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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第七章 魔王復活

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クロチア最終決戦3 サイラスはテレーゼに魔人を1匹送り出しました

「ほう、ドラフォードの小僧、中々やるではないか」

ベンが魔人を倒すのを見てサイラス・ヨークシャーは独り言を言った。

「ここは私も力の一部を示さんといかんな」

サイラスは敵を物色し始めた。

あのクリスの祖父なのだ。その魔力量は言うまでも無かった。


各地では戦闘が始まっていた。

すさまじい雄たけびと剣戟の音、魔法の爆発音が次々に響く。


サイラスの方にも、クロチアモルロイ連合軍の一部が接近してきた。


「ふんっ。私に向かってくるとは不運な奴らじゃな」

剣を抜いて突撃して来る一団にサイラスは軽く手をかざした。

爆裂魔法が敵の集団の先頭に炸裂する。


爆発が終わった後には小さなクレーターが開いていた。

「ふんっ言うほども無い奴らよ」

サイラスはつまらなそうに言う。


乱戦に突入していた。


サイラスの横から巨大な剣を抜いた魔人が切りかかってきた。


それをサイラスは障壁を築いて受け取る。


しかし、そのサイラスの後ろからもう一匹の魔人が現れて切りかかってきた。


後ろにも障壁を築いて受ける。


「グウォ―――――」

「グウォ―――――」

2匹の魔人は吠えると同時に渾身の力をふるった。


バリンっと障壁が割れる。



目くらましにファイアーボールを2匹に食らわすが、魔人たちは剣ではじいていた。

「さすがの儂も魔人2匹相手では厳しいか」

サイラスはハタと考えた。




その頃テレーゼ王国の王城ではオリビア・テレーゼ女王が戦闘の画面を見て興奮していた。


「さすが、ドラフォードにその人ありと言われたベン・ドーブネルよ、魔人を1大隊で葬り去るとは」

とか、

「さすが暴風王女。魔人相手に爆裂魔法を決めるとは」

喜んで見ていた。

日頃はおしとやかな女王だが、戦いを見ると興奮に我を忘れるのが玉に瑕だった。



そして、そのオリビアの玉座の後ろには近衛魔導騎士団100名が抜剣して控えていた。

「その方どもは何故剣を構えているのか」

オリビアも不思議に思って訪ねた。


「いえ、陛下はお気に召されず。前面の画面のみご覧いただければ」

近衛魔導騎士団長のサロメが頭を下げて言う。


「しかし、後ろで大挙抜剣した近衛がいるとなるとの。後ろも気になる」

居辛そうにオリビアが言う。


「我々は万が一に備えているだけでございます。何もないとは存じますが」

サロメは緊張を解かずに言った。


「姫様にもたまには戦って頂かないと」

そう、サイラスがボフミエに帰る前にサロメに不吉な言葉を残して言ったのだ。

「何をするつもりだ」

「それはその時のお楽しみだ」

サロメが必死に食い下がったが、サイラスは笑っているだけだった。

何をするか判らないのがボフミエ最強魔導師のサイラスだった。


「そうか、しかし、画面から魔人が出て来る訳は無いぞ」

テレーゼは言いつつその瞳がサイラスを捕えた。

(サイラスがやる事は常識では通用しないのですよ)

心の言葉でサロメは訴えていた。

傍若無人なサイラスに女王は何故かいつも寛大だった。

しかし、サイラスなら画面とこちらを繋ぐことも可能なのではないかと冗談抜きにサロメは恐れていた。


「サイラス。何をしておる。そんな所で考え込まんでも。早う、魔人を攻撃せよ」

しかし、サイラスは魔人が前後から交互に攻撃してくるのを避けるのみだった。


「おのれ、サイラス。早う、攻撃せんか。

ええいじれったい。予が現地にいれば魔人ごとき一瞬で消滅させてやるものを」

「お助けいただきますか」

「当然じゃ。余に任せよ」

オリビアは興奮のあまり請け負っていた。

画像のみを現地から送らせているはずが何故か現地のサイラスとオリビアは言葉が通じていた。

「陛下!」

慌ててサロメが叫ぶが、間に合わなかった。


「グウォ―――――」

魔人の大アップがうつるや、魔人が口から衝撃波を放ち、それが何故か画面から飛び出してオリビアに襲い掛かった。

オリビアの目が点になる。


その前に慌てた近衛魔導騎士団が障壁を築く。


ドカーン

すさまじい爆発音が響き、衝撃が謁見の間に響く。


その振動と黒煙が消えた後には魔人が一匹出現していた。


神聖なテレーゼ王国の謁見の間に史上初めて魔人が突如出現した瞬間だった。

人物紹介

オリビア・テレーゼ女王53、戦神シャラザールの子孫を称する3国 マーマレード王国、ドラフォード王国の一角。代々シャラザールを模して女王が王権を握る。

妹はマーマレードの王妃のエリザベスとドラフォードの王妃のキャロライン

つまり、ジャンヌとオーウェンの叔母に当たる。娘はアメリア・テレーゼ学園長

いつもは威厳に満ちて女王然としていると本人は思っている。

しかし、戦いを見るのは大好き。模擬戦とか魔導戦とかやる時はミーハーと化している。

サイラスとの漫才なような会話は保守派からは眉をしかめられている。

ただし、サイラスの弟子なだけあってその魔力量はサイラスに次いで多い。

威力の調節をよく間違えて小山を破壊したりしている。









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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
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■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

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私のお話

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

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『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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