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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第五章 ボフミエ皇帝誘拐する

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ボフミエ最終戦3 魔導帝国皇帝は最後まで卑怯な手を使いました

「何だと!魔人が一発で倒されただと」

それを唖然とアーベルは見ていた。


何しろ魔人を1人作り出すのにボフミエ1000年の歴史がかかっているのだ。

昔の薬は魔人と化した人間は1日ともたなかった。

それを改良に改良を加えて、やっと3年くらいは生きていられるようにしたのだ。

それがあっさり小娘の張り手一発で倒される、それも良く見ると絶対に元に戻らない死ぬときは跡形も残らないほどにクジュグジュの肉塊になって朽ち果てるはずなのに、元の人に戻っているではないか。

ボフミエ帝国1000年の歴史が小娘一人に否定されたように感じた。


「クリス様」

ジャスティンは慌てて駆けよってきた。


「ジャスティン。魔人は私が倒します。魔人までの道を作ってください」

クリスがジャスティンに向かって言った。


「えっ、しかし」

ジャスティンは戸惑った。

かよわいクリスに魔人の相手をさせて良いものだろうか。


「今の見ましたよね。何故か判りませんが、魔人には私のやり方が有効です。

だからさあ!」

クリスは凛として命令する。


「了解しました」

ジャスティンが次の魔人を見た。


攻撃魔法をその魔人の前にいる魔導師らに向けて放つ。

魔導師たちは障壁で受けた。

しかし、次の瞬間にはジャステイン自体が抜剣して飛び込んできた。


その斬撃に耐えらずに次々に弾き飛ばされる。


その後をクリスがトテトテと走る。

そのスピードに合わせながらクリスに向かってくる魔導師を次々に倒して言った。

そして、魔人の前に出ると

「クリス様」

と言って道をクリスに譲る。


これが騎士として本当に良いのかと疑問に思いながら。

本来ならば自ら先頭を切ってクリスより先に魔人と切り結び、隙をついてクリスが倒すのが良いと思うのだが。

ジャスティンが切り結んでいるとクリスの邪魔になるのだ。

次の魔人はクリスが飛び上がって来たので、障壁で防ごうとするが

「人間に戻りなさあああい」

クリスの魔力を秘めたグーの手はその障壁をものともせずに一瞬で破壊し呆然とする魔人の顔にそのグーの手を突き出したまま飛び込んでいた。


すさまじい光の爆発が起こり、落ちてくるクリスをジャスティンが受け取る。

その爆発の後にはヒクヒクと断末魔のように痙攣する魔導師が倒れていた。

「次に行きましょう!」


次の標的を指さしてクリスが言う。

「はっ」

次の魔人に向けてジャスティンは駆け出した。


ジャスティンはクリスの手が何故魔人に効くのか全く判らなかった。

魔人と化した者の対処法は殺すしかないはずだった。

しかし、クリスの鉄拳というか殴打、見た目は女の子の遊びの殴打で次々に魔人が人間に戻っていく。

奇跡だった。


それはドラフォードの兵士たちもそう思った。

魔人を1人倒すのには1個大隊では足りないと言われた。

1個師団を壊滅させた魔人も過去にいたと。

そもそも魔人化した人は人間がコントロールするすべなどないはずだった。

それを軍事化しているボフミエもすごい。

魔人の数は8人。

これだけいればうまくいけば1国を壊滅するのも可能のはずだった。

ボフミエはおそらく世界に対して戦争をおっぱじめるつもりだったのだろう。


これだけの戦力がいれば東方第一師団も下手したら壊滅したてかもしれなかった。

しかし、クリスが次々に魔人を無効化していくので魔導師団と互角の戦いが出来ていた。

というか押していた。


「よし、全軍もっと前に押し出せ」

ミューラーが叫んだ。

ボフミエの魔導士たちが攻撃してくるがこちらも百戦錬磨のドラフォード最強師団。

ボフミエほどではないが、魔導師の数も多い。

魔人さえいなければ負けるわけは無かった。



「皇帝陛下。このままでは危ないです」

魔導師の一人が進言する。

アーベルは自らが作り出した最強の魔導部隊の魔人が次々にクリスの前に倒されていくのを呆然と見ていた。

そのアーベルの目にこちらを向いて指さすクリスが目に付いた。


「ジャスティン」

クリスが指示する。


抜剣したジャスティンが本陣に向かって駆けだした。

皇帝の周りにはもう20人もいなかった。

5人の親衛隊の騎士がジャスティンの前に立ちふさがろうとしたが、

「退け!」

ジャスティンの一閃で騎士たちは弾き飛ばされていた。


ジャスティンは皇帝をきっと睨むと皇帝に向けて駆けだす。


「ひいいい」

思わず皇帝は腰砕けになった。



しかし、ジャスティンの前にはサロモンが立ちふさがる。

サロモンはジャスティンに対して衝撃波を放つが後ろにいたクリスが障壁で防ぐ


次に振り下ろしたジャスティンの剣はサロモンの障壁で防がれた。

二人が魔術と魔術を纏った剣でやり合う。

片やボフミエ最強の魔導師、片やボフミエ最強の魔導騎士だった。

ファイヤーボールを次々にサロモンは放つがジャスティンは剣で弾き飛ばす。

その隙をついてジャスティンが剣で衝撃波を発するがそれはサロモンの障壁で防がれた。


二人は互角に戦う。


しかし、そこにドラフォード軍が迫って来た。

魔人もいず魔導師だけになったボフミエ軍は防ぎきれなかった。


散り散りに敗走して迫って来る。

そしてその後ろにドラフォードの1個師団が大挙して迫って来た。


さすがにそれを見てサロモンは諦めかけた。


皇帝アーベルは最後の賭けに出た。

アーベルは傍に縄で後ろ手に縛られた途中で捕まえた女を引き起こして、その女に剣を突き付けて叫んでいた。

「動くな!動くとこの女にの首をはねるぞ!」

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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