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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十章 マーマレード元皇太子の反撃

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魔王と魔人に追い詰められる赤い死神と暴風王女


「エド!」

ジャンヌは部屋の前で警備していた近衛兵ごと扉を吹き飛ばして現れた。


「これはこれは姉上。相変わらず、凄まじい登場の仕方ですね」

エドはジャンヌの登場を見ても、驚いた様子はなく、悠々と椅子に座ったままだった。


「貴様、勝手に廃嫡になって人に皇太子を押し付けながら、都合が悪くなるとまた人を廃嫡するとはどういう料簡だ」

怒りの余り、エドの執務机を剣で一刀両断する。


「あいも変わらずがさつですね。人の話も聞きもしないで」

エドは呆れていった。


「人の話を聞きもしないで、私を廃嫡させたのはどこのどいつだ」

ジャンヌはエドの胸元を掴んで言った。


「それは、姉上の大好きな母上に聞いて頂けますか」

エドは後ろを指差した。


慌てて後ろを振り返るとそこには王妃が立っていた。


「ジャンヌお久しぶりね」

黒い笑みをたたえて王妃は言った。

しかし、この雰囲気は全く王妃ではない。

規律にうるさい母のことだ。まず机を両断したジャンヌに怒りまくるだろう。

しかし、目の前の母は笑っただけだった。それも冷たく。


「どうしたの? あまりにも長い間会わなかったから、母の顔も忘れたのかしら」

王妃は首を傾げる。

この感じはクロチアで感じた感じと同じだった。

そう、あの最悪の化け物と。



「久しぶりだな。化け物」

ジャンヌははっきりと言った。


「な、実の母に向かって化け物とは何よ」

王妃は驚いて言った。


「ふんっ、白々しい。どす黒いオーラがだだ漏れだぞ、な、アレク」

「本当に。クロチアの地でシャラザール様に処分されたのではないのか、魔王よ」

ジャンヌの言葉にアレクも言う。


「な、何を言っているの」

王妃は慌てるが、


「しょうもない。あの時はクリスにも叩きのめされていたな」

「メイにも負けていたではないか。どんどん弱くなっているんだな」

ジャンヌとアレクは馬鹿にする。



「な、何だと。き、貴様ら。魔王に対してなんと無礼な。ジャスティンのように叩きのめしてやるわ」

魔王は正体を表した。


「ははは、馬鹿め。我らはボフミエの2大最終兵器。貴様なんぞに負けるわけはなかろう」

「本当に。身の程知らずだな」

アレクとジャンヌが笑う。


「強がりは今のうちだ。死ね」

魔王は魔術を発動させようとした。



「行くぞ、分身の術」

一瞬でジャンヌが消えた。




そして、ジャンヌはエドの前に転移するやエドの頭を思いっきり張り倒していた。


「げっ」

エドが壁に頭から突っ込む。


「エド、貴様、化け物を自分の母に憑依させたのか」

ジャンヌはプッツン切れていた。


「いくらムカつくとは言え、実の母だぞ。良くも母を化け物にしたな」

続いてもう一発お見舞いする、


エドは壁を突き破って中庭に放り出されていた。


そこにジャンヌが飛び込んできて何回も殴りつける。


ジやンヌは切れていた。


「何しやがる。俺のやりたいことをやるためには仕方がなかつたのさ」


「おまえ、母が貴様のことを思って毎夜泣いていたのを質ているのか」


「うるさい、うるさい、うるさい。姉上はいつもそうだ。俺を殴れば良いと思っている。

しかし、今回は負けんぞ」

エドは叫ぶや、胸元から黒い液体の瓶を取り出した。

そして、蓋を開けるや一気に飲んだ。


その瞬間だ。エドの体がみるみる大きくなる。

服が弾け飛ぶ。


「う、うそ」

ジャンヌは驚いた。

その薬は王弟が飲んだ魔人の薬だった。

そこには真っ黒で目を真っ赤に爛爛と光らせた魔神が立っていた。



しかし、クリスと違ってジャンヌらには魔人を無力化する聖魔術は使えなかった。

そして、そのクリスは今は閉じ込められており、聖魔術は使えない。

ジャンヌは呆然とした。

いくら悪い弟といえ、弟は弟だ。昔から面倒は見てきた。

その弟を殺すことなんて出来ない。



「ふんっ、いつも姉上には負けていたが、今日は勝ってやるぞ」

姉の心を知らないエドは爆裂魔術を発動した。


動揺するジャンヌは障壁を張るが魔人となったエドに勝てるわけはなく、ボロ雑巾のように弾き飛ばされる。


そして、更に一撃。ジャンヌは逃げようとしたが、また弾き飛ばされる。



一方のアレクはいきなり一人で魔王の前に残されて焦っていた。


「どうした。赤い死神か。今や、青い死神になっておるが」

魔王は笑う。


「ふんっ、武者震いで青くなっているだけだ」


「まあ、良かろう」

魔王は爆裂魔術を発動した。


アレクは避ける。


魔王は次々にマジユツを発動していく。


アレクは必死に避けるが、いつの間にか建物の片隅に追い詰められていた。


「どうした。もう逃げられないのか」

魔王は笑う。


アレクは焦っていた。このままではやられる。魔王を1人で倒すのは無理だ。

力が違いすぎる。これに勝ったクリスはやっぱり別物だ。化け物だ・・・・


「死ね。赤い死神」

魔王の手から今までの10倍の大きさの爆裂魔術がアレクに襲いかかった。


凄まじい爆発が起こった。


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

続きは明日朝の予定です。

今後とも宜しくお願いします


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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