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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第九章 ザール教騒乱

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クリスが恥辱にまみれると戦神が来臨しました

一方ザール教の大聖堂は灰燼と化していた。しかし、何重もの障壁に囲まれた地下室は辛うじて被害を受けていなかった。


「おのれ、どうなっておるのだ」

辛うじて助けられたアードルフ教皇は叫んでいた。


「はっ。筆頭魔導師を暗殺に行ったヘンリクは返り討ちにあったようです。その筆頭魔導師の反撃で大聖堂は炎上したものと」

タネリ教皇魔導師団長がが答えた。


「な、何だと、千キロも離れておるのに、直接攻撃してきたということか」

「はい。過去にはGAFA本拠地の攻撃、魔王の居城攻撃、この前のノルディン王宮攻撃とボフミエの筆頭魔導師の攻撃の実積があります」

「そう意う事はもっと前もって言え」

教皇はブチギレた。

「という事はどこにいても攻撃される可能性があるということか」

「理論上は可能ですが、そう簡単に何度も攻撃は無理かと存じますが」

教皇の驚いた声にタネリは否定する。

「何を申しておる。千キロも離れたところからの雷撃の直接攻撃など本来は絶対無理なのだぞ。それが出来るだけで超人では無いか」

タネリの言う事を信じられずにアードルフは言った。

「ではいかがなさいますか」

「教皇アードルフ・ナッティネンは異端者クリスによって殉教したと全世界に発信せよ。そして聖戦を。ボフミエの小娘に対して聖戦を全信者に命じるのだ」

「はっ、了解いたしました」

アードルフの命令にマウノは跪いた。


「ボフミエの小娘が死ねば、余が復活するのだ。余を殺そうとしたことを後悔させてやるわ。ザール教の聖戦の恐怖を持ってしてな」

アードルフは高笑いした。





一方クリスは、また思わず雷撃してしまったことを後悔していた。

怒りの余り、ヘンリクを雷撃、その上修繕のなったばかりの謁見の間の天井を破壊してザール教の大聖堂を攻撃してしまったのだ。また多くの人が死んだのだろう。


「クリス、仕方が無いよ。ザールの奴らはそれだけ酷いことをしたんだから」

そのクリスを胸に抱いてオーウェンは慰めていた。


「でも、オウ。またよ。この前もノルディンの王宮を破壊して、王子を雷撃したところなのに。また、皆に化け物みたいに言われるんだわ」

クリスはオーウェンの胸の中で呟いた。


「でも、クリスのおかげで奴隷で爆死させられそうだった3人の女性の命は助かったんだし、諜報員たちの無念を晴らしたんだから」

オーウェンはクリスを見下ろしながら言った。

オーウェンは幸せだった。こういう時にしかクリスを胸に抱けなかった。クリスには悪いと思うのだが、オーウェンは後悔しているクリスを喜んで胸に抱いていた。両手で美しい金髪を優しく撫ぜながら。腰に添えた手からはクリスの柔らかな感触が伝わってきた。永遠にこの時間が続けばいいとオーウェンは思っていた。


が、



バンッ


大きな音とともに部屋の扉が開けられた。


「クリス、今後の対応だが」

ジャンヌらが入ってきた。


クリスは驚いて離れる。


「何だ。クリス。また反省していたのか」

「クリスもう何回目なのよ。いい加減あざといわよ」

「そうだ、オーウェン」

ジャンヌの言葉にアメリアとウイルが言う。


「アメリアお姉さま。あざといってどういうことですか」

クリスがきっとしてアメリアに言う。


「だってそうじゃない。いつも雷撃してはオーウェンに慰めてもらって」

「えっ、そんな事は無い・・・・」

「そうだ。アメリア。折角クリスが胸に飛び込んでくれたのに。お前ら邪魔するな!」

クリスは反論しようとしてオーウエンの言葉に固まる。そうだった。いつもオーウェンが優しいので、思わず胸に飛び込んでいたのだが、それは当然恋人がすることで・・・・。


「こんな時でもないとクリスを抱けないのに・・・・・・」

言ってからオーウェンは失敗したと思った。クリスが真っ赤になって固まっているのだ。余計な一言を言ってしまったと後悔した。


周りの者たちが、生暖かい視線で二人を見ている。


「まあ、二人のことは後でやってよね」

アメリアの言葉にクリスは更に真っ赤になって固まった。

しかし、次の瞬間皆が固まった。


ダンッ


凄まじい気が周りに充満したのだ。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
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■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
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■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
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冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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