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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十二章 婚活と雪女

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クリスをかけて大国皇太子と南国皇太子は決闘しましたが、クリスの暴発した魔術で死にそうになりました

遅くなってすいません。更新方法間違えてしまいました

「ヨーナス様。頑張ってくださいね。パレルモの未来はあなたにかかっているんですから」

クリスはそう言うと頭を下げるヨーナスの前を立ち上がって自分の席に戻ろうとした。


その時だ。どこからともなくいきなりサウスの皇太子チャドウィックが現れたのだ。


「オーーーー。愛しのハニー、クリスティーナ。平民の願いも叶えるなんて、あなたの心はどこまで広いんだ!」

チャドウィックは言いながらクリスに抱きつこうとした。


その前にオーウェンが立ちふさがる。


「貴様。クリスに近づくな」

「おーー、陰険皇太子、貴様、1度ならず2度までも私とクリスティーナの邪魔をするのか」

「貴様勝手にクリスを呼び捨てにするな」

「貴様こそ名称呼び捨てにしているではないか」

二人は睨み合った。


「よーし、判った。我がサウス王国では恋路をかけて剣で勝負するのが決まりだ。しかし、勉強だけの王子は剣を持ったこともあるまい」

チャドウィックは馬鹿にしたようにオーウェンを見下す。


「何だと、口だけ皇太子め。貴様こそ口先だけだろうが」

「ほう、その軟弱な躰で私に対抗するつもりか」

「剣の扱いは口先だけではできんぞ」

「判った。では剣でしょうぶしようではないか」

「判った剣で勝負してやる」

チャドウィックの挑発にオーウェンがのった。


「ちょっとオウ、この忙しい時に私をかけて余計なことしないで」

クリスが止めようとするが


「ほう、女に腕を心配されて止められるのか、軟弱い陰険皇太子」

チャドウィックは馬鹿にして言った。


「き、貴様、二度とその軽口がきけないようにしてやる」

二人はクリスをおいて火花を散らした。



そして、今、訓練場では多くのギャラリーを集めてオーウェンとチャドウィックが対峙していた。


「あの軟弱男、戦えるのか」

ジャンヌまでそこにいた。


「彼は狩猟国家のサウスの皇太子ですからね。剣はある程度は出来るのではないですか」

グリフィズが言う。


「じゃあ、あいつが勝つとクリスとアイツが付き合うのか」

「姫様。そんなの許すわけ無いですよね。その時は俺が叩き潰してやりますよ」

剣に手をかけてウィルが言った。

クリスの騎士の他の3人も頷く。

「クリス様に抱きつくなどただでは許しません」

メイも目を怒らせて言う。

「ま、皇太子殿下は前座ということで、クリス様に対して馴れ馴れしい態度を取ったことを死ぬほど後悔させてやりますよ」

アルバートが総括した。


「あのう、それは後でいくらでもやってもらって構わないが、もしクリス様が暴走しそうになったら止めてくださいね」

グリフィズが念の為に4人とジャンヌに頼む。


「えっ、それはなかなか難しいと思うぞ。クリスが暴走したら止められるやつなんてシャラザール様くらいしかいないぞ」

「オーウェン様がやられてもクリス様がそこまで熱くなられることはないのではないかと」

イザベラが言う。


「でも、この忙しい中、興味が無かったらここにいらしやいますか」

グリフィズが一抹の不安を感じながら言う。


皆は顔を見合わせた。

確かにグリフィズの言うことも一理ある。

なんだかんだ言ってもあの二人は仲が良い。

もし、クリスが切れたら下手したらこのナッツァ壊滅も十二分にあり得た。


「では、どちらかが参ったと言うまで。勝負開始」

戦いを止めようかどうかとジャンヌらが悩んでいる間に戦いが始まっていた。



二人は剣を構える。


「オーウェン様!」

決闘を聞きつけた令嬢達が黄色い声をあげる。


「おお、陰険皇太子、可愛いギャラリーの前であなたがやられるなんて」

「それはやってから言え」


いうや、オーウェンは上段から斬り込んだ。

ガチンッと大きな音がする。


オーウェンの振り下ろした剣を下からチャドウィックはモロに受けた。


「ほう、中々やるな」

「これからあるよ」

チャドウィックはオーウェンの剣を弾いた。


オーウェンは上段真横、から次々に剣を繰り出す。


それをチャドウィックは次々に受けた。


クリスはそれを冷静に見ているように見えたが、心の中ではオーウェンを応援していた。

誰も見ていなかったが、クリスの手は手すりを掴んでいたが、その金属製の手すりに、クリスの手形がついていた。


オーウェンの息が上がってくる。


「どうした。もう終わりか」

「何を」

オーウェンは焦りだした。このサウスの皇太子、まだ力を温存している。


「では行くぞ」

目も止まらぬ速さで上段から剣を繰り出してきた。


それをオーウェンは何とか避けたが、次の横から迫ってくる剣は避けられなかった。


横腹を思いっきり剣の腹で叩かれる。


オーウェンは地面に叩きつけられた。


その倒れ込んだオーウェンを蹴飛ばす。


オーウェンは蹴り飛ばされた。


バキッという音共にクリスの手が鉄の手すりを握りつぶしていた。


周りの人間は唖然とする。


や、やばい


本能的にジャンヌは危険を感じた。


「降参か?」

立ち上がろうとしたオーウェンにチャドウィックが聞く。


「まだまだ」

オーウエンは諦めるつもりはなかった。


そのオーウェンの体をチャドウィックは剣の峰で殴っていた。


オーウェンが弾き飛ばされる。


それがまたクリスを刺激する。


「おのれ。」

クリスの手に魔力が貯まりだした。


「審判止めさせろ」

グリフィズが叫ぶ。


「しかし」

審判は状況がよく判っていなかった。

確かにチャドウィックはやりすぎな面があったが、まだ、止めるほどではと思ってしまった。


チャドウィックは降伏するまでオーウェンをサンドバッグにしようとしていた。

しかし、不吉な予感がする。


「姉様。魔力暴発する」

「えっ」

ウィルがクリスの前に転移して叫ぶ。




クリスの暴発した魔術の方向を上に向けさせる。

振り向いたチャドウィックの少し上をクリスの暴発した魔術が通過していった。

チャドウィックは動くことさえ出来なかった。

しかし、それに伴う風圧でチャドウィックは弾き飛ばされて、城壁に叩きつけられていた。


そのクリスの暴発した魔術は城壁の一部を消滅、曇っている空の雲に巨大などてっぱらを開けて天界まで届いていた・・・・・

クリスを怒らせると大変です

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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