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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第七章 魔王復活

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婚約者に振られて絶望するカーンの目の前に弓矢が突き刺さりました

モルロイ国はノルディン帝国とドラフォード王国の狭間の草原地帯の小国の1つだった。

騎馬の国として付近に名を成していた。

遙か大昔には大騎馬帝国を築いたこともあったらしい。


今、その第一王子のカーン・ハンは途方に暮れていた。


母はカーンが若くして亡くなり、その後第二夫人だった豪族の娘のオユンゲレルが正妃となった。

その継母は実の息子のテムゲを愛しており、折に触れてテムゲを皇太子にしようと画策していた。

国内の豪族の多くは第二王子に組しており、カーンにとっては日に日に立場が苦しくなっていた。

毒殺されそうになったことは枚挙に暇が無いほどで、毒に耐性のある体なのでまだ生きているにすぎなかった。

最近は陰謀の首魁とも目される首相のアラクシ・テギトも第二王子派になって、次々に陰謀を張り巡らせているという噂もあった。

カーンの味方の豪族も次々に第二王子派に寝返りだしている始末だった。


王宮の庭の池を眺めてカーンはため息をついた。

元々カーンは馬の扱いは慣れていても、陰謀などはからきしダメだった。

人の機微を知ることすら難しく、叩きあげて今の地位にいるアラクシに勝てる訳も無かった。

このままでは王子を廃嫡されるのも時間の問題だった。

しかし、今更皇太子にならないと言ったところで生かしてくれるとは思ってもいなかった。


「オルリコの為には皇太子でいるしか無かろう」

カーンはぽつりと言った。

美しい黒髪にすらりとした体型の美女オルリコは豪族アルチダイの一人娘でカーンの婚約者だった。

そのオルリコを弟のテムゲも狙っているようだった。

オルリコはいつもテムゲにはつれなくしていたが、カーンが皇太子を降りればテムゲの物になるのは明らかだった。

それだけはカーンは許せなかった。


そこに人の気配がして思わずカーンは草陰に隠れた。


最近は何かと物騒で用心に越したことは無いはずだ。


しかし、池の対岸に現れた2人を見てカーンは目を見開いた。

そこには愛しきオルリコとテムゲが連れ立って歩いて来たのだ。

「まさか、そんな」

カーン荷は目の前の事が信じられなかった。

「いや、何か話をしに来ただけだろう」

呟いてみるが、二人が人目を避けて話す理由など何があるというのだ。



「いつまでも躊躇っているとオルリコ様もテムゲ様に取られてしまいますぞ」

側近のガンホエックが言っていたことが思い起こされた。


でも、オルリコは

「カーン様を信じて待っております」

と言ってくれた。それを信じていたのに。


オルリコとテムゲは何か話し合っているようだった。

何故かオルリコが笑っていた。

今はめったにカーンの前で笑わないのに。

そして、カーンは次の瞬間に絶句した。


テムゲがオルリコを抱きしめていたのだ。

それを見た瞬間カーンの頭の中は真っ白になった。


そんな馬鹿な。オルリコだけは誰が何と言おうと絶対に最後まで付いて来たくれると思ったのに…


その場を足早に立ち去ったカーンはやみくもに駆けた。

気付くと来た事も無い寂れた場所に来ていた。

王宮のはずれの林の中だった。


自分に力が無いばかりに、友人知人は去って行った。

そして、今最愛の恋人までも。


カーンは絶望のあまり目の前が真っ暗になっていた。


ビシッ。


そのカーンの目の前の太い木に弓矢が深々と刺さった。

今章は魔王復活です。

シャラザールによって宇宙のかなたに飛んで行ったはずが…

ボフミエ前皇帝の悲願が成就

そして騎馬帝国の復活なるか


しかし、その馬蹄の前にはクリスらのボフミエ魔導国が


そう復活した最強の魔王 対 戦神シャラザール

とどちらが強いのか

乞うご期待乞う続話

頑張って毎日更新目指します 

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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