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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十章 マーマレード元皇太子の反撃

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312/480

クリスは王宮に留まることになり、ウィル達はマーマレードに向かいました

本日3話目です


クリスが倒れたという報告は王宮の侍女たちによって直ちに王妃とお茶しているシャーロットにもたらされた。

二人は慌ててクリスが寝かされている客室に行く。


「クリス大丈夫」

枕元に立つエドをみやりつつシャーロットはクリスに駆け寄った。


「ええ、お母様。少し立ちくらみがしただけよ」

クリスは気丈夫に言った。


「申し訳ありませんる侯爵夫人。私が無理を言ったばかりにクリスティーナ様には心労をかけてしまって」

エドが謝る。


「いえ、少し疲労が貯まっていたのでしょう」

シャーロットが言う。


「ジャンヌ達がクリスに無茶振りして苦労をかけているのね」

エリザベスは自分の娘を思い出していた。


「いえ、ジャンヌお姉さまは積極的に協力いただいていますわ」

クリスがジャンヌを庇った。


「まあ、それなら良いんだけど」


結局クリスはその日は王宮で部屋を借りて休むことになった。


しかし、あまり大げさにするのは良くなかろうとボフミエ側には伝えられなかった。





翌朝、アルバートを筆頭にウィル、メイ、ナタリー、ミア、フェビアン、イザベラの7名は完成したスカイバード発射台からボフミエ王都ナッツァ経由で一路マーマレードの王都マーレに向けて旅立った。


イザベラはよろしく頼むとすがりつくオーウェンを振り払うのに結構大変だった。


ウィルはそんな来れないオーウェンをいい気味だと見ていた。


実家に帰っているのならば久しぶりに姉さまと二人だけでゆっくりする暇もあるだろう。王都に着いたら、アルバート達はほっておいて、取り敢えず、家に一足先に帰ろうとウィルは思った。


スカイバードを乗り継いでマーマレードの王都マーレに着いたのは昼を回っていた。


「じゃあ、アルバート、姉さまが心配だから悪いけど先に行くよ」

着陸湖岸についた途端に、ウィルはアルバートに言った。


「えっ、不慣れな俺たちをおいていくのか」

アルバートが言う。


「よく言うよ。半年いただろう。それにメイもいるし」

「じゃあ、ミアとイザベラを連れて行ってくれ」

今にも飛んでいきそうなウィルにアルバートが侍女と女官を頼む。


「えっ、重さ百キロも抱えて家まで飛ぶのは無理だよ」

「ちょっとウィル。私達が百キロもあるっていうの」

「本当です。酷すぎます」

ウィルの何気ない一言でイザベラとミアが切れる。


「だって一人五十キロはあるだろ」

「あるわけ無いでしょ」

二人はハモった。


「ウィル様」

メイが驚いてウィルを端につれていく。


「女性に体重の話をするのは禁句です」


「でも、ほとんど五十キロはあるだろう」


「ウィル様。たとえ一キロしか軽くなくても女にとって体重は大切なんです」

「メイも失礼よ。私49もないわよ」

「本当です」

メイの言葉にイザベラとミアが噛み付いた。


「その持っている荷物も入れて」

しかし、次の瞬間ウィルの言葉に二人は黙り込んでしまった。


たしかに大きな荷物入れたら二人で100キロは超える。でもそれを大きな声で言うことはないではないか。二人は不満そうにウィルを見た。


「ウィル様。また、クリス様に怒られますよ」

「えっ、それは困る」

ウィルは慌てた。そう言えば姉も体重については気にしていた。あんなに細いんだから気にしなくても良いのに。それに幼馴染の生意気なガーネットにもしばかれた事があったことを思い出していた。


「ああ、二人共ゴメンゴメン。連れて行くから許して」

態度を180度変えてウィルが言う。


「じゃあ、ウィル。俺も連れて行って」

フェビアンが横から言うが、


「男は嫌だ」

ウイルが即座に拒否する。


「何でだよ。俺以外みんな騎士じゃん。そんな奴らと一緒に行動するの無理なんだけど」

フェビアンが言うが、


「じゃあ」

ウィルは無視すると2人を連れて転移していった。


「えっ、うそ」

フェビアンは固まった。


「じゃあ馬を探そう」

アルバートが言う。

「そんな、お前らと一緒に行くなんて無理なんだけど」

「グチグチ言わない」

「そうよ、フェビアンも男なんだから」

ナタリーとメイに言われてフェビアンは固まった。


「そんな、お前らに比べたら俺は本当にか弱いんだから」

ぎゃあぎゃあ抵抗するフェビアンを無視して3人は行動を開始した。


「おいっ、ちょっと待って、置いていかないで」

フェビアンは慌ててついていった。


ウィルが実家に帰ってもクリスはいません。

どうするアルバート・・・・

フェビアンは無理やり馬に乗らされて………

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
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■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

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『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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