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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第14章 戦神の逆襲

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魔神は筆頭魔導師を味方諸共必殺技で攻撃しました

一方、その頃ジャンヌ達は魔人達を退治して昼食休憩に入っていた。


「しかし、魔人達も弱くなったのか?」

握り飯をむさぼり食べながらジャンヌが尋ねると、

「俺たちが魔人に慣れてきたんだと思うぞ」

アレクが否定した。

「そうか、私達が強くなったんだな」

ジャンヌが笑った。


「次はそろそろ私が対処しましょうか?」

朝からまだほとんど活躍していないクリスが申し出たが、

「いや、クリス、まだまだやれるぞ」

ジャンヌが首を振った。

「そうです。クリス様。まだ、我々で対処できます。クリス様はゼウスが出てくるまでお休みください」

ジャスティンが申し出てくれた。


「でも、なもしないというのも気が引けるのですが……」

「まあ気にするな」

クリスの言葉にジャンヌが首を振った。

「なあに、じきにゼウスが出てこよう。その時は頼むぞ」

「しかし……」

ジャンヌの言葉にクリスはなおも言い続けようとするが、

「まあ、クリス、皆もそう言ってくれているんだ。ここは高みの見物と行こう」

オーウェンがクリスの肩を抱いてなだめると、

「オーウェン、姉上に気軽に触れるな」

むっとしてウィルがオーウェンの手を払いのけた。


「ウィル!」

クリスが弟を咎めたが、

「姉上。魔人どもは私達でやっつけます。オーウェンが変なことしないように気をつけてくださいね」

ウィルはクリスの言葉を無視してオーウェンを睨み付けた。

そのウィルを見返して呆れてオーウェンはため息をついた。


ジリリリリリリリリリリリ

その時、非常ベルがけたたましく鳴り出した

皆一斉に顔を上げる。


強力な魔力を持つ何かが現れたのが魔力の強いものには感じられた。


「ついに来ましたな」

ジャルカがそう言うとゆっくりと立上がった。

「ええ」

それに答えるクリスは手に汗をかいていた。

口の中がカラカラに乾く。


「申し上げます。ゼウスと思われるものを中心に魔人1200体、兵士1万。転移して参りました」

兵士がクリスらに報告していた。


「判りました」

クリスが頷いた時だ。


強力な何かがこちらに迫ってくるのが察知された。


クリスは一瞬で障壁を張る。

「攻撃か」

ジャンヌの声がした。


ズカーーーーーン

ゼウスから放たれた闇の一撃がクリスの障壁で弾かれていた。

凄まじい爆発が起こる。




「弾かれたか」

転移すると同時に闇の一撃を放ったゼウスが舌打ちした。


「ゼウス、突撃させるぞ」

「頼む」

ポセイドンの申し出にゼウスは頷いた。


「「「「グゥオーーーー」」」」

「「「「ウォーーーーー」」」」

魔人と人が雄叫びを上げて突撃した。


「来たか?」

それを見てジャスティンが城壁から飛び降りて剣を構える。


「ジャスティン、だめよ」

クリスが叫んでいた。

「えっ」

そのジャスティン目がけてゼウスが闇の一撃を放っていたのだ。


その前にクリスが障壁を展開した。

ズカーーーーン


大爆発が起こる。


「クリス。私達は右翼から攻撃する」

そう叫ぶとジャンヌらが城壁の上を右に走って行った。

大きく迂回して側面から攻撃するみたいだ。

「クリス様、我々は左翼から行きます」

ジャスティンがそう叫ぶと左翼に向かって駆け出した。


横の城門から馬隊1000騎が飛び出してくるのが遠目に見えた。


「ではクリス様。ポセイドンをやっつけて参りますぞ」

ジャルカはそう言うと転移していった。


左右に分かれたジャンヌ達に合わせて魔人達も一部が左右に分かれた。


その分かれたジャンヌらを目がけてゼウスが闇の一撃を放った。

「展開しろ」

そうジャンヌが叫んでみんな散るが、そこに闇の一撃が直撃する。


ズカーーーーン


凄まじい爆発が起こってその中心にジャンヌがいた。



「お姉様!」

クリスは叫ぶが、どうなったかは爆煙で見えない。


「おのれ!」

クリスは唇を噛んだ。

そして手をかざした。


「喰らえ!」

渾身の雷撃が放たれた。

稲光四方に放ちながら光の奔流がゼウスに向かう。


前にいた魔人達が一瞬で蒸発してそれがノルディン帝国の兵士達を巻き込んでゼウスに迫る。

敵の10分の一はこの攻撃で消滅していた。


ドカーーーーン

しかし、ゼウスの手前でゼウスの張った障壁であっさりと防がれてしまった。


「ゼウスに向かいます」

クリスはそう言うと地面に飛び降りてかけだした。


「はっ」

護衛騎士達とオーウェン、それに1000人のボフミエの兵士達が続く。


ゼウスまでの一直線の道を作ったのだが、クリス達目がけて周りからも敵が殺到してきた。

それをアルバートやウィル達、それと千名の兵士達で防ぐ。


クリスは昨日のことがあるので、できる限り力は温存することにした。


大乱戦になる。

魔人と兵士達だが、特に兵士は魔神ゼウスの魅了がかけられており、死を恐れずに突っ込んできた。

ただ、魔人の扱いに慣れたアルバート達には大したことはなかった。次々に斬り捨てていく。


ビアンカは相も変わらず逃げ回っていたが、ミラーで体全体を覆ったビアンカは無敵だった。

見た目は弱々しいビアンカに敵は殺到した。


「死ね……ギャーーーー」

「喰らえ……ギャーーーー」

ビアンカを斬ったり魔術で攻撃するたびにミラーで反射されて次々に倒されて行く兵士や魔人の様はなんともシュールだった。


「凄いな」

オーウェンはちらっと見て感心した。

そのオーウェンはクリスの前に立ってくる敵を次々に斬り捨てていた。


どちらかというとボフミエ軍の方が優勢だった。



「ふんっ。兵士や魔人達もまだまだよの」

ゼウスは不機嫌に呟いた。

「致し方ない。諸共に消えよ。スーパー闇の一撃!」

そう叫ぶとゼウスは渾身の力を振り絞って闇の一撃をクリスらに放ったのだ。


「えっ」

クリスは味方諸共巻き込むのが確実な闇の一撃がこちらに向かってくるのを見て目を見張った。


ズカーーーーン


次の瞬間クリス目がけて放たれたスーパー闇の一撃が炸裂したのだった。

凄まじい爆発が起こって爆風が周りの兵士達を吹き飛ばしていた。





ここまで読んで頂いて有り難うございます

さて、クリスはどうなったのか

まだまだ続きます

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
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小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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