ザール教国決戦1 戦神は親征しました
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
ついにシャラザールの親征が・・・・ザール教国は灰燼と化して人一人住めない死の世界になるのか
コロナで大変な日々だと思いますが、読んでいて楽しい話毎日更新目指してがんばります
「シャラザール。200名集合いたしました」
ジャンヌが報告する。
「我が魔導師団50名。ジャスティン率いる騎士団より50名。ドラフォードより20名。ノルデインより20名。テレーゼより20名。その他40名。出撃準備完了いたしました」
「良し。本来ならば、ザール教国は余の一撃で消滅させたいところであるが、クリスの小娘の希望もあろう。アレク、まず、貴様ら皇太子連中で降伏勧告を全世界のザール教徒に行うが良い」
「はっ。ではまず、ザール教国に降伏勧告を行います」
「うむ。ジャルカ、それが終われば全世界あてにそれを流せ」
「はい。本当にシャラザール様は人使いが荒いですな」
「何か申したか」
「いえ、何でもございません」
ジャルカは慌てて否定した。
「外務卿。ザール本国と繋がりました」
悠然が報告する。
画面にはマウノ・アールネ教皇魔導師団長が出た。
「私はボフミエ国外務卿アレクサンドル・ボロゾドフである」
「これはこれははじめまして。私は教皇魔導師団長を拝命しておりますマウノ・アールネと申します」
「ふんっ。教皇はどうした」
「何をおっしゃいます。貴国の筆頭魔導師様によって暗殺されました」
「あっはっはっは」
アレクはそれを聞いて大声で笑い出した。
「外務卿、笑われるとはどういうことですか」
色をなしてマウノが言う。
「嘘は休み休み言え」
「嘘ですと。何を証拠に」
アレクは手を振った。
そこには女奴隷たちに姦淫している教皇の姿が映し出された。
「ははは、ボフミエの小娘よ。貴様も信者共に殺されて終わりだ。余に逆らう奴らはこのように殺されるか奴隷に叩き落としてやるわ」
画面では教皇の痴態があからさまに映っていた。
「な、これをどこで」
「ふんっ。我が諜報機関は優秀だからな。貴様らの手先によって多くが殺されたようだが、貴様の後ろにもまだ残っておるぞ」
アレクが脅す。
「な、何をご冗談を」
聞き捨てならぬ言葉にマウノは引きつった声を出した。
「これにより、我が筆頭魔導師様はご決断された。このような汚らしい教皇の存在自体が世の罪悪であると。麻薬禁止令、奴隷禁止令の2つの禁止令に違反し事も明白である。更に本来品行方正であるべくザール教のトップの教皇自らがこのような蛮行を行っている事実は許されるべきではないとご親征をご決断なされた。貴様らに警告する。直ちに我らに降伏せよ。」
「な、何をボフミエなどという小国がちょございな」
「さようか。貴様には警告したぞ」
アレクは合図をして画面から消させる。
「全ザール教徒に注ぐ。このような汚らしい教皇をトップに据えていて、貴様らはこれでも人間か。直ちに改宗すれば良し。さもなければ、麻薬使用幇助並びに奴隷禁止令違反、国家反逆罪にて逮捕する」
アレクは隣のジャンヌに変わる。
「私はボフミエ魔導国魔導師団長のジャンヌ・マーマレードだ。ノルディン、ドラフォード、テレーゼ、陳、ジパグ各国と連合し、これより、ザール教国を攻撃する。速やかに降伏せよ。降伏しない場合は悪逆非道の教皇に与するものとして処断する」
「私は内務卿のオーウェン・ドラフォードです。我が連合軍はこれより攻撃を開始する。ザール教国の良心に乗っ取り速やかに降伏し、変態教皇を拘束、こちらに引き渡すことを期待する」
「教育卿のアメリア・テレーゼです。本日我が枕元に戦神シャラザールが立たれて泣いておられました。我が息子ザールが残せしザール教がこのような非道なことに手を貸していることなど許せんと。我が天罰をザール教国に与えるとのことです。我が国ボフミエ始め多くの国のか弱い女性が性奴隷に貶められてザール教の神父たちに性搾取されています。そして、あなた方のミサに常用を続けると廃人になるという恐ろしい麻薬パラウェイが使用されているのです。
そう、あなた方は騙されていたのです。先程の画像を見られて如何に教皇アードルフ・ナッティネンが悪逆非道の人間のクズだということがよくおわかりになられたと思います。今こそ我らとともに立ち上がり、ザール教の害悪を取り除こうではありませんか」、
「コレキヨ・ジパグ財務卿です。戦神シャラザールはお怒りです。直ちに降伏を。これ以上の抵抗はお怒りに火に油を注ぐようなものです」
「内務次官の一人の依然です。ザールの皆さん。シャラザールはお怒りです。直ちに降伏を。反抗する場合は、天罰が必ず下ると思います。兵士の皆さん。速やかに降伏して下さい。あんな汚らしい教皇のために命を捨てることは無駄死にと言うか、地獄へのパスポートです。
えっ、はい、判りました。シャラザールは今から転移攻撃にうつられるそうです。降伏する場合はその場に平伏せよとのことです」
「以上だ。我らはこれより転移攻撃に入る。既に陳国より2個師団の南下が。ドラフォードより1個師団の北上が確認された。我が本体はそれ以上の戦力を持つ。速やかな降伏を期待する」
「よし、全軍攻撃に移るぞ」
シャラザールが命令した。
ジャルカが大掛かりな魔法陣を発動させる。
200名が光りに包まれると次の瞬間に消えた。








