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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十章 マーマレード元皇太子の反撃

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大国皇太子と赤い死神は各地に電話してとんでもない要求を次々にして周囲を大混乱にされました

オーウェンはギリギリでスカイバードに間に合った。

扉を閉めようとしていた係官を押しのけて中に入る。


「何だオーウェン。お前の席など無いぞ」

ジャンヌがそれを見て言う。

「席は譲りませんよ」

オーウェンが見たライラが慌てて椅子にしがみつく。


「ふんっ、席などいらん。クリスの大変なときにそんなのはどうでも良い」

オーウェンは廊下に座った。


「しかし、邪魔だぞ」

ジャンヌが嫌そうに言うが、オーウェンは電話を始めた。


止む終えずジャンヌは飛び立つように指令を出す。



「これは皇太子殿下」

マーマレードの大使館でゆったりとお茶していた大使はのんびりと言った。


「貴様は何故のうのうとそこにいる」

そののんびりした様子にオーウェンは切れた。


「はっ?休憩しているのですが」

わけが分からず、大使は言った。


「貴様、未来のドラフォード王妃がマーマレードの王宮に捕まっているのに、何でそこにのほほんとしているのだ」


「未来のドラフォード王妃とは」

大使は今年就任したばかりで、まだなれていなかった。

やっと挨拶回りも終えたところなのだ。


「何を言っている。クリスに決まっているだろうが」

オーウェンは激怒していた。


「クリスと言われますと、ボフミエの筆頭魔導師様ですか」

大使は聞いた。

「そうだ。そのクリスが王宮に捕まっているのだ。バーミンガム公爵のところのアルバートとウィンザー将軍のナタリー、侯爵家のイザベラも捕まったようだ」


「はっ、判りました。直ちに調べるだけ調べさせます」

大使は慌てて立上った。一応自国の重鎮の子供たちであった。何かあれば後々大変だろう。


「俺は今から2時間後にそちらに向かう。どんな事をしてでも今王宮がどうなって、クリスがどこに捕まっているか、即座に調べろ。あと王宮まで極秘に走るから馬を空港に用意しておいて欲しい」

オーウェンは強引に言うと切った。


「可愛そうな大使だな。皇太子にいじめられて」

アレクがのほほんと言う。


「貴様の所は良いのか。ジャンヌに縁談が出ているそうだが」

「ふんっ、そんなものは一瞬で消滅させてやるさ」

「しかし、マーマレードの王妃としても軍事大国でいつ親族に寝首をかかれるか解らない貴様にやるより、国内のほうが良いのではないか」

「そんな事は……」

アレクは一瞬考えた。確かにそれは一理ある。


やはりここは大げさに訪問したほうが良い。

アレクは電話を取り上げた。


「こ、これは皇太子殿下」

マーマレードのノルディン帝国の大使は驚いて立上った。

赤い死神が連絡してくるなど碌でもない事に違いなかった。


「ん、今から2時間後にマーマレードの空港に着く」

「皇太子殿下がですか」

「そうだ。マーマレードの皇太子殿と一緒にだ」

「皇太子殿下と」

「最上級の馬車と騎馬100騎を揃えて空港に迎えよ」

「はっ?2時間後にですか。それはなかなか難しいのでは」

大使は焦って言った。


「何か言ったか」

「ヒェぇぇぇ。判りました。すぐに手配致します」

アレクの一睨みで大使は震えあがった。


「どっちもどっちだな」

ジャンヌが呆れて言う。


しかし、二人はそれからずうっと色んな所に電話しまくり、その度に各地に騒動を引き起こしていった。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
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■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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