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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十一章 パレルモ王国の陰謀

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

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プロローグ パレルモ王国の陰謀

皆さんおまたせしました。

クリスとオウの恋物語の続きです。

今章で二人は結ばれるはずです。

ブックマークまだの方はぜひともブックマークして下さい。

薄暗いとある城の地下の1室で二人の男が密談していた。


「シッランパー、バラウェイの販売量が半分に減っているではないか」

「ボフミエ魔導国にザール教国を占拠されたことが響きましたな」

男の叱責に平然とシッランパーは応えた。


「またボフミエか。ボフミエ、ボフミエ、ボフミエ。いつもそうではないか」

男は忌々しそうに言った。


「確かに。彼の国の筆頭魔導師共に大量の買い手であったボフミエ魔導帝国を破滅させられて、更に大きな販売先でもあったGAFAを潰され、魔王によって新たな販売先となったモルロイも潰されました。新大陸のホワイテアとの交易路も制圧され、このところ本当にジリ貧です」

シッランパーは現状を淡々と報告する。


「他人事宜しく言っておらんで、なんとかせい」

「そうおっしゃられても、筆頭魔導師に手を出そうとしたボフミエ魔導帝国、GAFA、魔王、ザール教国とことごとく制圧されております」

男の叱責にシッランパーは現実を突きつけた。


「ボフミエの小娘か」

「それ以外にも赤い死神に暴風王女に正義の騎士、はては陰険皇太子までおりまして、手を出すのはなかなか厳しいかと」

「所詮はボフミエの小娘を中心としたおままごと王朝であろうが。小娘を殺せば自然と瓦解しようが」

「閣下、その小娘が世界最強の魔導師なのです。直接戦った魔王すら勝てませんでした。更にその発する電撃は脅威の遠距離攻撃が可能で、何千キロと離れたところから宮殿一つ一瞬で壊滅させております」


「何千なキロも離れていてか」

「何しろあの軍事大国のノルディン帝国の宮殿までも一瞬で破壊しましたから」

シッランパーは報告する。



「人間爆弾はどうじゃ」

「無理でございます。今まで魔王を始めザールもノルディンもホワイテアも失敗しております。そ阻止された瞬間に雷撃攻撃で首謀者を直撃しております」

シッランパーは首を振った。


「正面から戦っても駄目、テロも駄目か」

「ボフミエの小娘に手を出したものはことごとく逆襲されております」

「手はないと申すか」

忌々しそうに男が言った。


「しかし、このまま黙視していても、いずれこちらがバラウェイの製造元だと知られましょう。連合軍で攻め込まれても事でございます」

シッランパーが待つのも愚策と言い切る。


「では一体どうするのじゃ」

「絡めてから攻めようと思います」

男の質問にシッランパーは答えた。


「一体全体、どうするのじゃ」

男には手があるようには思えなかったが、


「ボフミエの小娘本人が駄目なら、その周りの弱いものを攻撃します」

シッランパーはにたりと薄気味悪い笑みを浮かべて言った。


「しかし、小娘が無事では意味がなかろう」

男が懸念事項を言う。小娘が生きていれば周りを殺してもなんとでもなるのだ。


「精神的ショックを与えて暴君にでもなってもらえればまだ隙も生まれましょう」

その質問にシッランパーは応えた。


「なんとも迂遠なことじゃな」

「千里の道も1歩からと申します」

「しかし、それでこちらのことがバレれば即座に雷撃がこちらに来よう」

「それは判らぬように、ボフミエ帝国、ザール教国、モルロイ、クロチアの残党を掴んでおります。うまく誘導すれば彼らが勝手にやってくれましょう」

男の懸念事項にシッランパーは答える。


「なるほど、たしかにそうじゃな」

男は納得した。


「で、いつから始めるのじゃ」

「準備ができ次第始めようと思っております。既に手は打ってございます」

「そうか。泣き叫ぶ小娘が見れるということか」

シッランパーの答えに男は薄笑いをした。


「左様でございます。小娘の精神をじわりじわりと削ってまいります」

「相変わらず陰険じゃの」

「閣下にはかないませぬが」

二人は笑いあった。



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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
― 新着の感想 ―
[一言] 今回の敵が早くも出てきましたが、陰険と評されていたので、陰険王子オーウェンの活躍を期待しています。 ※いつものように置いて行かれることがない様、お祈りしています。
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