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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第13章 全能神の逆襲

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転移攻撃を始めました

ジャルカの攻撃によって広場に勢ぞろいしていた魔道師団は大半が消滅していた。


凄まじい爆発が、宮殿に起こる。


それと同時にジャスティン率いる騎士隊と魔道士は地下牢に捕まっているボフミエの官僚を解放に向かった。


ジャンヌとその部隊はアレク救出に飛び出した。


残ったのはクリスとクリスの親衛騎士とジャルカ、あと、一部の魔道士のみになった。


今回のクリスの役割はまず、陽動なので、無事に建っている目立つ建物に向けて手を構えると手当たり次第に雷撃を始めた。


次々に尖塔などに命中して炎上していく。


帝都で目立つ尖塔の多くがこの攻撃にて消滅した。


ビアンカはこのまま、何も現れずに帰りますようにと祈っていた。

今回の作戦のメインはアレクとそれに同行して囚われた人々の救出だった。別にゼウスなんて化け物と戦わなくてもいい。最後はシャラザール様が出てくればなんとかなるという思いもあるが、それまでに自分が無事である保障なんて無いではないか。

しかし、その願いがうまく通るはずもなかった。




「ゼウス様。本当にあやつらは転移攻撃に出てきたみたいですぞ」

魔王がゼウスに報告する。


「ふんっ、シャラザールの子分共か。どれ、どれだけ出来るか、相手をしてやろう。その方も来い」

ゼウスは魔王に命じていた。


ゼウス、魔王、ゼウスの兄のポセイドンの3人は転移してクリスらの真上に現れた。



「クリス様。真打ちが登場しましたぞ」


「そのようですね」


「小娘、殺されに来たのか」

ゼウスがクリスに叫んだ。


「我が同胞を助けに来たのです」

「ふんっ、余に勝てるとでも」

「やってみねば判りますまい」

クリスが言い切った。


「ではこれでも喰らえ」

まず、ゼウスが爆裂魔術をクリスに放った。

クリスは障壁で防ぐ。


「ふんっ。ではこれでどうだ」

ゼウスは杖から雷撃を放った。


しかし、これも、クリスは障壁で防ぐ。


次々に雷撃するが、クリスは全て障壁で防いだ。


「なかなかやるではないか小娘よ」

ゼウスは薄ら笑った。


「準備運動は終わりじゃ。そろそろ本気で行くぞ」

ゼウスは杖を持ちなおした。


「超、スーパー闇の一撃」

ゼウスはいきなり必殺技を使った。


ゼウスから真っ黒なおどろおどろしい暗黒の奔流がクリスを襲う。


しかし、それはクリスの障壁で防がれた。


前回と違い、クリスは自分だけを守れば良いのだ。これくらいならば自分の身を守るくらいは出来る。今回のクリスの役割はゼウスを引き付けて耐えきるというものだ。魔王は親衛隊の面々が、ポセイドンはジャルカがなんとかしてくれるはずだった。


周りには凄まじい被害を受けているが、守るのが自分だけと言うことはなんとかなるはずだった。救出が完了すれば、後は最後の秘密兵器でなんとかなるはずだった。

それまで持ちこたえさえ出来れば良いのだ。


「ほう、その方少しはやるようになったではないか」

しかし、ゼウスはまだまだ余裕だった。


「ではこれではどうだ」

方向を変えて次々に攻撃してくる。


最初は余裕だったクリスだったが、徐々に疲れてきた。


「小娘や。どうしたのじゃ」

ゼウスは余裕だった。


汗一つかいていない。



一方の執務室では、それを見てオーウェンが真っ青になっていた。

「クリス、頑張るんだ」

映し出される大画面の真ん前で必死に叫んでいた。

「あああ、こんなんだったら俺も行くんだった」

「お前が行っても足手まといになるだけだよ」

あまりにも鬱陶しくなってヘルマンが叫んでいた。


「ヘルマン。なにか言ったか」

オーウェンの地獄からの声が聞こえた。


オーウェンは叫びながらもヘルマン以上に仕事を次々にしているのだ。

「いえ、なんでもありません」

「ふんっ、減らず口聞いている暇があるのならばこの仕事回してやるよ」

「えっ、いえ、そんな」

ヘルマンは蒼白になった。今以上の仕事なんて無理だ。


「各国へのノルディン帝国への攻撃依頼文だ。直ちに発送させろ」

「そ、そんな」

ヘルマンは真っ青になっていた。

「グチグチ言わずにやれ。すぐに必要なことだ。回せる手はすべて使う」

固まったヘルマンにオーウエンが無情にも叫んでいた。


「俺は各国の侯爵クラス以上に個別の依頼文を書く。何なら代わってやろうか」

オーウェンの無情な声が響いた。


「あああ、クリス頑張るんだ」

オーウェンはヘルマンを一瞥するとまた悲壮な声を出しだした。




「小娘よ。よくぞここまで頑張ったな。褒めて取らすぞ」

ゼウスはニヤリと笑った。


クリスはハアハア息が荒く、立っているのも既にやっとだった。


次の一撃躱せる自信がない。


しかし、ゼウスは待ってくれなかった。

「喰らえ、必殺超超スーパー闇の一撃」

叫ぶやゼウスの周りから光が無くなった。


どんどん闇がゼウスの周りに集まってくる。


そして、真っ暗闇の中から大量の闇の暗黒の奔流が一気にクリスに襲いかかったのだった。


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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