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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十二章 婚活と雪女

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大国皇太子が雪女に抱きついているのを見てクリスはプッツン切れました

雪女は肌が黒くなっているのを知って唖然とした。


雪女だから白くないと雪女じゃない。


闇女や、魔王ではないのだ。白い吹雪の中を黒いと目立ってしまうではないか。


雪女はそもそも雪のような白い肌が自慢だった。


元々雪女のふるさとは肌の白い人が多かった。


だからいくら白人を取り込んでも白い肌を維持できたのだ。


黒人を取り込むと黒い肌になるなんて考えてもいなかった。


おのれ、シャラザールめ、叩き落とすならばせめて白人の国にしてほしかった。


それも氷の国に。


あんな暑いところではなくて。


「ねえ、君どうしたの。きれいな肌なのに、何を叫んでいるのかな」

化け物だと判っていないチャドウィックは更に雪女に迫った。


「おのれ、黒人共め」

そもそも人を取り込むのが悪いのだが、完全に雪女は黒人に逆恨みしていた。


「こんな肌になったのは全部貴様らのせいだ。貴様など、凍ってしまえ」

雪女が叫ぶと吹雪をチャドウィックに叩きつけた。チャドウィックは一瞬でカチンコチンに凍ってしまった。


しかし、少し離れると吹雪は暑さで蒸発して霧となっていた。


「何だ、この霧は。悲鳴が聞こえたと思ったんだが」

そこへ、クリスの母に会いに行く途中のオーウェンが通りかかった。


雪女は彼が白人だと知った。白人を多く取り込めばまた白い肌に戻るかもしれない。


そう考えると雪女はニタリと笑った。


目の前のオーウェンをターゲットにニコリと笑う。


しかし、吹雪も暑さで蒸発して霧となって視界が全然開けない。


オーウェンは雪女を見ていないので魅了が効き用がなかった。


本来は遠くから吹雪で相手を低体温状態にして意識を朦朧とさせたあと、白い美しい姿を見せて魅了するのだ。


それが意識が朦朧とする前に、いきなり雪女ならぬ、黒女が目の前に現れたのだ。


「化け物」

オーウェンは剣を抜こうとした。


「おのれ」

雪女は吹雪パワーをマックスにして、オーウェンに叩きつけた。


オーウェンは一瞬で凍りそうになる。


「おのれ」

魔力を込めてファィアーボールを発動させようとする。


肌が黒いとは言え整った顔の雪女がもう一度ニタリと笑った。


さすがのオーウェンも低体温になり、判断が鈍り、ふらりとする。


「さあ、私の胸にいらっしゃい」

雪女は胸をちらつかせてオーウェンを誘う。


フラフラとオーウェンは雪女に近づく。


雪女は最後の手段と胸をさらけ出してオーウェンを招く。


オーウェンはその豊かな胸を見てニタリと笑って雪女の胸に顔をうずめた。


オーウェンは女の胸に顔を埋められてとても幸せだった。


雪女はそのオーウェンの躰を抱きしめた。


コレで取り込める。雪女はニタリとした。


オーウェンは女の豊かな胸にスリスリ出来て頭がバラ色になった。

ニヤニヤする。ここは天国だった。




「何してるのよ!」

そこに転移してきたクリスが、雪女の胸に抱かれたオーウェンを見て怒って言う。


次の瞬間には雪女とオーウェンを強引に引き離した。


オーウェンはニタニタしながら、ふやけきった顔でよだれを垂らしながら、

「おっぱいが・・・」

と残念がる。


そのふやけきった顔を見てクリスは頬をピクピクさせながら、完全に切れていた。


「最低!」

言うや、クリスは思いっきりオーウェンを張り倒していた。

地面にふやけた顔のまま、オーウェンは激突する。



「貴様、邪魔をするな」

雪女が邪魔したクリスに吹雪を吹き付けようとした時だ。

「黙りなさい!」

怒りでリミッターを解除したクリスから放たれた雷撃が雪女を直撃した。



「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

先程よりも大きな絶叫が王宮に響いた。


黒焦げになった雪女はピクピク痙攣しながら、倒れ込んだ。


オーウェンと凍らされたチャドウィックはクリスの雷撃の余波で更に遠くに弾き飛ばされていた。


クリスの怒りを買うとこうなります・・・・

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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