表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十二章 婚活と雪女

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

395/480

閑話 戦神の嘆き

南国の黒人皇太子は余の子孫にしてはどう見ても軟弱な口軽男であった。


そのナンパ男が余の大事なクローディアの子孫のクリスに歯の浮くようなセリフを呟いておる。


余としてはそれは許せない事だった。


戦神シャラザールの子孫たるもの、口先よりも実力が伴わねば。


確かにドラフォードの皇太子は軟弱で剣技も魔術も余の子孫にしては全然ダメだった。平民ならばいざしらず、奴は大国の皇太子なのだ。せめてアレクくらいの力を持って欲しい。

アレクでも余にとっては全然満足できる力ではなかったが。


やはりクリスの婿にするにはクリス以上の力がないと。


もっともそんなやつがいるかと言うと地上には見当たらないのだが。


しかし、確かにオーウェンは剣技や魔術は全然だったが、調整力や内政力はあった。


前回、パレルモでジャンヌやアレクに色々やらしたが、あれは最悪だった。


四散した奴隷の家族を探し出して一緒に生活させるようにと命じたのだが、それに1ヶ月以上もかけてくれたのだ。

戦闘ならば少しは役立つ2人だったが、それ以外はからきしダメだ。

その時にオーウェンを連れてこなかったことをとても後悔した。



考えるにクリス以上の戦力はほとんど必要はなかった。


一撃で帝都を破壊できるし、10万の大軍でも一閃だろう。そんなクリスがいるのに、ミニクリスが2人いようが3人いようが同じだ。それよりは占拠後の調整や内政が大切だ。

クリスもある程度は出来たが、その力をクリス以上に持つのがオーウェンかもしれない。


余も戦闘は得意だったが、というか無敵だったが、その勝った後の処理に本当に苦労した。


余の時にオーウエンが一人入れば、とても便利だったろう。あの時は本当に脳筋しかいずに苦労したのだ。


この国もアレク、ジャンヌ、ジャスティンとどちらかと言うと脳筋ばかりだ。


その点オーウェンは貴重だ。戦った後がいかに大変かは千年前でこりたからな。


まあ文官共も余の時に比べればおるが。そう言う意味では婚姻は許可しても良いとは思う。


しばらくオーウエン本人に言うつもりはないが・・・・



で、南国皇太子だが、何をトチ狂ったかクリスにアルコールを飲ませたのじゃ。


そして、いきなり抱きついてきよった。気持ち悪いことこの上ない。


当然張り倒してやった。


そして、更に驚くべきことが判った。


南の国では余の子孫であるという教育がなされておらぬというのだ。


どういうことじゃ。余の偉大な戦闘能力を受け継いでおるにもかかわらず、それを黙っておるとは。


良いところどりではないか。


余を敬えとは言わぬが、いや、余が何も言わずとも敬うのは当然じゃが・・・・、せめて事実は知って然るべきじゃ。


新大陸の奴らですら余のことを先祖として崇め奉っておったのに、黒人共は恩も知らぬのか。


そう思って切れておると、ボケアレクが今頃余の血をひいていないなどとふざけたことを言い出しおった。


あそこはイアンの大ボケがノルデイン第一主義などというふざけたことを言い出しおって余との繋がりの歴史を抹消しおったからじゃ。


それを今まで知らなかったとは。アレクは余がどれだけ気にかけてやったと思っておるのじゃ。本当に恩知らずにもほどがある。


ノルディンやサウスの歴史の教科書も全て元に戻させる必要があろう。


当然表紙は余の肖像画にしたほうが良かろう。


何しろ始祖の母じゃからの。



そう考えておる所に怒りまくったエリザベスがやってきよった。


しばらく会わないようにしておったのに、何ということじゃ。


彼奴の夫については余から迫った記憶はない。


しかし、飲みすぎて余の記憶も曖昧なのは事実じゃが。


飲んだ時のことをとやかく言われても余には責任はない・・・・


と言いたい。


そう言ったら更にエリザベスは切れて余に迫ってきた。


そのエリザベスを撒くのに1時間以上かかってしまいせっかくアレクらに訓練をつけようにも

さすがの余も疲れ切ってその気力も失せてしまった・・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク


■楽天ブックスへのリンク


■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
― 新着の感想 ―
[一言] 「ミニクリス」がなんかツボにはまってしまいました。 ※何故かわからないけど、笑えてくる。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ