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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第十章 マーマレード元皇太子の反撃

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クリスは子離れできていない父に邪魔されてゆっくり出来ませんでした

本日も3話更新頑張ります

「クリス。お父様はお前が帰ってきて嬉しいよ」

転移で領地の屋敷に帰ってきた父はクリスに抱きついてきた。


「お父様久しぶりです」

そう言うクリスはどこかよそよそしい。


「クリス冷たいぞ。お父様は決してボフミエに食糧援助をケチったのではないのだよ」

「はいっ。それは存じ上げております。その後6万トンも貸していただきましたし、大変感謝致しております」

「クリス、なんだ、その他人行儀な話し方は」

ミハイル卿は泣き出さんがばかりだった。


「あなた、クリスにも筆頭魔導師としての立場があるのよ」

「そんな、お父様はお前をそんなものにつけた覚えはないぞ」

エルンストは憤慨して言った。やっと皇太子妃から開放できたと思ったら今度は攫われてボフミエの筆頭魔道士にさせられるなど、父としては許せなかった。


「お父様。それは致し方ないことです。ボフミエの3魔道士にもお願いされましたし」

「何で娘をあんな魔窟に送らなければならなかったんだ。どのみちいけ好かない公爵とかにいじめられているのだろう。暴風王女に赤い死神、陰険皇太子にわがまま皇太子とロクな奴らがいないではないか。そいつらに好き放題されて、心労のあまり帰ってきたのだろう」

エルンストは決めつけていった。確かに、下にいるメンバーは我が強くて本来ならばクリスが上に立つのはおかしかった。エルンストにはいじめられるクリスの姿が思い浮かんだ。


「皆さんには良くしていただいておりますわ。何かあればお姉様方が守って頂けますから」

「それが心配なんだろう。あのがさつな暴風王女や赤い死神に囲まれてクリスがちゃんと生きていけるかどうか毎日どんなに心配していると思っているんだ。今回はやめて帰ってきたのかい」

期待を込めて侯爵は聞いた。


「いえ、少しお母様と相談したいことが出来たので」

「えっお父様には相談できないのかい」

ショックを受けた顔でエルンストが言う。


「あなた、あんまりクリスに突っかかるとクリスはすぐに帰ってしまいますよ」

「えっ、そうなのかい」

シャーロットの言葉にエルンストは慌てた。


「だからすぐに着替えていらして」

シャーロットは娘べったりのミハイル卿をなんとかクリスから引き離した。


ミハイル卿は全然子離れできていない父親だった。


結局クリスはその日はゆっくりなど出来ずに延々父の愚痴を聞くことなってしまった。




一方ザール教国ではスカイバードの発射台が急ピッチで建設されていた。


内務と魔導部隊とクリスの親衛隊が共同で作っていた。


「まあ、なにもないとは思いますけど、クリス様の騎士の我々だけがここにいるというのは良くないでしょう」

と、アルバートらクリス付きの騎士たちも現場で接続作業等に魔術も使って工事の手伝いに入っていた。

こちらに既に5機のスカイバードが着陸しており、その機体も早急にボフミエに返す必要もあった。


「オーウェン様。明日にはスカイバードの発射台は完成します」

「そうか、ならば明日にはマーマレードに行けるな」

スティーブの言葉に期待してオーウェンが言った。


「内務卿、まさか僕らをほってマーマレードに行くつもりでは否でしょうね」

「えっ、行っては駄目か」

スティーブの冷たい言葉にオーウェンは驚いて言う。


「当たり前でしょ。今オーウェン様に抜けられたら仕事が滞ります」

スティーブらが怒って言う。


「でもクリスが」

「クリス様は実家に里帰りしていらっしゃるだけでしょう。別に危険はないでしょう」

「そうは言っても」

「明日はウィル様やアルバート様らクリス付きの人たちが向かいますから問題ないです」

「そうですよ。きっちり仕事しましょうね。それでなくても内務卿が倒れられて仕事が遅れているんですから。そもそもクリス様に余計なことをしたのは内務卿でしょう」

スティーブとロルフになだめすかされる。


「だから気になるんだ」

「この状態で行くんですか」

山積みになった書類の山を見ながらスティーブが言う。

「そうですよ。本当に怒りますよ」

部下たちは容赦がなかった。


くっそう、クリスに早いこと謝りたいのに。


オーウェンは何度も電話したのに電話にはクリスは全く出なかった。

でも、この状態を見てはしばらく行けそうになかった。

オーウェンはイザベラに頼み込んでよろしく頼むしか無いようだった。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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