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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第13章 全能神の逆襲

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魔王対筆頭魔道士親衛隊、見習いのミラーは最強です

皆が戦っている時、クリスの親衛隊は魔王と対峙していた。


前回戦った時は唯一メイがミラーで対抗できただけであった。

アルバートらはその時の雪辱を期していた。


しかし、その次はクリスが魔王を浄化したはずだった。


「何故ここに貴様がいるのだ。クリス様が浄化したはずなのに」

「ふんっ、人間の醜い心など山のようにあるわ。クリスの小娘のように純情な馬鹿はほとんどおらんがな。浄化しようがどこからでも余は復活できるのだ」

アルバートの問に魔王は笑って言った。


「それが今回はノルディンの皇帝だったというわけか」

「そう言う事だ」

「今回は貴様は我らが倒す」

「ふんっ、貴様らがいくら束になろうが、余には敵うまい」

魔王は笑った。


「前回と違って我らも能力はアップしたのだ」

アルバートが言うや剣を抜いた。


そして、魔王に切りかかった。


魔王はそれを剣で防ぐ。


横からウィルが斬りかかる。


それを魔王が斬り返した。


魔王をアルバート、ウィル、ナタリー、メイの4人で囲む。


ビアンカは少し離れた所で隠れるようにしてみていた。

そう、アビアンカでは到底魔王には勝てないと本人は思っているのだ。


4人がかりで斬り込むが、魔王はそれを余裕で返していた。


「おのれ」

渾身の力を込めてアルバートが斬り込む。


魔王はそれを剣で受けた。


「喰らえ」

横からウィルが斬り込むが魔王は爆裂魔術を無詠唱でウイルに浴びせる。

ウィルは弾き飛ばされていた。


ナタリーも弾じき飛ばす。

そして、アルバートを押し返すと爆裂魔術をアルバートに浴びせるや否や、魔王は前回唯一ミラーで反撃されたメイに向かって一気に斬り込んでいた。


「メイ!」

ウィルらの悲鳴の中、メイが斬られて吹っ飛んでいた。


「くっそう」

ウィルが転移して一気に斬り込む。


しかし、それを魔王は躱して衝撃波をウィルに浴びせる。


そこへアルバートが斬り込んできた。


それを躱して爆裂魔術を叩き込み、ナタリーも爆裂魔術で弾き飛ばしていた。


ビアンカは目立たないように、必死に物陰に隠れる。


「ふんっ。貴様ら、その程度なのか」

魔王が笑って言った。


「ビアンカ、少しは戦え」

アルバートが怒って言った。


「えっ、そんな事言われたって」

元々ビアンカは嫌だって言ったのに、強引に連れてこられたのだ。無茶を言ってもらっても困る。

絶対に勝てない。

ビアンカは絶対に魔王とは戦いたくなかった。


「アルバート、ビアンカよりもこっちで何とかしよう」

「ビアンカも、少しは攻撃しろよ」

アルバートが言う。


ウィルは手に全魔力を集めると、一点突破とばかりに魔王に浴びせた。


魔王は障壁を張ってそれを受け止める。

その逆から衝撃波をアルバートが浴びせた。

しかし、それは魔王は剣で弾いていた。


ここまでは余裕だったのだ。


ビアンカはアルバートに怒られて、このままでは帰ってからまずいと思った。

メイが重傷だ。そんな時に何もしなかったと聞いたら皆の視線も怖いし、アデリナらに軽蔑されるかもしれない。それは嫌だった。

少なくとも攻撃したという実績を積まないと。


やむを得ず、ビアンカは雷撃を使うことにした。


それもペシッと少しだけ。


しかし、それは魔王の張った障壁と剣をかいくぐり魔王の顔にペシッと傷をつけたのだ。


「はっ?」

魔王は生ぬるいものを感じて頬に手をやった。

そこには血が一筋流れていた。


これは復活した魔王にとって屈辱以外の何物でもなかった。


そもそも、この中で一番弱いやつに傷つけられたのだ。


魔王のプライドはずたずたになっていた。


「お、おのれ、貴様、弱っちいくせに、この魔王様の顔に傷をつけるとは」

魔王は完全にプッツンキレた。


「えっ、やばい」

思わずビアンカはやられたふりして倒れたが、それは魔王をさらに怒らせるに十分だった。


「おのれ、貴様」

魔王はビアンカを睨みつけた。


それをチャンスと感じたアルバートとウィルは両側から魔王に切りかかった。

「闇の一撃」

しかし、魔王は両手を広げて二人に真っ黒な塊をそれぞれぶつけていた。

アルバートとウィルは成すすべもなく、地面に叩きつけられていた。


「そこのガキ、よくも魔王様に傷をつけてくれたな」

魔王の周りに急激に真っ黒な奔流が現れる。


うそーーーーー、何でこっち見ているの。ビアンカはパニックになっていた。

絶対に勝てない。先輩らは全員もう倒れていた。

ビアンカが一人でやるしか無かったのだが。


「余を傷つけてくれたのに免じて貴様には余の最高の一撃を食らわせてやるわ。わははははは」


魔王の笑い声にビアンカはもう顔面蒼白だった。


「喰らえ、超スーパー闇の一撃」

魔王は全力を集めてビアンカにお見舞いした。


ビアンカは全魔力を集めてミラーを張った。

ビアンカはもう必死だった。あんなの浴びたら絶対に死ぬ。

そして、魔力量だけはあるビアンカのミラー、それも自分の体だけ守ろうとする小さなミラーに魔王は全魔力を集めて攻撃するという愚かなことをしてしまったのだ。


ビアンカは生き残るために必死だった。

魔王の闇の一撃はビアンカをふっとばしたが、大半はそのまま反射されて魔王に返ってきた。


「ギャーーーー」

魔王は何が起こったかも判っていなかった。

真っ黒な奔流が魔王を包んいでいた。

凄まじい痛みの中で魔王はこの世から再び消滅したのだった。


魔王は見習い親衛隊員によって消滅させられていた・・・・


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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