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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第三章 王弟反逆

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クリスの一閃2 山が消し飛びました。

次の瞬間にクリスの手が光る

強烈な光が皆の目を襲い何も見えなくなった。


そして数秒後にすさまじい破壊音と爆風が襲って兵士たちは地に伏していた。

シャーロットが再度覆った防御壁でクリス達だけは大丈夫だったが。


噴煙が消えた後には何もなかった。


クリスから山に向かって木々が倒され、そして、山があったところには・・・


何もなかった。


皆唖然とした。


「クリス、あなたこんなに魔力強かったの?」

呆れてシャーロットが言った。


「ごめんなさい。だからジャルカ様が使うなって」

クリスは必死に言い訳する。


「うそ、姉様こんなにすごかったんだ」

ウィルは呆然としていた。


魔術一閃で山が一個消えるなんて聞いた事も無い。

これってひょっとして姉様は、マーマレード、いや、世界最強じゃないかと…


「クリス様。このアルバート改めてあなた様のお力に感服いたしました。」

アルバートがクリスの前に跪いた。


それを見ていた兵士たちは剣や弓を放り出してクリスに対して拝跪していた。


「申し訳ありません。クリス様」

「お許しください」

「命だけはどうかお許しを」

ライオネルは腰を抜かして呆然としている中、残りの兵士たちは全員降伏した。


兵士たちに聞いたところによると王宮は既に制圧されたらしい。

実行部隊はこの中央師団と近衛師団の一部と魔導第一師団第二中隊、第二中隊がジャンヌを襲う計画になっていたそうだが、ウィル曰く。


「姫様は全然問題ないと」

全く心配せずにウィルは言い切った。

第二中隊ごとき暴風王女には一瞬で殲滅させられるだろう。


アルバートは国王が敵に捕らえられた今は、王位継承最上位の王女の事をもう少し心配した方が良いのではと思ったが、クリスも含めてみんな全く心配していない。

まあ、クリスが心配しないなら問題ないのだろう。

何しろ暴風王女だし。


「それよりもこの兵士たちをどうするの?

反逆罪は死刑だけど」

戸惑ってウィルが言う。


その言葉に兵士たちが不安そうにする。


「ウィル、何言っているの。彼らには家族がいるのよ」

クリスがきっとして言う。


-そう、姉様は殺されそうになった自分よりも兵士たちの事を考えるんだよな・・・

とウィルは思った。



「このまま王都へ向かいます。」

少し考えてクリスは言った。


「その途中にある王弟の領地の城ホーエンガウを攻略してその功で皆さんの命をあがなってもらいます。

それで良いですね!」

クリスは中隊長を集めて言った。


「まあ、結果はどうなるか判りませんが、私が命にかけてあなた方の命は守ります」

クリスは言い切った。


「そんなクリス様、そこまでしなくても」

アルバートが口を出す。


「アルバート、彼らもマーマレードの大切な国民なのです」

クリスが言う。


「あっでも、もう私は皇太子妃では無くなったから、こんなこと言ってはいけないのでしょうか?」

慌ててクリスが聞く。


「いえ、そのような事は。お許しください。クリス様の聖女のようなお心、傷つけてしまいました」

アルバートは頭を下げる。


「アルバート、私におべっかは必要ないわ」

少し笑ってクリスが言う。


「おべっかなどと。本心です。私は口が悪いので本心で思ってもいないことは申せません」

あくまでもまじめにアルバートは言う。


「まあいいわ。」

クリスは首を振って周りの中隊長たちを見る。


「ヨーク、良かったわね。グリットの元にちゃんと帰れるわよ」

クリスはその中の一人の中隊長に話しかけた。


その一人が目を見開いた。


「クリス様、なんで私の名前を知っていらっしゃるんですか。

それも子供の名前まで」

驚いて呼ばれた中隊長が聞いた。


「一般の兵士までは覚えていないけど、小隊長の方までは名前は知っているわよ」

さも当然のようにクリスは言う。


「コールナ―も、お母さんの元に胸を張って帰れるわよ」

別の中隊長にも声をかける。


「申し訳ありません。クリス様のような方に剣を向けてしまって」

「本当に申し訳ありません。このような貴族の方がいらっしゃったなんて

このコールナー思いも致しませんでした。」

隊長たちはクリスに拝跪した。


「えっ?皆さん?やめて」

クリスは慌てふためいた。


何だろう。このギャップは…

姫のように毅然とするところもあればこんなに慌てるなんて。

ウィルは呆れてクリスを見ていた。


「クリス様。そろそろ」

アルバートが声をかける。


クリスはその声を聴いてこれからやらなければいけないことに気づいた。


「さあ、皆さん、頭を下げるよりも帰りましょう。

皆さんの家族のところに」

隊長たちを見回して言う。


「はい!」

隊長たちは顔をあげて返事した。

クリスはシャラザールにならなくても世界最強でした…

今日もう一度更新します

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
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■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

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表紙画像
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
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私の

イチオシ

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
― 新着の感想 ―
[気になる点] あがなっている か あながっている になってました!
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