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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十二章 婚活と雪女

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閑話 ノルディン帝国皇帝は魔王の力を手に入れました

ついに新章に向けて徐々に動いていきます。

ノルディン帝国。ノルディン族の建てた国だ。

帝国の歴史ではシャラザールの子分のステバンが建国したことになっているが、本当の始祖はシャラザールとステバンの子供がそうなのだが、ノルディン第一主義の皇帝の時に改変されたとシャラザールが怒りまくっていたが・・・・・



世界の北に位置し、大半の領地は氷に覆われている。人口は500万人。大半は帝国南部に住んでいた。侵略国家を標榜している。全12個師団を有する2大国家の一つだ。


本来最大国家のドラフォードとも互角以上の戦いをしてきた。

それがここ最近は全然だ。

全てはマーマレード侵攻作戦で、虎の子の2個師団とマクシム第2皇子とダニール第5皇子を亡くしたことが凋落の始まりだった。


それ以来、もう一人残ったアレクもマーマレードの皇太子に骨抜きにされたみたいだ。


陳国侵略でもボフミエ軍と、なんと皇太子のアレクに邪魔されて失敗。

王宮をクリスの小娘に雷撃されても反撃さえ出来ない屈辱に身を震わせていた。


外務卿はその時に雷撃殺され、皇帝としても有効な手がなくなったのだ。


「な、なんとしてもあの小娘、生きたまま、生皮剥いで、さらし者にしてやるものを」

歯を食いしばって皇帝は我慢していた。



「ドロビッチ、何か手はないのか」

皇帝は宰相を呼んだ。


「色々手のものをボフミエに入れておりますが、全て消息を断っております」

「アレクか」

皇帝は苦虫を噛み潰したような顔をした。


「おそらく」

「おのれ、思い上がりおって、自国の者を殺めるとは。いずれ廃嫡してやるわ」

皇帝は歯ぎしりいた。



「まあ、陛下、少し状況の変化を待たれるのが得策であると一考いたしますが。ボフミエ魔導国は今はドラフォードとテレーゼ、マーマレードの3国の軍の一部を傘下に置いております。陳王国軍の動きも怪しいです。少し待てば何らかの変化がありましょう。烏合の衆の和合は長続きした試しがございません」

宰相が言うまでもなかった。


最初は潰れかけていたボフミエ魔導国であるが、今や、シャラザール3国の中心的な国になりつつある。何しろその皇太子が政治の中枢にいるのだ。それに陳国とジパグ国の王女と皇太子もいる。


下手したらノルディン帝国の倍の軍勢を動員できた。



手を尽くしたザールもパレルモも滅び去った。次の手は中々見つからなかった。



新大陸のホワイティア帝国から同盟の話が来たが、いかんせん新大陸は遠すぎた。


下手に動いてまたクリスの雷撃を受けてはたまったものではない。


打つ手が無いのが現実だった。



「奴らはまだ若いのです。何か絶対に失敗しますからその時を待つのが宜しいのではないですか」

宰相の言うことは最もだった。


「判った。下がって良いぞ」

皇帝は宰相に手を振った。



ここにいていろいろ考えても仕方があるまい。皇帝は新しく入った、妃妾がいるのを思い出した。


昼間から行くのもどうかと思うが、この手詰まりはどうしようもなかった。



そして、皇帝が中庭を歩いている時だ。皇帝の目には黒い石が映った。


黒い石はどす黒いモヤを放っていた。いかにも怪しそうだ。


しかし、何かとても禍々しいものに、自分にふさわしいもののように思えた。


皇帝は躊躇なくその石に手をのばすとそれを掴んだ。



その瞬間、石から黒い禍々しい煙が出て一瞬で皇帝を包んだのだ。


しかし、それに護衛達は気付かなかった。



「そうか、ついに余は力を力を手に入れられたぞ」

皇帝は突然笑い出したのだ。


「陛下、いかがされましたか」

護衛隊長が慌てて駆け寄ってきた。



「なんでも無いわ」

皇帝は手を振った。


「ふん、ボフミエの小娘め。これで目にもの見せてくれるわ」

皇帝はそう言うと高笑いをした。



そして、いつまでも笑い続けていた。


ここまで読んでいただいてありがとうございます。


新作はじめました


『ブス眼鏡と呼ばれても王太子に恋してる~私が本物の聖女なのに魔王の仕返しが怖いので、目立たないようにしているつもりです』https://ncode.syosetu.com/n7402hm/


今回も学園モノです。

平民のメガネっ娘が王太子に助けられて恋している話です。当然平民なので王太子には話しかけられもせず、遠くから見つめているだけのはずが・・・・。勝手に主人公が動き出してしまって・・・・

地味ヒロインのはずが、目立っています。

実は王太子も昔魔王に襲われた時に助けてくれた女の子を必死に探しています。

二人の恋の行方に偽聖女や王女様悪役令嬢が絡み、そこに魔王の恐怖が迫ります。


今回もハッピーエンド目指して頑張るので是非ともお読みください。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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