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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第二章 大国での失恋

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赤い死神 暴風王女に張り倒される

ドラフォードの王宮に着いたのは夜だった。


王宮の正面に馬車が止まる。


そこには王妃のキャロライン自ら出迎えていた。


「キャロライン様。わざわざお出迎え頂かなくても。」


「シャーロットお久しぶりね。

ごめんなさいね。オーウェンがお邪魔したみたいで、失礼は無かった?」

皇太子を睨みつつキャロラインが言う。


「いやもう立派になられて、びっくり致しました。」


「クリス嬢。本当にきれいになったわね」

降りてきたクリスに声をかける。


「王妃様。この度は私までお招きいただき本当にありがとうございます。」

淑女の礼をする。


「オーウェンに変なこと言われなかった?」


「母上」

オーウェンは思わず声をあげる。


「皇太子殿下には道中いろいろお教えいただいて、本当に感謝いたしております。」


「ウィルも本当に立派になったわね。」

そのあとで礼をするウイルに歩み寄る。


「ガーネットが会いたがっていたわ」


「?」

ウィルはそれが誰だったかよく覚えていなかったが。適当に頷く。

とりあえず応接室に案内された。


その途中で活発そうな少女が扉を開けてウィルに手を挙げた。


「よっ」


ウィルに声をかける。


「?」

ウィルは誰こいつって言う感じで無視する。


その頭にペンを投げる。

「何すんだよ」

慌てて避けてウィルは受け取る。


「はんっ無視すっからでしょ」


「あなたはガーネット殿下ですね。」

シャーロットが言う。


「シャーロットおばさま。お久しぶりです。」

ガーネットが礼をする。


「ガーネット王女殿下。お久しぶりです。」

クリスも礼をする。

「えっやめてくださいよ。クリス姉様。

昔通りガーで」


「えっお前ガーなの?」

素っ頓狂な声をウィルが上げる。


「ウィルなんていう口を」

シャーロットが注意する。


おかっぱ頭で小さい頃いろいろ遊んだガーだった。

ウィルの頭ではガーが女だとは理解していなかった。


「これはこれはガーネット王女様。お久しぶりです。

突然のことに失礼いたしました」

ウイルが紳士の礼をする。


「ふんっあなた私を忘れていたでしょ」


「ごめん、ガーって男の子だと思っていたから」

「ふんっ」

ガーネットはプイっとあちらを見る。


「ははは、ガーネットもウィル君に会うの楽しみにしてたものな」

「お兄様のクリス姉様に対する態度よりはましですけど」

むっとしてガーネットは応える。


「皇太子殿下の私に対する態度って何ですか」

クリスがガーネットに聞く。

「いや、クリス嬢。とてもお会いしたかったというだけですよ」

オーウェンは誤魔化す。

「クリスお姉さま。今日はいろいろ話しましょう」

悪戯っぽくガーネットは言う。

「ちょっと待てガーネット、余計な事を言うとウィル君にばらすぞ」

「へえええ、私はまた一緒に遊びたいだけで、お兄様の方がまずいんじゃないですか」

ガーネットがからかう。

気まずそうな顔をするオーウェンを不思議そうにクリスは見ていた。





「おい、全然来ないじゃないか。」

急遽呼び戻されたアレクは不機嫌そうに大使に言った。

もっともジャンヌのところでしばらく遊ぼうと訪問したらいなかったので、暇を持て余して帰ってきたのが真相なのだがそれは黙っている。


「おかしいですね。向こうの外務官からは本日中には必ず訪問するという事だったのですが」

「あのバカの事だから、どこかでこけたとか、女にうつつを抜かしているとかそういう事か」

「さあ、それは、皇太子殿下の身持ちは固いという事ですよ。

いつも女は寄せ付けないとか。」

殿下とは違ってとまでは言えなかったが。


「ふんっ。あいつはクリス嬢に首ったけなのさ」

馬鹿にしたように言ったアレクの前の空間がいきなり裂けた。


剣を抜こうとしたアレクの前にジャンヌが飛び出してきた。


そしてそのままアレクの胸の中に飛び込む。

そのままアレクは抱きしめていた。


「何すんのよ」

次の瞬間アレクはジャンヌに頬を張り倒されていた・・・・


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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