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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十章 マーマレード元皇太子の反撃

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ウィルは実家に久々に帰りました

本日も3話投稿がんばります

一方ウィル達はミハイル侯爵邸の前に転移する。

「うわーっ。すごく大きいですね」

ミアは邸宅を見て言った。門からは邸宅がかろうじて見えるほど前庭が大きかった。

「本当ね」

イザベラも驚いて言った。


「何言ってんだよ。イザベラのところも侯爵家だろ」

ウィルが言う。


「うちは侯爵家って言っても伯爵家とそんなに変わんないから。でも、この広さ、アルバートの実家のバーミンガム公爵家よりも広いんじゃない」

「なわけ無いだろ。あそこは大国ドラフォードの筆頭公爵家だぜ。中堅国のマーマレードの1侯爵家と比べられるわけ無いだろう」

ウィルは笑って言った。

でも、その大きさはイザベラが全ての邸宅を把握している訳でもないが、ずば抜けて大きかった。



「あっ、ウィル様。おかえりなさい」

ウィルを見つけて門番が飛んできた。


「ああ、姉さまは? 」

「クリスティーナ様は昨日から王宮に行かれてこちらにはお戻りなっておりません」

「えっ王宮に行った? 」

ウィルは初耳だった。


「何でも王妃様のお茶会に呼ばれて少し気分が悪くなられて、王宮で休まれているとか」

「えっ、姉上が倒れられたって。聞いていないぞ!」

「本当なんですか?」

後ろの二人も慌てて門番に詰め寄る。


「詳しくは、ジャン様に聞いていただければ」

門番は3人を中に入れる。


歩いてくるウィルを見て、執事のジャンが慌てて飛び出し来た。


「これはこれはウィル様。お久しぶりです」

「それよりもジャン。姉上が倒れられたんだって」

「昨日奥様と王妃様のお茶会に招かれて、今までの心労がたたって少し気分を害されて王宮で休んでいらっしゃると」

「また、王妃にいじめられたの?」

ウィルは執事に詰め寄る。


「ウィル様。そのような不敬なことを」

ジャンは咎めるが、


「事実でしょ。こうはしてはいられないぞ。すぐに俺も王宮に」


「ウィル様。今日は奥様も連れて帰ると言われたので、もう帰られるかと思うのですが」

今にも転移して行きそうなウィルをジャンは止めた。


「そうなのか。なら待つけど。でも姉さまが倒れられたという事は前もって俺にもちゃんと報告してくれないと」

ウィルがムッとして言った。


「クリス様が大したこと無いし大げさにしたくないとおっしゃられたと」

ジャンが言い訳する。


「まあ仕方がないかも知れないけれど、姉さまが勝手にここに帰られて俺たちはてんやわんやだったんだから」

「その事もあってではないですかね。普段周りに気を使われるクリス様が、単独行動なさるなど余程のことかと」

ウィルの不満にジャンが宥めた。


「そんなに疲れておいででしたか」

ミアが聞く。


「いえ、奥様とお話になられた後、お見かけした時はそうでもなかったかと。それよりも旦那様のお相手なさるのに、お疲れになられたような気がいたしますが」


「父様は姉上至上主義だからな」

ウィルが笑って言うが、ミアもイザベラも お前もだろ と言いたいのを我慢した。


「もうお戻りになると思いますので、客間で少しおくつろぎ下さい」

ジャンは3人を客間に案内する。


「あの、ジャン様。私クリス様付きの侍女なので、クリス様付きの侍女の方を紹介頂けるとありがたいのですが」


「あなたは」

「申し遅れました。ミア・フェルトと申します」

ジャンにミアが挨拶する。


「あなたがクリス様の侍女をしていただいているのですか。では、侍女長の所に案内しましょう」

執事とミアが出ていくと侍女たちが二人にお茶を出す。


「ウィル。待ってて良いの?」

イザベラが聞く。


「まあ、もう帰ってくるんなら良いんじゃないかな。俺も王妃は苦手なんだよね」

苦笑いをしながらウィルが言った。いつも礼儀作法がなっていないと、ウィルも怒られてきた口なのだ。

 しかし、ウィルらはその王宮にエドがいるとは知らなかった。もし、エドがいると知っていたならばウィルは即座に王宮に向かっただろう。と言うか、アルバートらをすぐに王宮に向かわせたはずだった。後でそれを知ったウイルは後悔することになった。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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