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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十二章 婚活と雪女

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閑話 南国皇太子の誓い

本日はもう一話更新する予定です。


俺の名はチャドウィック。狩猟民族ヤサイ族の長の息子だ。


ヤサイ族はサウス王国を建国して国を創ったとはいえ、全ての基本は狩猟だ。獣を狩るのが基本。


そして、一人前の戦士の証が一人で陸の王者サーベルタイガーを倒すことなのだ。


俺はそれを10歳でやり遂げて戦士の仲間入りをした。そのへんのやわな白人貴族とは違ってたくましい黒人戦士なのだ。


国も北部に穀倉地帯を持ち、西のボンゴル王国とも友好。その北のドラフォード王国は軟弱な白人王国だが、奴らも勇猛果敢な我が国の兵士たちを恐れてこちらには関わってこない。順風満帆な人生を歩んでいた。


そんな俺の人生で難を言えばまだ婚約者がいないことくらいだった。当然、今まで女どもに苦労したことはない。女どもは声をかければ落ちて、抱きつけば落ちた。女で苦労したことはなかった。


しかし、20も後半になってくるとさすがに父とかがうるさくなってきた。でも、まだ妻に縛られたくない。国内の女どもでは嫌だと、駄々をこねてみると、隣国の王女はどうだということになった。


まだ、身を固めたくはなかったが、父の言うことを聞かないわけにもいかず、とりあえず会うだけは会った。あっさり断って帰ろうと思ったのだが、このリア姫というのが結構美人で体つきも出るところは出て引っ込む所は引っ込んでいて好みだった。


しかし、この姫、何をトチ狂ったかこんな野蛮な人は嫌だ、北のオーウェン様の方が格好いいし素敵だと言いやがったのだ。


北の皇太子のことなら聞いたことがある。剣も魔術も大したことはないが、頭だけは良いという軟弱皇太子だ。


どうしてやろうと考えている時に起こったのが、寒冷化の問題だった。


ここ数年天候不順が続いていたのが、急激に寒冷化が進んで、凶作が起こったのだった。

南部の山岳地帯で、豪雪のためかどうか、雪解けが遅れていると言う。

何でも雪女などという化け物がいるらしい。


討伐隊が編成されたが、彼らは帰って来なかった。

我が国の誇る大魔導師もついて行ったのだが、役に立たなかったそうだ。


俺が何故行かなかったかって?


化け物が恐ろしいからだって。


そんな訳はない。別に化け物は恐ろしくはない。


ただ俺は寒いのが苦手なのだ。暑いのはいくら暑くても耐えられるが、寒いところに行くのだけは勘弁してほしかった。


しかし、このままでは国がやばい。


雪がどんどん降ってきて温暖な王都まで100年ぶりの大雪になっていた。


春になって雪解けにならないと今度こそ国民の多くが飢えるだろう。


援助を求めようにも、ボンゴルとは婚姻の件で揉めているし、ドラフォードとはシャラザールの時から仲が悪い。


いっそのこと新興の魔導国に援助要請に行くことになった。

筆頭魔導師の魔力は魔王にも勝つくらいだと言う。

雪女なんてあっという間に退治してくれるだろう。


そのついでに自分の嫁も見つけてこいとのことだった。



そして、ボフミエの国都ナッツァの桟橋で、俺は女神を見つけた。


強引に同じ桟橋につけさせて、早速求婚しようと抱きついたのだが、それがいけなかったらしい。


我が国で俺に抱きつかれて喜びこそすれ、拒否するやつなんていなかったのに・・・・・・


クリスちゃんは恥ずかしがり屋らしい。


それに、いけ好かない陰険皇太子が横にいて邪魔してきやがる。



リヤ姫との件でも恨みがあったので、挑発したらあっさり乗ってきやがった。馬鹿だ。俺にかなうわけないのに。


最初は軽く受けてやったら喜んで攻撃してきやがった。


でも途中から本気出したら、やっぱり陰険皇太子は敵ではなかった。


しかし、中々降参しないのでサンドバッグにしてやろうとしたら、何故かクリスちゃんが切れて魔術を放ってきた。



それは凄まじいものだった。少しずれていたら間違い無しに俺は地上から消滅しただろう。この魔力なら、雪女にも十二分に対応できるだろう。


俺はそう思っていたらその魔術の余波で弾き飛ばされて城壁に叩きつけられた。


俺はそのクリスちゃん、いや、クリス様の力に圧倒された。


そして、思った。



彼女こそ俺の女神様だと。



どれだけ踏みつけられようとも、頬を張られようとも、絶對に国につれて帰ろうと。


俺は心に誓ったのだった。

変なことに目覚めた勘違い皇太子、しかし、今までのクリスへの態度に切れているクリスの側近たち・・・・強いのはどっち

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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