クリスの怒りの雷撃で工作員数百名が丸焦げになりました・・・・
真っ赤になっているクリスの頭の中に
「嫌、止めて・・・・」
アデリナの悲鳴が聞こえた。
クリスはハッとした。諜報部が警告してきた非常事態が起こったと一瞬にして認識した。
「アデリナ!」
クリスは一瞬で真っ青になって慌てて転移しようとした。
「クリス!待って、ジャンヌらがついているから大丈夫だ」
慌ててオーウェンはクリスを止めようとした。
「止めないで!オウ!」
しがみついて止めようとしたオーウェンの手を弾いたクリスの手は誤ってオーウェンの頬を張っていた。
それを謝る間もなくクリスは転移していった。
「よし、参戦開始」
アデリナの悲鳴を聞いたジャンヌらは慌てて馬車に駆けつけようとした。
ダンッ
そこに凄まじい気が現れた。
アレクは一瞬でシャラザールの来臨を疑って慌てて伏せる。
ジャンヌらも慌てて伏せた。
馬車は一瞬で爆発した。というか破裂したように見えた。
クリスが強引に狭い空間に転移してきたのでその圧力に耐えられなかったのだ。
クリスは気を失ったアデリナを抱えて地上に降り立つ。
アデリナに手をかけていたケンは一瞬で黒焦げになっていた。
そして、怒りの雷撃がピローネンと御者のトムにも襲いかかる。その二人も一瞬で黒焦げとなった。
そして、その3人の思惑を一瞬で読み取ったクリスの怒りの雷撃が四方に飛ぶ。
ザール教のアジトに踏み込もうとした魔導師団員たちは魔力反応を感じて慌てて飛び退った。
その瞬間、天から雷撃が建物を直撃、中にいたザール教の残党10名は一瞬で黒焦げになった。
パレルモ王国の工作員達はふと、空を見上げた。
「そろそろ計画が実行されたのかな」
男が言った。
「そうだな。ドラフォードの使節が来ているし、侍女の護衛なんかに兵力を割く余裕はなかろう。隙きもできるし実行するには最高の環境かな」
もう一人の男が言った。
実際は兵力の大半を侍女の誘拐作戦に当てているとは彼らは思ってもいなかった。何しろ外務卿自身が外務の仕事を内務卿に丸投げして、捕物に当たっていたくらいだ。そして、この二人にまで司直の手が伸びていることも知らなかった。
そう、本来ならばこの二人もジャンヌの魔導師団に捕まる予定だった。
普通ならば。
しかし、彼らは判っていなかった。虎の尾を思いっきり踏んでしまったことを・・・・・
そして、その虎(本人は絶対に認めないと思うし虎に例えられたら恥辱のあまり悶え苦しむと思うが・・・・)が切れるとどうなるかと言うことを・・・・。
次の瞬間、天が裂け、雷撃が一瞬で二人を襲った。二人は何が起こったか知る間もなく丸焦げになっていた……
二人に迫ろうとしていた魔導師団員はとっさに地面に伏せてそれを避けていた。
この日、数百人がクリスの雷撃を受けた。一瞬で不平不満分子は壊滅していた。
クリスは慈愛の人です。反逆して自らを攻撃してきた中央師団の面々はシャラザール山を破壊して脅して部下にして、許しました。散々ちょっかいを掛けてきた反逆して魔人と化した親玉の王弟ですら
鉄拳制裁して人間に戻してあげるという温情を施しました。
しかし、本人ではなくてその部下に手を出すとリミッターが一瞬にして弾き飛びます。
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