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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第七章 魔王復活

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

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クロチア最終決戦12 戦神シャラザールの怒りはクロチアの首都を灰塵と化しました。

魔王カーンは油断したシャラザールをクリスと同じように腕で貫いていた。


「あっはっはっは。愚か者め。

私がこのような男女の機嫌など取るわけないだろうが。馬鹿め」

魔王カーンは高笑いした。


そう、正当な攻撃ではシャラザールには絶対に勝てないのだ。

このように油断した隙に刺し殺すしか勝てる見込みはありえなかった。

確か1000年前もそうしたはずだった。


「馬鹿な男女め。1000年前と同じ轍を踏むなど本当に馬鹿だな。

それもボフミエの小娘と同じ手にひっかかるなど、これだから脳筋はやりやすいのだ」


そう言って高笑いする魔王カーンを周りの者は白い目で見ていた。


あまりにもあくどいと白い目で見ているのか。

いや、そんな余裕はないはずだ。

魔王ははたといぶかしんだ。

次はそう見た己がこの魔王カーン様に殺されるのだから。


そして、一部の者は魔王カーンの後ろを恐れるように見ている。

あたかも何かがいるような。

そう、後ろには確か刺し殺したはずの…シャラザールがいるはず。


魔王カーンは引きつった笑いでシャラザールのほうを見る。

そして固まった。


そこにはにたりと笑ったように見えるシャラザールの顔があった。

刺さったカーンの腕は、シャラザールには全然響いていないようだ。


「馬鹿は誰だって」

シャラザールが言う。


「…」


「1000年前のことを覚えていないのはどっちだ」


魔王カーンは慌ててシャラザールから逃れようとしたが、手が突き刺さっていて逃れられない。


「余に1000年前も同じ事をして、どうなったか覚えておらんのか、屑魔王よ」


「いえ、あの、その」

魔王カーンは思い出していた。そうだ同じことをして、シャラザールには全く堪えなかったのだ。そして、そのあと…。


「まず、思い出すがよい」

シャラザールは手をグーにすると思いっきりカーンを殴り倒していた。


ドカーン


魔王カーンは民家が立ち並ぶ中に吹っ飛ばされていた。

家を何軒もつぶしながらなんとか止まる。


慌てて立ち上がって逃げようとしたが、そこにシャラサールが飛んできた。


その勢いのまま、殴りつけられる。


カーンは弾き飛ばされて飛んで行った。


「貴様。1度と言わず、2度までもこの高貴な余の体の中に貴様の汚らしい手を差し込むなどもう許さん」

シャラザールは完全に切れていた。



「やばい。シャラザールが切れておられる」

「総員退避」

「全員直ちにここから離れろ」

アレクやジャンヌが叫んでみんなを下がらせる。

兵士たちや生き残った敵の魔人や魔人もどきたちは敵味方関係なしに大慌てで二人から離れようとパニックになって駆け出した。



シャラザールは怒りのあまり、何回も魔王カーンを殴りつけた。


そのたびに魔王カーンは空中に吹っ飛ばされていた。


「お助けを」

魔王カーンは顔を傷だらけにしながら憐れみを乞うが、シャラザールには全く効かなかった。


「その手はもう食わん。貴様のような者がこの世にいることが余の為になるとは到底思えん」

シャラザールの怒りは全く収まっていなかった。


「魔王よ。地獄に還れ」


シャラザールは怒りのあまり、渾身の力をふるって爆裂魔法を魔王カーンに向けて放っていた。1000年ぶりの魔力の全力放出だった。


その瞬間その地に小さな太陽が出現した。

そして、この世の終わりともとれるすさまじい爆発が起こった。

その爆発は周囲にあった生命の痕跡はすべて飲み込んで巨大な光の塊となった。

そして、すさまじい爆発が起こった。

その爆発は遠く離れたボフミエの首都ナッツァでも、観測された。




クロチアの王都は灰塵と化していた。


魔王カーンはシャラザールの怒りを買ってしまいました。


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

ブックマーク評価いただければ幸いです。

今章もあと少しで終わりです。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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