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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第七章 魔王復活

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

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幕間 クロチア再建2 温厚な大国公爵令息アルバートは女官長の言葉にブチギレました

皆さん。

この話の3年前のお話

「赤い死神の大侵攻作戦で王国を蹂躙します…しかし、その前に無敵の戦神が立ち塞がりました」

https://ncode.syosetu.com/n4865gt/

から再び、こちらのお話に舵を切ります。

上記話の続きは今章終わってからです。

まだ幕間。毎日更新目指してがんばります

ルカニア・クロチア王女はカーンの支配から逃れられてホッとしていた。

地下牢から出されると、王城は跡形もなく消えていたのに、驚いたが、これでいつ殺されるかビクビクしないで済むと思ってホッとしたものだった。


多くの建物が戦いで破壊されていたので、テントに案内された時は驚いたが、それも致し方なしと思っていた。しかし、1ヶ月たっても王城の再建が始まらないのだ。多少焦りだした所に、あのクリスの街宣動画が全面的に流され出したのだ。ボフミエがクロチアを乗っ取るのではないかとルカニアは焦りだした。それはクロチアの貴族たちも同じだった。元々、クロチア人はプライドが高いのだ。

「ボフミエの筆頭魔導師など、辺境の地マーマレードの1貴族の令嬢でしか無いとか。

大方魅了の魔術でも使ってドラフォードやノルディンの皇太子を惑わしているに違いありません」

「そうですとも。由緒正しき王女様の方が位は上なのです。」

「ここは呼びつけて王女様からガツンと言ってやったほうが良いのではありませんか」

侍女や取り巻きの貴族に言われてルカニアもその気になっていた。


その結果、女官長がクリスのもとに派遣された。

女官長は閣議中のテントの前まで案内された。


「ルカニア王女様付き女官長のジェレナ・リエカと申しますが、筆頭魔導師殿にお会いしたい」

ジェレナは顎を振り上げて傲慢な態度で入り口にいた侍女のミアに言った。

「只今、閣議中で面談は出来ません」

ミアはあっさりと断った。


「なんですって。私、王女殿下の女官長を会いもせずに追い返すというの」

大声で女官長は叫んだ。

「本当にどこの馬の骨とも言えぬ女が筆頭魔導師だと侍女も侍女ね。礼儀作法もなっていないのね」

「何ですって。私はどこの馬の骨かわからないけれど、筆頭魔導師様はあんたところの3流国の王女とは違うのよ」

「何ですって。辺境の国の貴族の娘風情の侍女が名門クロチア王家の王女殿下をけなしてただで済むと思っているの」

二人は取っ組み合いの喧嘩をするように睨み合った。


「どうしたのだ。声がでかい。会議中だぞ」

そこに声を聞いて扉の近くにいたアルバートが出てきた。


「あっ、アルバート様」

ミアは済まなそうにする。

「あ、あなた、筆頭魔導師の護衛騎士ね」

クリスの護衛で一緒に行動することの多いアルバートを女官長はクリスがルカニアに挨拶に来た時に、見たのを覚えていた。

「筆頭魔導師にお会いしたいのだけど」

「あなたは」

「ルカニア王女の女官長だそうですよ」

覚えていなかったアルバートにミアが言う。


「申し訳ないが、今は閣議中だ。まだ、1時間以上かかると思うが」

「そんなにはこんな所で待てないわ。本当にここはホコリが多いのね」

女官長の言葉に二人はむっとする。

「王女殿下が筆頭魔導師をお呼びなの。明日でもこちらに来て頂けないかしら」

何でも無いようにジェレナは言った。


その言葉にアルバートとミアの目が点になった。

確かにボフミエの貴族たちは生意気な奴らも多かった。

しかし、ボフミエ国の国主の筆頭魔導師を呼び出すような無礼な奴はいまだかつていなかった。

そして、相手は殺される寸前で助けられた王女だ。いまクリスらが苦労しているのは自らが壊したとはいえ、このクロチアの王都の再建なのだ。本来ならへいこら媚びへつらいながら、クリスにお願いに日参するのが筋だろう。挨拶もこちらから行ってやったのが、つけあがるすきを作ったか。クリス様ははっきり言ってこういった事を軽んじる傾向にありすぎる。だからこんな見当違いのバカが現れるんだ。

そもそも、クリス様はマーマレードの名門建国以来の侯爵家の令嬢でマーマレード王家からの降嫁も何度かされている王家の親戚筋、またその母方の祖父はテレーゼ王家の名門公爵家であり、当然テレーゼ王家とも親戚筋、こんな辺境のぽっと出の王女なんかに呼び出される筋合いは無かった。

「わざわざここまで来てやったのに、本当に辺境の地の出身だと従者まで教育がなっていないのね」

「何だとババア。もう一度言ってみろ」

剣の柄に手をかけてアルバートは叫んでいた。

「ヒィィィ」

女官長はアルバートの剣幕に驚いて腰を抜かしていた。

切ってやると叫んで暴れるアルバートを押さえるのに、周りは大変だった……

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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