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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十二章 婚活と雪女

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400/480

400話記念閑話 クリスは胸の大きさで悩んでいます

クリスは胸の大きさに悩みます。



それを見た瞬間クリスは固まった。


オウが胸をはだけた雪女に抱かれているのを。


雪女は大きな胸をクリスに見せびらかすように服から出してオウの顔を胸に押し付けていた。


怒りのあまりその大きな胸からオウを引き離したクリスの目の前のオウは、呆けた、あたかも天国にいるような幸せそうな顔でよだれを垂らしていた。


その瞬間クリスはオーウェンの頬を思いっきり張っていた。


クリスは男の子らがよく胸の大きさを話題にしているのも知っていた。

女性らの中でも胸の大きさでキャッキャ話をするくらいだ。


そんな中、クリスは、自分でも胸の大きさには自信は無かった。

どちらかと言うと小さい方だとは知っていた。

でも、今まではそんなに気にした事はなかった。


でも、オウが大きな胸に抱かれて幸せそうにしているのを見て、判ったのだ。

男は大きな胸が好きだということを。


そして、それが判ってどうしようもない怒りが爆発した。




「オーウェンも馬鹿だよな。あんな胸だけ女の虜になって」

現場検証が終わって、まだ、クリスはムカムカして切れている所にウィルの声が聞こえた。


「やっぱりオーウェン様も大きな胸が好きだったんだな」

「そらあ、そうだろう。胸は大きいほうが良いよ」

アルバートとウイルはそう言うと笑った。


「そう、あなた達も大きな胸が好きなのね」

氷の笑みを浮かべて二人の後ろにクリスが立っていた。


「く、クリス様」

「えっ、姉様」

二人は驚いて後ろを振り返った。まさかクリスが後ろにいるとは思ってもいなかったのだ。


「そんなことはないです」

「ボクも姉さまの胸も小さくて好きです」

「あっ、馬鹿」

「何バカにしているのよ」

気が立っているクリスは二人にももみじマークを炸裂させた・・・・・・


「何だクリス。胸の大きさを気にしているのか。胸なんてでかいと戦闘の時に邪魔なだけだぞ」

ジャンヌが物知り顔で言う。


しかし、その胸は大きかった。


「お姉さまは胸の小さな人の苦労を知らないから言うんです」

クリスが怒って言う。


「でも、クリス様。大きさなんて関係ないですよ」

ライラも言うが、彼女は背は小さいが出るところは出ていた。



「そうよ。クリス。あなたの母のシャーロットなんて昔は本当に胸は小さかったんだから」

横からキャロラインが言う。


シャーロットは横で微笑んでいた。その胸は大きく存在感を示していた。


えっ、クリスもそこまで大きくなるのだろうか。

何しろ母親だし・・・・


クリスは一瞬希望に燃えた。


しかし、あそこまで大きくなるのだろうか?


クリスは一抹の疑問を持った。


「キャロライン様。その胸の小さいときって母の子供の時じゃないですよね」

「違うわよ。14歳にはなっていたわよ。でも、それからどんどん大きくなっていったのよ。」

そう言いながらキャロラインは今のクリスの年がいくつだったっけと少し不安になった。


「クリスは今いくつになったの?」

「私はもう20に近いです」

ブスッとしてクリスが言った。


「あらそう・・・・・でもこれからよ」

クリスの胸元を見て、一瞬言葉に詰まりながらキャロラインが必至にフォローした。


「まあ、クリス、そんなに気にしなくても子供が出来たら胸は大きくなるわよ」

母のシャーロットが横から口を出してきた。


「そう、うちの息子と結婚して子供を産んでくれたらすぐに大きくなるから」

キャロラインは強引にオーウェンに話を持っていく。


「キャロライン様。結婚する以前に、オーウェン様は胸の大きな人が好きみたいですから、私のように胸が小さい女にはご興味がお有りではないと思います」

クリスはそう言うと足音も顕にその場を去っていった。


「えっ、シャーロットなんとかしてよ」

キャロラインは慌ててシャーロットに取りなしを頼んだ。


「キャロライン様。娘がああなったらしばらくどうしようもありませんから、ほっておきましょう」

「えええ、シャーロット、そんな事したら今回の訪問中に話がまとまらないじゃない」

「まあ、仕方がないではありませんか。なるようにしかなりませんから」

諦めてシャーロットは肩を竦めた。



クリスは怒りにドタドタ足音を立てて歩きながらここに誓っていた。


あの胸だけ雪女、どんな事をしてでも退治してやると。


幸せにほおけて雪女の胸に顔を埋めているオウの姿が脳裏に浮かぶ。


クリスの怒りに震えた手に握られた護身用の剣がぐにゃりと紙くずのように丸められていた・・・・・


ついに400話を迎えることが出来ました。


ここまで書き続けられたのは読者の皆様方のおかげでございます。


本当にありがとうございました。


誤字脱字報告いただいている方々、感想頂いている方々も本当にありがとうございます。


ブックマーク、評価頂いている方々も本当にありがとうございます。


1万ポイントにはまだまだ届きませんが、おかげさまで7000ポイントが近づいてまいりました。


ブックマークまだの方、評価まだの方いらっしゃいましたらしていただけたら幸いです。


これからも頑張って更新してまいりますので、よろしくお願いいたします。


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
― 新着の感想 ―
[一言]  四〇〇話おめでとうございます。  いつも、イイ感じの物語、ありがとうございます。
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