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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第九章 ザール教騒乱

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ザール教のミサにいきなり戦神が来臨しました

ミサの当日まで、どう対策するかは何度も変更になり皆は右往左往したが、最終的にビアンカとアデリナにはライラが付くことになった。ウィルもあまりにも名前と顔が知られている点がネックになったのだ。ロヴィーサの護衛魔導師のオスキャルがウィルのファンというのもネックだった。

ビアンカにはジャルカによって急遽障壁魔術の徹底訓練が図られて、巨大爆裂魔術を叩き込まれてもびくともしない障壁を一瞬で展開できるだけの訓練を施された。


庶民に紛れて中に潜入するのは、クリスがオーウェンと夫婦役で、特にオーウェンからの強い自薦で決まったと言うか、押し切られた。最後までクリスは抵抗したが・・・・・。

メイとナタリーもその近くに陣取るはずだった。ジャンヌはロルフとアイラを連れて入り込み、他に小柄で見た目はおとなしそうな兵士たちも10名ほどバラけて潜り込むはずだった。

なんとアレクはそのままミサに招待されて、2階特別席にグリフイズと悠然と词语を連れて乗り込むはずだった。


王宮にはジャスティン率いる1個大隊が待機。

公爵家の向かいの民家にはアルバートとウィルら護衛騎士ら十数名も待機していた。

関係者は今回は完璧に準備できたと皆思っていた。


オーウェンが中の案内の司祭に小金を掴ませて、アデリナらから10列後ろの席を獲得する。

「さあ、ティーナ」

オーウェンが偽名のクリスを席に案内する。

「有難うオウ」

手を引かれてクリスが席に座る。

「有難うあなただろ」

オーウェンがいたずらっぽく言う。

「えっ」

クリスは嫌そうに睨む。

「あーん、ティーナは冷たい」

そう言って悶えるオーウェンを3列後ろで見ながら

「やってろ」

ナタリーが呆れて座った。

「昔はどちらかと言うとクリ、いやティーナ様が積極的だったんだけど」

残念そうにメイが言う。

「今はオウは相手にもされていないよね」

「そうでもないよ。オウと一緒にいる時ティーナ様の表情は柔らかいよ」

「そうかな」

「そうよ。それにティーナ様と釣り合う方なんてもうオウしかいないんじゃないかな」

「それは確かに」


世界最強の魔導師であるボフミエ魔導国の筆頭魔導師と釣り合う人なんて、ドラフォードの皇太子か、ノルディン帝国の皇太子くらいしかいないのは事実で、アレクがジャンヌに夢中なのは事実なので残りはオーウェンしかいなかった。そのオーウェンもクリスに夢中なわけで、十分に釣り合いは取れるのだ。

クリスが婚約破棄された傷物令嬢なんて変なコンプレックスを気にしない限りは。


血筋的にもクリスはマーマレードの名門ミハイル侯爵家の令嬢であり、母はシャラザール3国の1つテレーゼ王国のヨークシャー公爵家出身で、皇太子のジャンヌやアメリアを除くと一番高貴な令嬢であった。それに今はシャラザールが憑依しており、シャラザールが一番見込んでいるイコール一番高貴な令嬢となるはずだった。


「オウも任務なのに、何公私混同しているかな」

その二人を遠くで見ながらジャンヌが言う。

「アンナも二階に行けば良かったのに」

アイラがジャンヌの偽名で呼ぶ。

「なんで2階にいかなければならない?」

「だってオウとティーナが羨ましんでしょ」

「何でだ。これは任務だ」


「シィーーー」

声が大きくなりかけたジャンヌの口をアイラは塞ぐ。

「もう二人が羨ましいからって声を上げない」

なおも反論しようとするジャンヌを


「始まるみたいよ」

アイラは注意をする。


壇上にアルヴィが上がった。

手を挙げる。全員が注目して静かになった。


「皆さん。ザール教国の枢軸卿のアルヴィ・パーテロです。このボフミエの国都ナッツァで先週に引き続きお話させていただきます」

拍手が起こった。


「有難う。それに本日はスペシャルゲストが来て頂けました。なんと、このボフミエ魔導国の外務卿でノルディン帝国の皇太子殿下でもあらせられるアレクサンドル・ボロゾドフ様です。皆さん、盛大な拍手を」

2階で立ち上がって手をふるアレクに皆盛大な拍手が送られた。


「いい気なもんだな」

ジャンヌが呆れて言う。

「シィーーー」

アイラが注意する。

「ん」

その時ジャンヌはかすかな異臭を感じた。甘ったるい匂いだ。


そして、


ダンッ


凄まじい気が前方に現れたのを感じた。

そして、ジャンヌはそんな威圧感を放つ気配の人物を1人しか知らなかった。

いきなり戦神来臨。国都の運命や如何に!?

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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