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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第七章 魔王復活

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魔王にジャスティンは渾身の自爆攻撃を放ちました


ジャスティンはゆっくりと立ち上がる。


「さすがジャスティン。正義の騎士と言われるだけはある」

男は笑って言った。



「貴様何奴だ」

ジャスティンは男を睨みつけた。


「お初にお目にかかる。私はカーン・ハン」

カーンはにやりと笑って言った。


「貴様がモルロイの弑逆者、暴虐王カーン・ハンか」

王子だったカーンが反乱を起こして国王と王妃を弑逆。反対する家臣千名程を虐殺して実権を握ったと伝えられていた。


「ほう、よく知っているな」


「その暴虐王がボフミエになんのようだ」

「筆頭魔導師殿にご挨拶に来ただけだ。いつまでもおままごとをしている暇は無いぞと」

「何!クリス様は貴様など相手にもされないわ」

ジャスティンが言い切る。


「さあ、それはどうかな。今回は小手調べだ。貴様らがどれだけ我々の相手が出来るか見せてもらおう」

カーンは連れて来た10名の部下に合図を送る。


10名は一斉に皆に切りかかった。


試験生たちは悲鳴を上げて逃げ惑う。


その彼らに、次々に切りつけた。


ロルフはこのカーンと言う男を一瞥して驚いていた。

この男の魔力量がクリスと同じで計りきれないのだ。


「ジャスティン様。こいつの魔力量はクリス様並みだ」

「何だと」

そのジャスティンにカーンが再度衝撃波を放つ。

ジャスティンは障壁で防ごうとしたが、一瞬でその障壁が破壊されて再びジャスティンは地面に叩きつけられていた。



「ジャスティン様」

ニーナが叫んでいた。


男の一人がそのニーナをめがけて衝撃波を放つ。


思わずビアンカがバリアを張る。

命を守るために、これだけは母から徹底的にしごかれたのだ。


「ほう。そこの女なかなかやるな。ではこれでどうだ」

カーンが衝撃波を放った。

ビアンカは力の強さから

防げないと思う。

とっさに反射を張る。

それも拡散させた。

近くにいた、モルロイの魔術師がその反射した衝撃波を喰らってはじき飛ぶ。


「ほう。反射か。でも次は保つかな」

カーンは魔力を手に貯める。そして、それをまさにビアンカに放とうとした時だ。

「何!」

その瞬間真横から渾身の力を込めた。ジャスティンの衝撃波がカーンに襲い掛かった。

一瞬カーンの対応が遅れる。

が手の魔力を捨てて障壁を築こうとするが間に合わない。

カーンは攻撃を受けた、そのすぐ後にジャスティンが剣を抜いて突っ込んできた。


二人がぶつかる。

すさまじい爆発が起こった。


しかし、爆発の中、襤褸布のようにジャスティンが弾き飛ばされるのが見えた。


そして、爆風が収まった後にはカーンが立っていた。


「まずい」

ロルフはジャスティンがやられたのを見て、危機的状況に陥ったのが判った。

この中で一番魔力が強いのがジャスティンだ。

そのジャスティンが負けた今はもう対抗する手段は無かった。

ここには3千人の若者がいた。

下手したら全員虐殺される。

10人の手下は5人になっていたが、カーン1人で虐殺には十分だろう。

逃がそうにもその暇は無いだろう。


しかし、カーンがぐらりとした。

「ふんっジャスティンめ。自ら自爆して私を攻撃するとは…」

カーンがにやりとした。

「久しぶりの戦場に少し油断したか」

カーンは自嘲気味に言う。

「まあ今回は小手先調べのようなものだ。多少の訓練にはなったか」

カーンは自らを慰めるように言う。


「その正義の騎士の誠意に応えて、今回は引いてやろう。

そこの女。筆頭魔導師に次は無いと伝えておけ」

カーンは笑うと、手を挙げた。

モルロイの一同が闇に包まれて見えなくなる。


その闇が晴れた後にはうめき声をあげて横たわる受験生や兵士たちで溢れていた。


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

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イチオシ

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『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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