表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第九章 ザール教騒乱

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

281/480

暴風王女は巡回中に麻薬中毒患者の起こした事件に遭遇しました

ここまで読んでいただいて有難うございます。この章のプロローグが抜けていたので、昨日挿入しました。すいません。まだ読んでいらっしゃらない方はそちらを御覧下さい。

ボフミエ国都ナッツァはクリスが筆頭魔道士についた頃は寂れていたが、クリスが筆頭魔道士について4ヶ月、飢饉も魔王の侵攻も叩き潰して、順調に発展し始めていた。

何しろノルディン帝国、ドラフォード王国の2大国の皇太子を筆頭にマーマレード王国、テレーゼ王国、ジパグ国の皇太子をはじめ、陳国の王女、トリポリ王国の皇太子等、世界各地の主要国の次期国王を始め王族、貴族等が集まって、国際色豊かな都になっていた。更にマーマレードとの共同開発のスカイバードが上記各国に定期便を飛ばしだしており、一大商業都市の片鱗さえ漂い出した。

国都内は建物の建設ラッシュで、国都はうるおいだしていた。

当然それに伴って人の入りも激しくなるのは良かったが、治安も少し悪化してはいた。



ドカーン


今日も下町を警戒巡ら中のジャンヌに盛大な爆発音が聞こえた。


「行くぞ」

慌ててジャンヌらは駆け出す。


次々に爆発音がする。


ジャンヌが現場に到着すると、真ん中の目を怒らせた男が爆裂魔術を無差別に放出していた。

「どうした」

「怪しげな男が居たので、尋問しようとしたのですが、いきなり、攻撃を仕掛けてきたのです」

兵士が答える。

幸いなことに魔力の大きさは小さいようで、周りの民家の壁が削られているだけのようだった。


「寄るな、寄るとこの女を殺すぞ」

男は中年の女性を人質に取ったようだった。


「どうしますか。姫様」

ライラがジャンヌに聞く。

「私が転移してあの男からナイフを奪ってのしてくるさ」

ジャンヌはやれやれという顔で言った。


「お気をつけられて」

「ああ」

ライラの言葉にジャンヌは頷くと同時に転移した。


手を震わせて叫ぶ男の真後ろに転移する。


「な、」

男が驚く前にナイフをもつ手を逆手に捻り上げる。

「ぎゃっ」

男は思わず悲鳴を上げた。そして、ナイフを取り落とす。

ジャンヌはそのみぞおちに肘鉄を食らわす。


「グウェッ」

男は叫ぶと地面に倒れ伏した。

周りで伏せていた兵士たちが飛び出して男を拘束する。


「大丈夫か」

ジャンヌは助けた女に声をかける。

「有難うございます」

女は頭を下げてお礼を言った。


「姫様。2番地でまた事件が起こったそうです。男が人質を取って訳の判んないことを叫んでいるようです」

「判ったすぐに行く」

ジャンヌはやれやれという顔をして転移した。



「どうした」

ジャンヌは建物を囲んでいる兵士たちに声をかける。

「これは、魔導師団長。よくわからないんですが、貴族御用達の衣服店で女店主を人質に男が立てこもっているみたいです」

「何言っているのかよくわからないんですが」

「またか、また、パラウェイ中毒か」

「可能性は十分にあります」

「判った。中が見えるところはあるか」

「あの建物の屋根からなら中が見えるのではないですか」

「そうだな、じゃあ登ってくるよ」

ジャンヌは道を挟んだ向かい側の家によじ登る。


上から見ると窓の中が見える。男が女を捕まえて首筋にナイフを突き立てて叫んでいた。

女が恐怖で顔をひきつらせている。

その首につけられているナイフからは血が流れ始めていた。

「やばい」

慌ててジャンヌは転移する。

しかし、その時、男は叫ぶと女店主の首にナイフを突き立てていた。

ジャンヌは転移すると、思いっきり男の顔面にケリを入れていた。

男は即座に昏倒する。

女店主は首から血を吹き出して倒れる。

「まずい。ジャルカ!」

ジャンヌはその店主を抱えると慌ててジャルカのもとに転移していった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク


■楽天ブックスへのリンク


■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ