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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第六章 クリス ボフミエ皇帝?になる

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内務卿の大国皇太子が事務の授業に先生としてやってきました

「あのブス女絶対に許さねえ。」

放課後までクリスに弾き飛ばされて保健室で気絶していたデニスは帰りの馬車で切れていた。

「ブス眼鏡のくせに公爵令息の俺様を弾き飛ばして気絶させるなど許さん」

デニスは怒りのあまりいきり立っていた。

女の子に弾き飛ばされて気絶させられるなどとても恥ずかしい事だという認識が欠けていた。


タウンハウスに帰ると珍しく父のヨーナス・ハウゼン公爵が領地から出てきていた。

久しぶりに家族3人で食卓を囲む。

「ところでデニス、魔導学園はどうだ」

ヨーナスが尋ねる。

「まあまあです」

「まあまあとか言う中途半端な事ではよく判らんな。

自分にとって為になっているのか」

「平民風情が多くて、平民用の教育が多い思います」

「そうかそれは由々しきことだな」

「そうですわ。あなた。今日も平民の女に弾き飛ばされてデニスは怪我させられたみたいなんです」

夫人が言う。

「女に弾き飛ばされてって」

「いきなり魔力で攻撃されたんです」

デニスは嘘をつく。

「公爵の息子ならばそれは障壁か何かで防げないと行けないのではないか」

「まあ、あなた。デニスが悪いって言うの」

きっとして夫人が突っかかる。

「いや、そう言う訳ではないが」

「父上、不意打ちだったんです」

夫人の剣幕に笠に着てデニスが言う。


「あなたからも学園に文句をおっしゃって下さいな」

「文句をか。しかし、学園長はテレーゼの皇太子殿下だぞ」

「まあ、あの美しいとお噂の王女様。婚約者がいらっしゃらずに年もデニスと同じ年ですね」

夫人が喜んで言う。

「デニスのお相手にどうかしら。我が家も公爵家ですし、全くのつり合いが取れないということは無いわ」

「それはそうだが…」

「今回の件もありますし、一度私がお訪ねしてみますわ」

「えっいやそう言うのは」

「何か文句でもあるの」

嫌がるデニスを夫人は睨む。

「いえ、なんでもないです」

デニスは何も言い返せなかった。




翌日皆が学園に行くとロルフがまた一人いなくなっていることが判明した。

噂によるとまた宮廷にスカウトされたらしい。

演習の最後にロフトと話していたのはクリスだったので、みんなクリスを色眼鏡で見出した。

あのおとなしそうな黒メガネは怪しいと。

そもそも近衛のアルバートが付いていることからしておかしかった。

スカウトするために王宮から派遣されているのではないかと噂され出していた。

デニスは相変わらず、クリスを睨みつけていたが。


2時間目は行政の時間。


「皆。おはよう」

大きな声で入って来たのはオーウェンだった。

そして後ろには2日前までこのクラスメートだったスミスを連れていた。


「えっなんで内務卿が」

「うそっ、ドラフォードの皇太子殿下よ」

「信じられない」

「後ろにいるのクラスメートのスミスよ」

「本当だ」

皆パニックになった。


クリスも目が点だった。

本来はオーウェンの下にいるシュテファンが来るはずだった。

何故内務卿自らが来る?

オーウェン本人は時間がいくらあっても足りないって不機嫌だったのに。


「はい。皆さん静粛に」

オーウェンは手を叩く。


「皆さんは官僚事務コース、すなわち実践課にいらっしゃいます。

ここにいるスミス君も1昨日まではそうでした。

彼は1日目で私にスカウトされて内務省に来てもらいました。

今内務省は人手不足です。出来る限り多くの人材が欲しいです。

現在内務省は食糧不足を無くすために各地に食料を輸送しています。

今皆さんの魔導電話にとある北部の村に行った食料配送計画を配りました。

1か月後にも行う予定ですが、出来るだけ効率よく行いたいと思います。

その案を考えて頂きたい」

そう言うとオーウェンは皆を見渡した。


「優秀な人は即座にスミス君みたいにスカウトします。

提出期限はこの日曜日までです。

質問は今なら私が受け付けますし、これ以降はスミス君が受け付けます」

オーウェンの言葉にスミスが固まった。

そんな事は聞いていなかった。

それでなくてもまだ慣れていないのに、なんでとスミスは泣きたくなった。


「先生。なんかデータが違うんですけど」

クリスは自分のところに送られた莫大なデータを見て言った。


「はい。クリスさんはそちらのデータやってください」

明らかに数時間では終わらない、内務省の決済文章だった。

「アレクさんにも同じくらいの送っていますので協力お願いします」

ジャンヌには送るだけ無駄だと思って無視したが、アメリアにも同じように送っていた。

自分らだけ学園でのほほんと学生生活を送れるなんて許せなかった。


「先生。なんでクリスさんだけ違うんですか」

デニスは突っ込む。


「いろいろあるんです。ボフミエ政府も出来たところで。

デニスさんも頑張って頂ければすぐに内務省で採用されますよ。

内務次官なんてあっという間になれるかもしれませんからね。

皆さん真剣にやってくださいね」


「はい、先生質問が」

王宮は高給である。

この科にいる者は出来たら王宮で働きたいと思っている者が多かった。

みんなクリスには構わず、即座に作業に入りだした。

デニスもやむ終えず作業を始めた。

それをクリスはブスっと見ていたが、作業の多さを鑑み渋々作業を始めた。

その量はその夜を徹しても終わらなかった…

オーウェンまで先生で来てもうメチャクチャです。

次に先生で来るのは誰でしょう???


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
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■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

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上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
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■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

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私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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