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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第五章 ボフミエ皇帝誘拐する

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ボフミエ王宮攻防戦2 暴風王女は城門を叩っ切ります

晴れが続きますが、皆さんお出かけされましたか?

コロナで大恐慌よりひどくなった日本の経済はなんとか再生してほしいです。

今日も頑張って楽しい話を書き続けます。

皆々様も頑張ってください。

出来たらブックマーク評価宜しくお願いします。励みになりますので。

誤字脱字報告もありがとうございます。

ジャルカは何処から取り出したか杖をついてよぼよぼの年寄りのようにゆっくりと歩きながら3人を引き連れて前に出て行く。


城門の前では百人強の人々が門番相手に何事か請願していた。


「頼むからおとうを返して下され」

「娘を親の元に戻してくだされ」

「子供は何も悪くねえだ。頼むからけえしてけろ」


ボロボロの恰好をした老若男女が押し寄せていた。


「ええいうるさい。そのような者などこの王宮にはおらん」

門番が言う。


「そんな事ねえだ」

「んだ。確かに王宮に連れて行くと騎士の方が言われただ」

民衆は門番の言葉に反論して詰め寄る。


「どうなさったのですかな?」

ジャルカが隣の女性に聞く。


「おら達のおとうらが王宮に連れ去られて帰って来ねえだ」

「なんと、相も変わらず、帝国のやること犯罪まがいですな」

ジャルカが言う。


「何だとじじい!好きな事を言いよって。貴様何奴だ」

目敏く聞きつけた門番が誰何する。


「よく聞いてくださった。

儂はノルディン帝国はアレクサンドル州の街ウィルのジャンヌという所から参りました偉大な魔導仙人のジャルカと申す」

それを聞いて後ろの3人はひっくり返りそうになった。たんに3人の名前をつなげただけだ。


(アレクサンドル州など存在しないぞ!)

アレクは心の中で叫んでいた。

それも自分で偉大なってつけてどうする。


「皇帝陛下に是非ともいろいろ教えてくれと頼まれましての。わざわざ参った次第ですわ」

「そのような事は聞いてはおらんが」

門番がいかにも胡散臭そうにジャルカを見て言う。


「はて、そんなことは無いと思うが」

ジャルカがとぼける。


「どうした?」

そこに騎士の恰好をした一団が現れた。


「あっ皇帝騎士団の方々」

門番たちは喜んだ。


「この者たちが家族を返せとうるさいのです」


「あっお前たちが連れて行ったおとうを返せ」

「そうだ。娘は何も悪い事はしていないぞ」

「変態皇帝はクリスを返せ」

「現役の皇帝が誘拐をするなど何事だ」

「ロリコン皇帝なんてやめてしまえ」

どさくさに紛れてジャンヌ達も叫ぶ。


「ええい!うるさいわ」

騎士たちは剣を抜き放った。

「これ以上騒ぐと皇帝陛下への反逆者として成敗するぞ」

その言葉に一瞬にしてみんな静まり返る。


「ほう、そのようななまくら刀でこの偉大で有名な魔導仙人様であるジャルカ様が切れるかな」

笑ってジャルカが言った。何故か名前の前の文字数が増えている。


「何だと」

「皇帝が婦女誘拐の現行犯なら騎士も罪もない庶民に切りかかる悪逆非道の騎士団とは笑えますな」

そこでジャルカはわざわざ大声で笑いだした。


本気で挑発している。

後ろの3人はため息をついた。

絶対に静かに潜入する気なんて最初からなかったのだ。

(私の城門叩き切って突入する案と何が違うんだ?)

ジャンヌは甚だ疑問だった。


「おのれじじいめ」

一人の騎士が抜剣してジャルカに切りかかった。

しかし、ジャルカの発動した結界バリアによって剣ははじかれていた。


「は、は、は、は。そのようななまくら剣では世界一と言われる偉大でとても有名なジャルカ大魔導仙人様にはかすりもせんわ」

ジャルカは高笑いをした。


「おのれ曲者」

後ろの騎士が全員抜剣する。


「愚かな者はいつまでも愚かじゃな」

ジャルカは笑うと

「ジャンヌさん、アレクさんやっておしまいなさい」

何処かの隠居のようなことを言う。


えっ?ここで振るかと思いつつ後ろの3人が抜剣した。

ジャルカはいつの間にか悠々と後ろに下がる。


20人ほどの騎士が門の前に出てきた。

陳情に来ていた者たちも慌てて下がる。


「ふんっ、ここは任せろ」

アレクが言うと真横に剣を振り払った。

その一瞬で20人の騎士は吹っ飛び、城門に叩きつけられた。


「どけ―――!」

次に叫びながらジャンヌが飛び出す。

そして巨大な城門を飛びあがって剣を一閃させる。


ドカーン


巨大な音と共に巨大な城門は上下に真っ二つにへし折れて門の中に吹き飛んでいた。



「行くぞ」

さっさと3人は中に入っていった。


「さあ皆さん、今こそ皆さんの家族のところに行きましょうぞ」

ジャルカが叫ぶや中に入っていった。


民衆も恐る恐る壊れた城門から中に入っていった。


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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