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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第13章 全能神の逆襲

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無敵の戦神が来臨しました

クリスはゼウスの闇の一撃を躱す自信はなかった。

しかし、今回の作戦の目的はアレクらの救出だ。ゼウスに勝つことではなかった。それで今まで攻撃せずにただただ、耐えてきたのだ。

しかし、防御だけでは限界だった。


闇の奔流がクリスに向かってきた時、クリスは攻撃することを決意した。

真っ黒な塊がクリスに到達する直前クリスは転移した。




「クリス!」

一方ボフミエの宮城ではオーウェンが悲鳴をあげていた。

「クリス様」

今回は全員が画面を見て悲鳴、ないし固唾を飲んでみていた。

クリスが真っ黒な闇の奔流が到達する前に消えて皆ホッとする。



ゼウスの必殺超超スーパー闇の一撃、聞いているだけで恥ずかしいネーミングの必殺技はクリスの転移で行き場を失い、後ろの宮殿を直撃、凄まじい爆発音とともに、宮殿は崩壊した。


「なっ」

ゼウスが思わず声を漏らした時だ。

クリスがゼウスの前に転移してきたのだ。

ゼウスはぎょっとした。


「これでも喰らいなさい」

クリスは残りのすべての力を使って雷撃していた。

凄まじい光の雷撃は至近距離からゼウスを直撃した。

ゼウスは弾き飛ばされた。



普通は弾き飛ばされてまっ黒焦げになるはずが・・・・

たしかにゼウスは弾き飛ばされたが、まっ黒焦げにはなっていなかった。



「うそ」

それを見てオーウェンが唖然としていた。

「クリス様の必殺技が効いていない」

イザベラらは唖然とした。

「クリス、逃げろ」

オーウェンは大画面にかじりついて叫んでいた。



ゼウスはニタリと笑ったのだ。

そして、ゆっくりと立ち上がる。

「わっはっはっはっ」

そして高笑いをあげた。


「小娘よ。余に雷撃など効かんわ。愚か者」

そして、余裕で歩こうとするが、少しよろける。

「んっ?」

ゼウスは焦った。全くの無傷というわけではなく、少しは効いているようだった。何しろ聖女クリスの攻撃には聖魔術も含まれているのだ。


「ふんっ、小娘よ。少しは出来るようじゃな」

しかし、ゼウスはニタリともう一度笑った。これくらいなら大したことはない。


「しかし、これまでじゃ。余の必殺技食らうが良い」


クリスはもう立っているだけで精一杯だった。


横を見ると魔王は親衛隊の大半を倒し、ジャルカはのらりくらりとポセイドンの攻撃を躱しているところだった。


まだ、帰るわけにはいかなかった。


でも、次の一撃を躱すすべは無かった。

(皆、オウ、ごめん、ここまでしか出来なかった)

クリスは心のなかで謝った。



「必殺超超スーパー闇の一撃」

そう叫ぶやゼウスは杖を振り下ろした。


ゼウスの周りに真っ黒悩みの塊が渦巻き、それがクリスに向かって怒濤のごとく殺到した。

もう立っているのもやっとのクリスにそれに対抗する手段はなかった。


真っ黒な奔流はクリスを直撃するとクリスはボロ雑巾のように吹っ飛ばされていた。



「クリス!」

「クリス様」

オーウェンの大声と皆の悲鳴が執務室に響く。



クリスは今までのことが走馬灯のように脳裏を過った。

楽しかったことも苦しかったこともそしてオウのことも。

しかし、クリスは施政者だった。すべてのボフミエの民に責任があり、今回の攻撃軍の総責任者だ。

本来ならばゼウスを倒すかどうにかせねばならなかったのだ。しかし、その力もなかった。クリスは最後に神に祈った。

(シャラザールよ。何卒お力をお貸し下さい!)

(判った、小娘よ。さっさと気を失え!)

(えっ?)

クリスは気を失う前に変な声を聞いたような気がした。


「ふんっ、シャラザールの子分共がどれだけやれるかと期待して来てやったのに、大したことは無かったの」

ゼウスはつぶやいていた。


「さて、残った敵を片付けるか」

そう言うと後ろを見ずに立ち去ろうとした。


その瞬間だ。


ダンっ



凄まじい巨大な威圧感の塊が背後に現れたのだ。


「な、何だ」

慌てて振り向いたゼウスに、凄まじい斬撃が直撃していた。

油断していたゼウスはひとたまりも無かった。

斬撃に吹っ飛ばされて隣の宮殿に頭から突っ込んでいた。




「ふんっ。ゼウスのボケナスめ。長引かせよって、今回も出番が無いかとヒヤヒヤしておったわ」

そこには斬撃を放った剣を持った、巨大な気を纏った戦神シャラザーがやる気満々で、仁王立ちしていたのだった。




ついに真打ち登場です。

帝都は消滅してしまうのか。次話は今夕更新予定です。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
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イチオシ

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『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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