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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第七章 魔王復活

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魔王カーンはパワーアップしました。



すさまじい爆発が起こり、その後には巨大なクレーターが出来ていた。

カーンがジャンヌに翻弄され始めてから、地上に伏せてカーンの攻撃をよけていたアクラシはゆっくりと立ち上がった。

さすがに今の攻撃では、女はただではすんでいないだろう。

しかし、そこには女だけでは無くて多くの兵士たちがいたわけで、その兵士たちが助かっている訳は無かった。ジャンヌは1人でモルロイクロチアの連合軍1万の半数を倒したことになっていた。

戦う前から自軍の魔王の攻撃で半数の兵士を失った現実にアクラシは唖然とした。



「あっはっはつは」

遠くで笑い声がした。アクラシは目を見開くと遠くで女が笑っていた。

「自らの攻撃で半数の見方を殺すなど魔王は飛んだ馬鹿だな」

ジャンヌは魔王を徴発するように嘲り笑った。

しかし、魔王は何もしなかった。

そして、自らの手を見て呆然としているようだった。


「どうした魔王カーン。自らの馬鹿さ加減に気付いて怖気づいたのか」


「あはははは」

いきなり魔王は小さく笑いだした。


「あっはっはっはっ」

そしてその声はどんどん大きくなる。


「どうした気でも狂ったのか」

ジャンヌが言うがカーンはそれを無視した。


「そこな、ボフミエの筆等魔導師の小娘を小さくしたような微力しか持たない小娘よ。

余の良き準備運動に付き合ってくれて感謝するぞ」

「準備運動で味方の半数を殺した愚か者が何を言う」

「ふんっ。無能者は何万人いても無能。

いくら死のうと余にとってはどうでも良いわ」

カーンは独り言った。


「そろそろ本気を出しても良いか。小娘」

「はんっ。今までも本気のくせに良く言う」

「それはこれを見てから言うが良い」

とカーンが宣うと両腕を握りしめた。

そして、どんどん気を集める。

辺りは昼間なのに、一瞬で真っ暗になった。

兵士たちの死骸から黒いもやもやが飛び出してそれがどんどんカーンに集まってくる。

カーンは黒いもやもやに包まれて真っ黒になった。

そして、どんどん大きく成る。

それは魔人のそれだった。

カーンは身長が4メートルくらいの巨人になる。


ジャンヌはそれを見て、今度はやばい事に気付いた。


「小娘、これを受けて見ろ」

カーンが人差し指をたてるとジャンヌに向けて爆裂魔法が放たれる。


そして、一瞬で閃光が光りすさまじい爆発が起こる。

今までジャンヌが立っていたところに巨大なクレーターが出来ていた。


周りに小娘の気配が消えているのに、カーンは気づいた。

「ふんっ逃げたか小娘め」

独り事を言う。


「魔王カーン様」

アクラシはその威力に驚き平伏していた。

その姿を見て慌てて生き残っていた者達も平伏した。


「アクラシよ。ボフミエの小娘を倒すのに、貴様らの力も借りねばならん」

「はっ、喜んで」

平伏したままアクラシが頷く。


「そうか、では貴様らには余の忠実な部下となってもらおう」

「それは当然のことです」

「では、まず、貴様には魔人となってもらう」

「えっいや…・・」

アクラシが抵抗しようとした時、カーンの指から黒いもやもやが飛び出してアクラシの体を覆った。

そして、黒いもやもやが次々に将官クラスの者に飛んでいく。


「ギャー――」

「お助けを」

将官たちは叫んで逃れようとするが、次々に黒いもやもやに覆われて赤い目の筋肉が剥きだした魔人と化していく。

周りの兵士たちの目も赤く光り、狂気じみた顔に塗り代わっていく。


「者ども。今こそ、魔王カーンの国家を樹立するぞ。

その手始めにボフミエの小娘を血祭りにあげるのだ」

「ギャー―――」

人間の声ならぬ怪物の喚き声を上げて一同は前進を始めた。


魔王対人間の戦いの火ぶたが切って落とされた。

人物紹介

アルバート・バーミンガム22 親衛隊騎士() 

ドラフォードの守旧派のフィリップ・バーミンガム公爵65の息子

年の離れた一番上の兄はミューラー40で東方第一師団長

父に言われてクリスの騎士となる。

マーマレードの王弟叛逆時にはクリスの右腕として前線で活躍する。

騎乗が得意。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク


■楽天ブックスへのリンク


■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 魔王対人間の戦いの火ぶたが切って落とされた。 誤用ことわざ例『火蓋を切って落とす』 将「鉄砲隊前へ!構え!」 兵達は将軍の命令に従って前に進み、火縄銃を敵兵に向けて構えた。 将「…
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