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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第七章 魔王復活

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テレーゼ女王はクリスが魔王に対抗できる事を知り喜びました

ここまで読んで頂いてありがとうございます。


一方テレーゼでは王宮にて女王オリビアがサイラス・ヨークシャー公爵から報告を受けていた。

「クリスが魔王を雷撃で直撃したのは誠か」

驚愕の表情でオリビアが聞いた。


「私はその場におりませんでしたが、いろいろな者の話を総合すると間違いないかと」

「その方の孫娘は魔王と対抗できるだけの力を持っておったというのか」

「戦神シャラザール様の血を濃く持つ我がヨークシャー家の血が流れておりますからな」

驚愕したオリビアにさもありなんとサイラスが応えた。


「貴様の血を引き継いでいる点で信用ならないのだが」

「何をおっしゃいます。何代かさかのぼれば陛下との血のつながりもおありかと」

サイラスは逆襲したつもりだが

「そんな事は判っているわ。そもそも、貴様の母親が我が王家出身であろうが」

判り切った事を聞くなとオリビアは言う。

「母は王家の中では魔力量だけはぴか一でしたからの。陛下の母上であらせられる前女王陛下よりも魔力量は多かったと」

「ただし、ほとんど魔術は使えなかったと聞いておるが」

「不器用だったのですな。クリスもシャラザール山を破壊したそうですが、母も失敗したと言っては家の裏山を破壊しておりました」

「巨大なシャラザール山と名も無い裏山では大きさが違いすぎるとは思うが」

オリビアはそう言ったが、

「しかし、陛下は裏山を破壊することはできますまい」

サイラスの言葉に不機嫌そうな顔をしてオリビアは黙った。


「確かクリスも魔術を使うのは苦手だったのではないか」

「我が娘が兵士たちを脅す為にシャラザール山に向けて衝撃波を出させたのですが、クリス自身威力を調節できませんで」

「失敗して山が吹き飛ぶのか」

オリビアは呆れて言った。

しかし、そんな事を王都でやられると王都自体が消滅しかねない。


「まあ、それ以降ジャルカにいろいろ訓練されているようで、練習ではうまく行かないみたいですが、

本番ではGAFAの件といい、今回のカーンの件といい威力は大きすぎるような気がしますが、百発百中の命中力を誇っております」

「さすがボフミエ古の3魔導師が出てきて筆頭魔導師についてくれるように頼むだけの事はあるか」

オリビアは言った。

「はい。さすが我が孫娘かと」

サイラスが自慢して言う。言葉の外にもっと自分を褒めろと言っているその性格がオリビアにはもう一つ合わなかったが。

「ふん。その方がいつもその孫娘に会うたびに嫌がられていると聞くぞ」

「孫娘も照れ屋でして、祖父に会うのも恥ずかしいそうでございます」

「会うたびに抱きついて離さないからであろう」

「私目はあり余るほどの愛情を孫たちに示しているのですが、孫たちは照れておるのかなかなか答えてくれず」

「嫌がっておるのであろう」

オリビアははっきりと言った。

「陛下。そのような事をおっしゃいますか」

白い目でサイラスがオリビアを見る。

「オーウェン様からお伺いしましたぞ」

「何をだ」

オリビアが聞く。


「アメリア王女をボフミエの閣僚にしてほしいと頼み込まれたとか」

「な、何。た、たまたまオーウェンの母と話す事があって、言ったまでの事」

オリビアは慌てた。

「他国の内政に口出しされることはどうかと思われますが」

「偶々話しただけなのだが」

「内政干渉と取られても仕方ありますまい」


「あ奴らが余の言う事を聞くわけが無かろう」

「あっさり断られて学園の園長をなさっておられるとか」

「そもそも貴様が一緒に行っておきながら何もしないからであろうが」

「何をおっしゃいますか。このサイラスですら魔法省の相談役なのです。

そもそもボフミエは小国とはいえいるメンバーは我が孫娘クリスを筆頭に陰険王子の内務卿に恐怖の赤い死神が外務卿、騎士団長に正義の騎士に魔導師団長に暴風王女、魔法省には死に損ないのジャルカとそうそうたるメンバーがおるのですぞ。アメリア様が金勘定が得意ならば財務省のポストがありましたが、それは難しいとのことでしたので、仕方がありますまい」

サイラスに言われると確かにその通りだ。


下手に誰かの下についてそのものよりも下だと言われるとテレーゼのメンツが立たない。独立ポストを用意してくれたことはありがたかったが、1魔導学園のトップをテレーゼの皇太子がするというのもどうかと思うが、本人は魔導学園の名前に自分の名前が入っていたので喜んでいた。そんな単純でテレーゼをまとめて行けるかと心配にもなるが、閣議には参加させてもらっているとのことだし、他国の皇太子連中と遣り合えているのなら、将来の勉強にもなるだろうと静観することにしたのだ。

それを蒸し返してきたサイラスに腹も立った。


「そんな事より書物を調べて何か判ったか」

話を変えてオリビアが問う。


「あまり判りません。魔王がいかに巨大な力を持っておったかという事はいやほど書物に載っておりましたが」

「あれだけあって何か参考になることは無いのか」

「魔王に力で勝てそうだったのは戦神シャラザールのみみたいです」

「戦神のみか。後はどうやって倒したのだ」

「それがよく判らないのですが、運が良かっただの、飽きた魔王が旅に出ただの本当かと疑いたくなるような事しか記載されておりません。あとは魔王は卑怯な者みたいです。我が祖シャラザールに対しても卑怯な行いをしたようです」

「どのような?」

「降伏したと見せていきなり裏切ったとか。後ろを向いたときに後ろから切りかかったとかいろんな説が載っておりました」

司書や手空きの魔導師を総動員して調べさせて判ったのはそれだけだった。


「それだけか。まあ仕方があるまい。それはボフミエの連中に知らせておくように」

「はっ、了解いたしました」

「今回魔王をボフミエだけで対処できればそれに越したことは無い。もし戦力が必要ならばいつでも魔導師団を貸す用意がある旨、書面にてボフミエに示すように」

「御意」

オリビアの言葉にサイラスは頭を下げた。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
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■【11/19発売アマゾンはこちら】
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■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
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■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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