、中等部の演劇の人気が高くてこの高等学園に推薦されたって聞きましたけど」


「エステラ・ハイドさんは演劇部ですよね。演劇部なら学祭の時は忙しいんじゃありません?」


「そうでもないみたいですよ。演劇部ではあまり活躍の場を与えられていないってこぼしていたのを聞いたことがあります」


「そうですか。演劇部でやることがあんまりないなら、クラスで頼めばやってくれますよね。一度私からアプローチしてみます。」

クリスもその話は聞いたことがあった。エステラ・ハイド、確か夢見る少女王宮へ行くっていう演劇をみた学園の理事の一人が学園に推薦したはずだった。そうか、演劇部で干されているなら、クラスの演劇で力を発揮してくれるはずだった。


スティーブはその考えているクリスの横顔を見ながら

-今日は何の用なのだろう?

と考えていた。

勉学はクラスのトップ、魔力もすさまじくあるはずだ、制御は出来ないみたいだけど。

その行いによって多くの侍女や兵士たちが助けられており、聖女とも一部で呼ばれている。

そんな彼女からのお願いなんて何なのだろう?

スティーブは少し浮かれていたが、


「お疲れ様です」

図書館の手前で後ろからアルバートが現れてびくっとする。


「あっアルバート様」

クリスが声をかける。


「皆さんはこちらです」

アルバートに案内された先ではドラフォードとノルディンの令嬢たちが待っていた。


「すいません。スティーブ様には数学の勉強教えるのお手伝いしてほしいんです。

私一人では教えられなくて」


スティーブはがっかりした。

そう、クリスが何か個人的に頼むなんてありえなかった。

でも、まあ、かわいい令嬢たちとお近づきになれるなら良いかと、考えを改める。


「ああ、良いですよ。私で宜しければ」

でもそのスティーブの考えは甘かった…

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク


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■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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