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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第一章 婚約破棄

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閣議編 嘆願書の山 1

すいません長いので2つに分けました。


本日もう一回更新します

「王妃。間違いは誰にでもある。もう泣き止め」

国王が言った。


「しかし・・・・」


「まあそうだな。間違いとはいえ許せるものではないか」


「で、モワット、皇太子の処分は」


「謹慎1年間で。」


「そうか。アンカーソン公爵。娘の処分は?」


「娘は既に謹慎させております。

今回は自由恋愛の中で起こった事であり、本来娘が処罰を受けるいわれはありませんが、もろもろ混乱を起こしたことを娘自ら反省し、自省しております」


「公爵、そなた自体の責任は」


「恐れながら、子供が起こした責任を親が取るなら、皇太子殿下の父親は国王陛下ですが。」


「何をおっしゃいます。国王陛下は全ての法律においてその上に立たれます。公爵閣下との立場が違うのは法律上も確かです。今回の皇太子殿下の責をと問うならば、その側近が追う事となります。公爵閣下は娘の監督責任が問われます。」

ブリエントがはっきりという。


「しかし、子供の恋愛問題で親の責任など」

なお言いつのろうとした。


「少しくらい婚約者のいるものと仲良くしていたとか、そういう問題ならばそうであろう。しかし、今回は婚約破棄をそれも国家の皇太子の婚約破棄を国の承認もなしに勝手に行った点が一つ。

更にその場所が各国の王族や優秀な留学生が数多く集う王立学園で行われたことが問題なのだ。それもノルディン、ドラフォードの両皇太子がいる目の前で行われたのだぞ。」

国王はきっとして立ち上がった。


「ノルディンの皇帝からは皇太子殿下はなかなかお盛んでと笑われるし、ドラフォード王からは、クリス嬢が皇太子に手を出した点について、それは間違いでドラフォード皇太子が手を出して申し訳なかったと、なり替わった謝罪文まで届いたわ!

我が家臣は誰一人身代わりになろうとはしないのにな」

自嘲気味に国王は笑った。

「ヘンリーなどクリス嬢に罰をとえ。その上自分が娶ってやるだと。ふざけたことも休み休み言え。」

罵声が響き渡った。


「そのドラフォード王国をはじめ10か国からクリス嬢を是非とも息子の嫁にと婚姻の申し込みが来ている。うちのとち狂ったヘンリーの行動が恥ずかしいわ。

皇太子はそれ以前の問題だがな。」

国王は合図をした。


箱を2箱持って侍従が現れた。


「更にだ。これはクリス嬢に対する嘆願書だ。

二箱分だぞ。これがこの2日間で届いた。」

国王は目の前の机の上に箱をぶちまけた。


その中の1つを取り出した。


「臣は北方の辺境の地に国王陛下の逆鱗に触れ飛ばされたおいぼれ爺ですが…・

なんだこれは!」

国王は顔を少しゆがめる。


「何々、姫様からはいつも足蹴にされていじめられておりますが、一度王城にお邪魔した時に、クリス様の暖かいお心遣いに接し感激感涙いたしました。今回皇太子殿下がご負傷されたのは自業自得であると国民の大多数、いじわるな王弟殿下とその取り巻きのアーカンソー公爵以下悪逆非道の臣以外は全て感じておりますが、もしどうしても罪を問うならば皇太子殿下を蹴り飛ばされた暴風王女様お一人を王都に呼び戻し第一魔導師団長自らと王妃様の悪魔ような特訓で再生されるように平にお願い申し上げます。

もういつ死んでもおかしくないおいぼれ爺より。」

国王は苦り切った顔で読み終えた。


「はあ、あいつはこの王都のわしの側は堅苦しいから嫌だと、自ら進んで王女の下についたではないか。

ジャルカの奴、何が足蹴にされてだ。いつも王女と隣国の皇太子をからかった遊んでいるくせに…・

ルーファスなぜジャルカのを最初にした。」

国王は叫ぶが既に諜報局長の姿はどこにも無かった。


次は学園の生徒だ。


「このような手紙を国王陛下にお出しするのをお許しください。初めてクリス様にあった時はとても冷たい傲慢な方だと思いました。

お昼にお誘いしても課題が多くてご一緒できないと。

所詮男爵家の娘などお呼びでないのだろうと。

でも、お見かけしたところいつもお忙しそうに勉強しておられ暇な時間は夜遅くまで図書館で必死に勉強しておられました。でもたまに席を外してどこかでひそひそと電話をしておられます。

すわ男がいるんだと喜んで陰から拝見すると、小さな男の子とお話ししていらっしゃいます。

なんと父親が先のノルディン戦で戦死した子供にお父さんは私たちを守って犠牲になられたの。本当に私たちが今ここにいるのはあなたのお父様のおかげなのよ。ありがとうっておっしゃっていらっしゃるではありませんか。


私には青天の霹靂でした。


男の子は王宮の侍女の息子みたいでした。

私は自分の至らなさに恥ずかしくなりました。

自分の侍女のことすら私はよく知りません。

いわんや、王宮の侍女なんて。

本来クリス様は今はまだ、関係ないはずです。

ご自身、せっかくの学生生活を楽しまれたいはずなんです。

でも、友達を作る時間もなく、未来の王妃になるために邁進していらっしゃるそのお姿に感激いたしました。

感激して教室に戻ろうとした時にマティルダが

そう呼び捨てです。

こんなの公爵令嬢じゃないです。

なんと、クリス様の机の上にゴミ箱をぶちまけようとしていました。

きっとした私の視線に笑ってごまかしていましたが、そのあともマティルダと取り巻き連中はクリス様に嫌がらせをしていたようです。必死に努力していらっしゃるクリス様に対してそんなことをするなどどういう神経をしているのでしょう。

私は親の顔を見たいと思いました。」

国王の厳しい視線がアーカンソーに向けられる。


アーカンソー公爵は口をパクパク明けて必死に言い訳しようとしていた。


それ以上に将軍達が蒼白な顔をしていた。


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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