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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十章 マーマレード元皇太子の反撃

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クリスの親衛隊はクリスに会えず、大国皇太子はその事に焦燥しました

「はっ?、お姉さまに会えなかった? どういう事?」

シャーロットが夕方に帰ってきてウィルらに伝えた時に、ウィルは驚いて言った。


「何でも少し考えたいことがあるんですって」

「そんなんだったら、あのまますぐに王宮に行けば良かった」

ウィルが後悔して言う。

「そうだ。今からでも」


「まあ、ウィル待って。今日はもう遅いわ。うちの侍女のアガサもついていることだから、今日は家でゆっくりしなさい」

今すぐにでも、転移して行きそうなウィルをシャーロットは止める。これでエドが王宮にいるなんてことが知れたら即座に転移していくだろう。シャーロットはしばらく黙っていることにした。


「でも・・・・」

「明日の朝一番で迎えに行くことになっているから。お連れの方たちも疲れ切っていらっしゃるじゃない」

シャーロツトは主に馬に慣れていないのに、無理やり乗せられてフラフラのフェビアンを見て言った。


「別にフェビアンはほっておいても」

「そんな!」

フェビアンが悲しそうな顔をする。


「まあ、ウィル。もう夜も遅いし、クリス様が会って頂けると保証もない。君の母上が明日の朝一番で行かれるなら、それに同行させてもらうのが良かろう」

シスコンで自分勝手なウィルと違って、皆に気を使えるアルバートが横から言う。


「えっ、でも、俺は6人も連れて転移出来ないぞ」

ウィルが顔を歪める。


「大丈夫よ。私もいるし、いざとなればお父様にも頼むから」、

「本当ですか。馬だと下手したら5時間くらいかかるので、そうして頂けると助かります」

シャーロットの言葉にアルバートが喜んで言う。


「さあさあ、そうとなったら今日は皆さん、ゆっくりして下さい。せっかくだから晩餐のときにでもいろいろ皆さんのお話聞かせてもらえたらありがたいわ」

ニコニコしてシャーロットが言った。




「えっ、イザベラ、どういう事だ。クリスに会えなかったって」

イザベラからの報告にオーウェンは困惑した。イザベラやミア達女性陣と騎士たちがが今頃は取り敢えずクリスと合流しているはずだった。クリスは実家に帰っているとはいえ、魔人とも互角に戦ったクリスの親衛隊はマーマレードでも、最強クラス。クリスのそばにいればオーウェンは安心だった。


「クリスが王宮で貧血を起こして倒れて休んでいるのは聞いたけど、じゃあ、何故すぐに王宮に行かない」

「私もそう思ったのですけれど、クリス様の母上が明日の朝連れて帰りに行くからその時で良いだろうと言われて」

オーウェンの剣幕にイザベラも言い返す。

「侯爵夫人が・・・・」

そう言われるとオーウェンも強くは出られない。


「そもそも、オーウェン様がクリス様にキスなんかするからこういうことになるんでしょう。私もマーマレードにわざわざ来ることはなかったし」

イザベラにそう言われるとオーウェンも強く言えなかった。


「まあ、そう言わずに。イザベラ嬢、頼むよ」

オーウェンはイザベラに対して拝む。


「オーウェン様。そろそろ仕事に戻って下さい」

横でスティーブが言う。


「判った。イザベラ嬢。そろそろ仕事に戻るよ。明日クリスに会えたら取り敢えず報告をくれ」

「判りました。クリス様がオーウェン様のことは許すかどうかはわかりませんよ」

「いや、まあ、そこも何とかよろしく頼むよ」


「オーウェン様」

横でスティーブが少し大きな声で言う。


「判ったよ。何卒、宜しくお願いします」

臣下に対して珍しくオーウェンが頭を下げた。


「いえ、内務卿。微力ながら努力はさせていただきます」

言うや、イザベラが電話をきった。


「クリス様に会えないんですか」

スティーブが聞く


「ああ、何でも王宮で王妃とのお茶会で気分が悪くなって倒れたらしい」

「まあ、あの王妃ですから、またナンカ言ったんですかね」

「うーん、この前学園でお会いした時はそうでもなかったのだが」

オーウェンも不思議に思った。

シャーロットはウィルに知れたら即座に行動に移すと思って、エドのことは伝えていなかった。その事がボフミエ側の初動の遅れにつながるのだが、まだ皆その事を知らなかった。


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
― 新着の感想 ―
[一言] 報連相って大事な要素ってよう判りますねえ
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