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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第七章 魔王復活

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クロチア最終決戦4 テレーゼ女王は怒りのあまり魔人を消滅、王都に巨大な爪痕を残しました

皆さん、いつも読んで頂いてありがとうございます。

ブックマーク、評価 誤字報告、感想本当にありがとうございます。

ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

感謝しかございません。

謁見の間は爆発によってボロボロになっており、一部天上に空いた穴からは青空が見えていた。


そして、オリビアは呆然と目の前に現れたその魔人を見ていた。

魔人も戸惑ってオリビアを見ていた。

その2人というか2匹、いや、1人と1匹の間には近衛魔導騎士団が抜剣して対峙していた。



「グウォ―――――」

その近衛魔導騎士団に向けて魔人が叫んだ。

そして、その咆哮は王城中、そして王都に響き渡った。



「陛下。危険です。お下がりください」

サロメが言った。


「お、おのれ、サイラスめ。何をしたのだ」

我に返ってオリビアが言う。

「陛下。苦戦する私目をお助け頂けるとおっしゃっていただきましたので、王宮とこちらをつないで1匹そちらに送ったのです」

何でもないようにサイラスの声が響く。

「サイラス。陛下を危険にさらすなど何たること」

サロメが叫んでいた。


「何を言う。こちらでは多くの他国の王族が戦っているのです。当然我が偉大なる神聖テレーゼ王国も魔人相手の戦いを経験しなければ」

「我が国もお主を筆頭に特殊魔導大隊が前線におるだろうが」

「魔王の恐怖は全員で対処するもの。神聖なテレーゼ王国女王陛下に置かれては自ら進んで成敗していただくというお言葉も頂いたわ。陛下。あとは宜しくお願いいたします」



(おのれ、サイラスめ、覚えておけよ)

オリビアは心の中で叫んだ。


その瞬間、今まで何もしなかった魔人がもう一度衝撃波を右手に放つ。

近衛魔導騎士たちは障壁で防ぐが、その衝撃波は反射されて、謁見の間の壁を破壊して、そのまま、当たるを幸いに破壊して城壁の上部の一部を50メートルにわたって吹き飛ばしていた。


「きゃあああ」

すさまじい悲鳴と、爆発音が宮中に響く。


その声を聞いて魔人は巨大な穴から外に飛び出した。


そして更に一斉にすさまじい悲鳴が響く。


「いかん、何としても王城内で倒すのだ。王宮の外に出してはいかん」

オリビアは慌てて魔人に続いて外に飛び出した。

近衛も続く。


魔人は外に飛び出して着地点にいた儀礼兵を踏みつぶした。


周りの侍女や文官が悲鳴を上げる。

腰を抜かした女官も多くいた。

その悲鳴を上げた侍女に向けて掴みかかろうとする魔人の背にオリビアは衝撃波を見舞っていた。

思わず魔人は前に突っ伏して女官の横に倒れ込む。

そして、そこにはオリビアが自慢している世界にここしかない青いバラ園があったのだった。


「ギャー―――」

怪獣の鳴き声ならぬ、オリビアの悲鳴が王宮中に響きか渡った。

20年間研究に研究を重ねてやっと作った青いバラ園が・・・・

丹精込めて何回も失敗してやっと作り出した新種のバラが…


近衛兵らは慌てて魔人を囲む。

女官らは必死に後ずさりする。


そして、その前でピキピキこめかみを震わせ立ち尽くすオリビアがいた。


魔人はゆっくりと立ち上がるとオリビアと対峙した。

何かオリビアの感じが代わったのが魔人にも判った。

魔人にとって悪い方に変わったのが…。

そして、オリビアからは溢れんばかりの怒りが、それも魔人の背筋も凍らせるほどの怒りが。


慌てた魔人は、衝撃波をオリビアに向けて放つ。

しかし、オリビアはそれを片手で弾き飛ばした。


横の塔に命中して塔がゆっくりと倒れる。


しかし、怒りに狂ったオリビアは全く見ていなかった。


「おのれ、にっくき魔人め。もう許さん」


オリビアはゆっくりと両手を挙げた。


「いかん、全員伏せろ」

サロメが叫んでいた。


「喰らえ、化け物」

オリビアは怒りの全てを魔法に乗せて全開で魔人に浴びせていた。

すさまじい閃光がオリビアの両手からほとばしる。

その光を浴びると魔人は一瞬で蒸発した。

しかし、光は全く衰えない。

そのまま王宮を突っ切り、途中にある建物を次々に蒸発させていく。

そして、城壁を一瞬で蒸発させると、その先の森林地帯の木々を蒸発させながら突き進んでいった。


その後に爆発音が響き、同時に衝撃波が襲い掛かる。


全ての音が消えてしばらくしてからサロメがゆっくりと立ち上がると、巨大な焼け跡が、王宮の外の森林を一直線に切り開いていた。


そして呆然と立っている女王がいた。


この女王の爆裂魔法の向かった先がたまたま森で良かった。街でなくて。

サロメは心底思った。


魔人の攻撃は王都に巨大な傷跡を(主にオリビアの攻撃によって)残していた。

人物紹介

メイ クリス付き護衛騎士。クリスの小さい時から仕えている護衛騎士。

しかし、ジャスティンは言うに及ばず、12歳で初陣になった弟のウィルやドラフォードの近衛の中でも強いアルバート、ウィンザー将軍の娘のナタリーと比べると現クリス付き近衛騎士の中では最弱。先のGAFAの襲撃でもクリスを守り切れず。

思うところも色々あるが、クリスはメイを放さない。







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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク


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■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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